ジェンダーを取り上げた作品。
作者自身も子どもの頃、
自分がゲイであると意識しはじめ
苦しんだ経験があり、
この作品を書くにあたっては
トランスジェンダーの若者たちと
話をする機会をもったそうです。
ただ、この物語は
トランスジェンダー目線ではなく
その弟の目線で話が進みます。
尊敬する兄が、苦しいのはわかる
けれど、それを受け入れられない。
思春期の男の子の視点で
すっと物語に入り込めます。
兄の名は、ジェシカ
ジョン・ボイン/著 原田勝/訳 あすなろ書房 2020年