将棋雑記

将棋に関する雑感を書き散らしています。

黒川一郎研究77

2007-08-30 00:39:00 | 黒川一郎研究
77作目です。旧パラ1951年10月号。「やすり」将棋浪曼集第二番

*「やすり」将棋浪曼集第二番
67と引、79玉、69馬、同玉、68金、79玉、78金、89玉、88金、99玉、98金、同玉、48龍、同金、97と引、99玉、98金、89玉、88金、79玉、78金、69玉、68金、59玉、58と、同金、同金、同玉、57と引、69玉、68金、59玉、58金、49玉、48金、同玉、38金、59玉、58と、同玉、48金、69玉、68と、同玉、58金、79玉、78と、同玉、68金、89玉、88と、同玉、78金、99玉、98と、同玉、88金、99玉、98金、89玉、88龍まで61手詰
 初出が旧パラの1951年10月の初期の名作「やすり」が何故77作目かというと、当時の図は早詰(19とが無い図)で、その修正図であるこの図が初めて載ったのが詰パラの1961年8月号らしいのです。そのいきさつは当時書かれたのか解りませんが、そうすると77作目くらいになるのです。最初の図だと7番目くらいなのですが、、、。
 プロット自体はこの作品が元祖で、綺麗な趣向で名作だと思います。

黒川一郎研究76

2007-08-14 19:09:00 | 黒川一郎研究
76作目です。風ぐるま 1955年06月号発表。原図不詰。「押あみ」将棋浪曼集第二十五番

*「押あみ」原図不詰。将棋浪曼集第二十五番で修正。14手目37玉で不詰
88金、79玉、68銀、同玉、78金、69玉、58銀、同玉、68金、59玉、48銀、同玉、58金、49玉(37玉で詰まない)38銀、同玉、48金、39玉、29金、同玉、99飛、18玉、19飛打、27玉、97飛、26玉、27飛、同玉、17金、28玉、18金まで31手詰
これも楽しい片道趣向でしたが、14手目37玉で全然詰まない。原図も修正図も不詰なのですが、将棋浪曼集に載せる時に見落とされたのは不思議ですね。(もっともそういう不思議は同書で多数あるんですけどね、、、。)

黒川一郎研究75

2007-08-13 22:19:00 | 黒川一郎研究
75作目です。風ぐるま 1955年06月号 発表

96歩、同玉、87銀、同と、97歩、95玉、86銀、同と、96歩、94玉、85銀、同と、95歩、同玉、85飛上、96玉、86飛、97玉、98歩、同玉、93飛成、A同桂、65角成、99玉、66馬、98玉、88馬迄27手詰
楽しい捨て絞り趣向でしたが、A22手目銀合で大変長。
変化22手目97銀、65角成、87歩、97飛成、89玉、87龍、79玉、88龍、69玉、47馬、59玉、58馬迄33手も変化がかかるので、現在なら不完全。というか当時でも不完全でしょうが、気がついていたのでしょうか?
 後日精査したところ、13手目96玉のところ、94玉で不詰でした。してみると、変長もあるし、不詰もあるし、修正は難しかったのでしょうね。

黒川一郎研究74

2007-08-09 19:21:00 | 黒川一郎研究
74作目です。風ぐるま 1955年06月号 発表

18角、39玉、28銀、49玉、38銀、59玉、48銀、69玉、58銀、78玉、88金上、79玉、89金、同玉、88金、79玉、68角、同玉、78金、58玉、68金、48玉、58金、38玉、48金、28玉、38金、19玉、99飛、89角、同飛、同桂成、28角、18玉、19歩、29玉、39金37手
一筆書きのような、一往復趣向。何と言うことの無い軽趣向ですが、「こんなの詰将棋じゃ無い。」などと蔑まれた時代に、一人黙々とこういう作品を作り続けたのは偉大なことです。

黒川一郎研究73

2007-08-08 18:36:00 | 黒川一郎研究
73作目です。風ぐるま 1955年06月号 発表

▲91飛成△同玉▲81飛△92玉▲83銀△93玉▲82飛成△84玉▲94銀成△同玉▲85銀△95玉▲84龍△86玉▲96銀△同玉▲87銀△97玉▲86龍△88玉▲98銀△78玉▲87龍△68玉▲57龍△78玉▲68金△88玉▲97龍△99玉▲87銀△89玉▲98龍まで33手詰
江戸時代からある銀送りによる上部追い上げ趣向ですが、途中で龍の王手のワンクッション入るので、その当時としては新趣向だったといえます。
簡潔にまとめていて、これはこれでいいような気がします。