湯村光造作品集31
16龍、17角、73角、29玉、19角成、同玉、28銀、18玉、17龍、同香成、29角、同玉、69龍、59香成、同龍、38玉、39龍、47玉、49香、イ58玉、48龍、67玉、68龍迄23手詰
※作品集は左右反転し58香が無いので不完全であるので、原図を掲載しました。
73角と打てれば詰むので、16龍捨てをします。その手に対して28に利かせる駒を合駒しますが、前に利く駒だと、28銀、18玉、17龍、同香に19合が打てて詰むので、角合が最善になります。この手に対して前述の手順では角2枚持っても詰みません。ではどうすれば良いのか?何と28銀とせずに73角、29玉、19角成、同玉と29桂を消去するのが深謀遠慮の手順。29桂を消去すれば29角、同玉、69龍と手を続けることが出来ます。69龍に対して59に何を打っても同龍以下取った駒を打って詰みます。だからといって、38玉では39龍、47玉、37龍で詰みます。ではどう受けるのか?ここでも59香成という移動合をするのが妙手です。前述の手順で、37龍に58玉と逃げるということです。そこで、37龍の代りに49香と打てば58玉、48龍以下詰みます。好手妙坊を織り交ぜた傑作だと思います。ただ今の目で見ると、イ48歩合とすると37龍以下作意と同様に進み25手の変長になります。これが無ければ後世に残る作品になったのではないでしょうか?惜しいです。
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