石原慎太郎氏の訃報をきく。
政治家から受ける印象は、毀誉褒貶相半ばするひとではあったようだけれども、このたびはレイシズム観等に対する批難が多いような感じだ。わたくしは、死者に鞭打つような感情や発言は嫌いだし、それ以前に氏の小説のファンであるから、ただ、残念のひと言。
氏の描く登場人物たちの、その行動性は、引っ込み思案で臆病者揃いの日本の小説にはたいそう貴重で、なおかつ、そのウェットな文体はこの国の風土にすばらしく合っていたように思う。
謹んでお悔やみ申し上げます。
政治家から受ける印象は、毀誉褒貶相半ばするひとではあったようだけれども、このたびはレイシズム観等に対する批難が多いような感じだ。わたくしは、死者に鞭打つような感情や発言は嫌いだし、それ以前に氏の小説のファンであるから、ただ、残念のひと言。
氏の描く登場人物たちの、その行動性は、引っ込み思案で臆病者揃いの日本の小説にはたいそう貴重で、なおかつ、そのウェットな文体はこの国の風土にすばらしく合っていたように思う。
謹んでお悔やみ申し上げます。