こうたろうの楽屋話

街の看板屋さん、こうたろうの気ままなブログです。

今日は一日中

2015-05-21 00:49:34 | 日記
 打ち合わせも用事もなく、
 どこにも出かけないで、会社で看板の製作をしていました。
 不思議と会社にも携帯にも電話もない日で、
 天気も良くなって、静かに集中できた日でした。
 夕方、ファックスを確認したら、
 友達が亡くなったと連絡が入ってました。

 彼は、都城高専の同期で、都城出身でした。
 彼は建築科でした、僕は化学科で、
 しかも僕は寮生で彼は通学生で、
 本来なら、あまり交流の機会はないのですが、
 部活が、吹奏楽で同じでした。

 吹奏楽部時代は、最後は、彼が部長で僕が副部長で、
 彼は、吹奏楽の名門中学出身で、
 僕は、ど素人状態からのスタートで、
 でも僕らがいた5年の間に、
 コンクールで運良く全国推薦も受けたし
 (お金がなくていけなかったけど)
 少人数の楽団でしたが、
 いろんな成績も残せたし、
 いい思い出がいっぱいです。
 特に、夏休みの合宿の時は、
 彼の家に泊めてもらって、
 彼の家から、練習に通ってました。
 今、思えば、この時にすごく友達になったと思います。
 夜は、いろんな話をしました。
 将来のこと、部活のこと、
 僕とは全然違う性格の彼だったので、
 そんなところがうまくかみあったのかもしれません。

 お互い卒業して、
 彼は、東京の大手ゼネコンへ、
 僕は福岡へ就職して、
 東京へも遊びに行きましたが、
 彼が、銀座だったかな?スナックに連れて行ってくれたり、
 僕は、先に宮崎に戻りましたが、
 彼もそのあと何年かして、都城に戻りました。
 
 近年は、彼は都城の板金屋さんの社長をしてました。
 仕事でもお互い頼んだり頼まれたり、
 一昨年、手術をして、去年の秋あたりには仕事もお願いして、
 11月くらいにうちの事務所に寄った時には、
 だいぶ元気そうだったけど、
 今年の1月終わりくらいに電話した時には、
 また入院してて、今は家にいるけど、
 また入院するって言ってました。
 「元気出してがんばらんと」って言ったら、
 「きついとよね~」って
 電話を切った後に、車の中で、
 なんだか涙が流れて止まりませんでした。
 強い男でした。
 僕より細身で小柄でしたけど、
 芯の強い弱音なんて吐かない男でした。
 でもこの時の電話の声は、弱かった。
 その時が、彼と話した最後になってしまいました。

 ずっと気にはなってましたが、
 今週土曜日に都城に行く用事があったので、
 彼のところにも寄ろうと思ってましたが、
 今となっては、言い訳みたいにしかならないですね。

 5月の連休に、西米良に行ってきましたが、
 何年か前に、そこでばったら彼と会ったことがありました。
 今年も、行った時にそのことを思い出して、
 ちょうどここで会ったがね~と家内と話したとこでした。

 同じ歳の人の死は、なんだか特につらいですね。
 病気だから仕方ないといえばそれまでですが、
 自分が後何年生きれるかなんて誰にもわからないわけですけど、
 確実にそこに近づいてることはわかりますね。
 若い頃は、何にも思わずに生きてきましたけど。

 金曜日がお通夜で土曜日が葬儀、
 お見送りに行ってきます。
 今日と明日は、彼との思い出を思い出してみようと思います。

 久しぶりのブログがなんだかしめっぽいですが、
 僕は、元気です!

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