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雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

岡本喜八監督『ジャズ大名』1986年

2025-06-14 20:26:06 | 暁の視線
 学生時代に“花*”(以下H氏)という人物がいた。わたくしが借りている学生の間借りの一軒家に“H”氏もいた。“H”氏は、福岡県の名門公立高校の出身で、いったん、さる私立大学へ入学したものの、学びなおしで、わたくしの進学した大学へ再入学したという変わり種だった。その“H”氏は、読書家のようで、部屋にはたくさんの文庫本が並んでいた。ことに<筒井康隆>の小説が大のお気に入りのようだった。けれどもわたくしは、当時のSFファンが神のように崇めていた(と感じていた)<小松左京>や<筒井康隆>にはまったく興味がなく、これぞ(わたくしが思っていた)SFの王道<光瀬龍>や新進気鋭<山田正紀>がお気に入り(<広瀬正>は、別格でこの範疇に入らない)だったから、やあ<筒井康隆>は、ほんとうに人気者なんだなぁ、ぐらいに思っていたのだ。(まあ、以前にも述べたが、<山田正紀>は、わたくしの家族の影響だがね。)
 半世紀ぶりぐらいに、“H”氏のことを思い出したよ。氏は、元気に生きているかしらん。

 さて、本題。
 その<筒井康隆>原作の『ジャズ大名』。
 冒頭の演者の云うところの「黒✕坊」の、大根ぶりには、苦笑するが、そこはそれ、御大<岡本喜八>監督の力技は、大したもので、終盤のセッションなぞ、よくぞ続けた。やっぱり観てよかったとつくづく感じ、満足。いちばん心配していた主演の<古谷一行>も、難しい大名役を演じきったし、JAZZと云えばこのひと<殿山泰司>もいい仕事をしている。美味しいところを、チョウダイ!したのは<財津一郎>で、ちっとも、サミシーイ!くは、ないぞ。また、重要な役どころの<黒谷友香>似の小柄な、新人<岡本真実>は、そういうお家柄なのね。ついぞ知りませんでした。知識不足で、申し訳ございません。
 結論。小品だが、時代を明るく、スパっと切り取った快作だと、わたくしは、思う。
 2025年6月14日(土)視聴。
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