将棋雑記

将棋に関する雑感を書き散らしています。

名作発掘

2005-09-23 00:56:14 | 将棋
 この度、温故知新発掘隊は、将棋月報昭和17年2月号より三上毅作の捌き科の名作の発掘に成功した。本来三上属は難解科に属するが捌き科においても名作を残していたことが発見されたことになる。
 捌き科は昭和初期頃から発見され、昭和20年~40年代にかけて大関属・大井属といった作品により大いに栄えたが、昭和も後期になると、「妙手がない」「だらだらと長いだけ、C」といった迫害を受け数が激減し、平成に入って完全に絶滅した。
 同発掘隊は今後も絶滅に瀕したレッドデータ作品の発掘に全力を傾けるとしており、今後の調査が待たれるところである。

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 と新聞記事風にまとめてみました。
 実は上記の作品は三上氏の作品集「木葉8番」でもあるので、全く知られていない作品、というわけではありません。
 昭和55年「木葉」発売に伴い、三上氏が東京に来られ、「詰朗会」に参加され、上記の作品を出題され、1番に解けた人に「木葉」を進呈することになった。当時の私では簡単には解けなかったが、直に他のメンバーが解いてしまったのには驚いたものでした。昭和17年の将棋月報の評を読むと、当時はこの作品は難解な作品であったようだ。今なら手数は長いが、難しくないという評価のはずである。この辺は解答技術も格段に進歩したことの証明にもなるのだろうと思う。
 この間たまたま「木葉」を見ていてそんなことを思い出したので、昔話を書いてみました。
 付記:作者としても作品集の中からこれを出題したところから考えて、お気に入りの作品だったのかなあ?と思います。

誰がCOMに負けるのか?

2005-09-20 22:48:52 | 将棋
 橋本プロが将棋ソフトのタコスに逆転勝したそうである。橋本プロが危なかったとすると、フリークラスだとすでに負ける棋士が出るのではなかろうか?
 この流れで思い出した。今から25年くらい前は、誰が最初にアマに平手で負けるかが話題だった。今から15年くらい前は、誰が女流棋士に最初に負けるかが話題だった。そして今は、誰が最初にCOMに負けるかが話題になってくるのではないか?そして10年後には誰がCOMに勝てるのかということが話題になってしまうような気がするのである。
 でも対人同士の将棋の面白さは不滅ではないかと、信じていたい。もしそうでなければ、老後(?)が味気ないなと思うのである。

ブログが滞った言い訳

2005-09-15 21:30:10 | 将棋
 ブログが随分滞った。理由は将棋に負けて無気力になってしまったからだ。この2ヶ月、将棋倶楽部24でリレー将棋を行ってきた。初参加でありながら、2回戦に進出した。立派な成績であるとは思う、しかし負け方がいけなかった。1将のクリックミスである。苦戦ながら勝負にもちこんだ矢先のクリックミスであった。クリックミス自体は事故であり、何回か指していれば起こることで止むを得ないのは理解しているが、、、。
 そんな訳で、急に虚しくなってしまい、何もする気が無くなってしまったのであった。実はまだ、ダメージが残っている。仕事中も思い出すことがある。それくらいリレー将棋にいれこんでしまっっていた。将棋負けても最近はそんなに悔しくないが、これは悔しかった。ああこんなことを書いていると、また悔しくなってきた。

四百人一局集

2005-09-07 19:16:20 | 将棋
 今月の詰パラを見て驚いた、四百人一局集をやるとのことであった。でも今回の趣旨は前回から25年経ったので作家も増えているとのことであるようだ。
 私の三百人一局集補遺とは趣旨が違うので、ほっとしました。でも、選出の仕方によっては、私が三百人一局集補遺で取り上げようと思っている人も載るのかなあと、今から楽しみなところもあります。
 少し注文をつけさせてもらうなら、フェアリー詰将棋は今回載せないでもらいたいし、(フェアリー傑作集を作って載せるべきと思う。)自分で原稿を持ち込んだ人は載せる制度や、詰パラ会員を優先するのは止めてもらいたいとは思うが、難しいんでしょうかね?

似て非なる局面

2005-09-04 18:10:05 | 将棋
 今日職団戦があった、その1回戦である。私は下図の局面(私が後手)
 

となり、既に勝ったつもりでいた。この局面は以下八五飛、五六馬、八六歩で以下、七六飛の王手馬が防げず必勝という読みであった。八五飛の時五三銀なら五一玉で良いというものであった。ところが本譜は八五飛、五六馬、八六歩、同歩、同飛、八七銀と進んだ。なんと簡単に王手馬が防がれたのであった。以下八四飛、六六馬、四四飛と進んだがどう見ても不利。
 振り返ると私が思っていた図は下図であった。




持ち駒に銀が無い。似た形だが全然違っているのであった。この将棋最後は優勢になったが、大ポカで逆転負けし、チームも2-3負けまさに痛恨の1敗であった。
 戻って、最初の図では五五飛とか、八六歩、同歩、八五歩で充分であった。
 どんな局面でも手拍子はよくないことを思い知らされた次第。