「前更年期症状」と長野式

2010-12-08 | はりきゅう
「医者も知らないホルモンバランス ー JOHN R.LEE,M.D. with VIRGINIA HOPKINSー著」

この本の中で書かれている「前更年期症状」についてです。

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疲労、ふさぎ、体重の増加、むくみ、頭痛、性欲の減退、気分の動揺、ストレスに対処できない、いらいら、乳腺線維腫、子宮筋腫、子宮内膜炎、エネルギー代謝の低下、甲状腺ホルモン(T3,T4)は正常なのに起こる甲状腺機能低下症の症状、血糖レベルの上下動、カフェイン、甘いもの、精製デンプン質への飢餓、朝の疲れ


本質的に言って女性の体は陰、男性のからだは陽である。男女ともに互いに相手の要素を持ち合ってはいる。
しかし、女性では陰、男性では陽の要素が優勢になっている。
もし、女性が今日の働く女性のように、自分の毎日を非常に陽的な世界で過ごしているとすればどういうことがおきるであろうか?

彼女の副腎はつねに少しずつだが、”闘いと逃走”の状況のために使うためのホルモンを出し続ける(交感神経優位状態)。
そしてその結果として、副腎は疲れて力を失い、使い切られてしまう。
彼女の体は生存が危機に直面しているという信号を受ける。
血糖のレベルはつねに不安定になる。
消化も悪くなって適切に栄養を吸収することができない。
卵巣は生存を優先するために働きを低下させる。
卵巣の働きが悪くなれば、プロゲステロンは副腎でだけしか造られなくなる。
しかしその副腎も働き続けている上に、彼女は食習慣の不適切さのために食事からプロゲステロンが摂れていない。
かくて彼女はプロゲステロンが欠乏したエストロゲン優勢状態に置かれる。
エストロゲンが優勢になれば甲状腺の働きを妨げ、疲労が増し、いつも体が冷えていて、体重は増える。
しかし、医者は甲状腺の検査をして異常なしという。
彼女は甲状腺ホルモンはちゃんと分泌しているし、しかしそれが効率的につかわれていないという状態なのだ。
彼女はダイエットを続けるが、その間にも砂糖、カフェイン、精白したデンプン質はしっかり摂る。
これは疲れた副腎をジャンプさせようという絶望的な試みだが、ダイエットもうまくはいかない。
彼女の体の代謝は、サバイバルのための状況にすでに入っていて、代謝がきわめて低く低下しているからだ。
副腎が疲れているために、朝、起きるのが辛い。

もう一つの問題のもとが、体外エストロゲン(環境汚染物質、普通これは石油化学の造り出す物質)である。女性ではこれは卵巣の肥大やがん、乳がん、卵胞の早すぎる”使い果たし”などにつながり、前更年期症状を起こす要因にもなっている。

前更年期症状の二つの大きな原因が、排卵無き生理と副腎疲労である。どっちが先におこるかは判らない。

ストレス、不健全な食事、体外エストロゲンとの接触、そしてプロゲステロンの不足などが、前更年期症状とわれわれが呼ぶ症状の原因になっているのは間違いないといえよう。
                                             
~原文のままではないです。

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最近、自分にも当てはまる上記の症状、どういう機序で起きているのかがよくわかりました。

しかも、私と同年代の女性を診みると腹診でほとんどの人に「副腎」の反応が見られます。
もちろん長野式の大事な基本処置法の「副腎処置」は必ず行います。

プロゲステロンが分泌されているのかまでは触診ではわからないですが、女性ホルモン分泌を調節する処置法も必ず行います。

でも、長い間かけて起こるべくして起きた症状です。
時間をかけた治療が必要ですし、その前に、食事や生活の見直しをしないといけないですね。



















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2 コメント

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Unknown (さくたろう)
2010-12-09 01:39:03
まさに闘いと逃走の真っ最中のさくたろう。
年も年ですから・・・((+_+))

要は規則正しい生活と食習慣、そして適度の運動と睡眠。
ストレス社会に生きる女には脅威ですね。
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さくたろうさん (onkyudo)
2010-12-09 09:46:20
更年期、つまり女性ホルモンの減少というのは、妊娠のためには不十分なレベルに低下しているが、その他の体の機能をを維持するのには十分で、このほうがより安全らしいです。

だから体は
歳を取る=不調があって当たり前
といよりは

自然に沿わない生き方=不調
ってことだなと、改めて感じました。

「元気な年寄り」目指して、老後も楽しもうね(^^)



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