最近にわかに注目が集まってきたバイオエタノール。
二酸化炭素の循環が可能であることから
化石燃料を消費することによる新たな二酸化炭素の
排出が抑えられるとして、
温暖化対策の大きな手段として浮かび上がってきた。
私のテキトーな記憶が確かならば、
ブラジルでは20年以上前からこの燃料対応の車が
結構な割合で走っていたはずだ。
なんでいまさら...という気がしないでもない。
化成だけど、ガイアックスも日本では全く受けなかったし。
どうにもハイブリットがトヨタひとり勝ちになっているのを
阻止しようと、各社が簡単に出来る対策に走っているような
気がしないでもないですが。
それはさておき、バイオエタノールの原料は?といえば
『有機物なら何でも可』ということらしいが
サトウキビとかコーンが本道になるのだろう。
これらって、燃料で燃やせるほど余っているのだろうか?
限られた食料資源を”環境保護”の名目の元、
燃料として燃やしてしまうのは、これもまた『富める国のエゴ』
ではないだろうか。
また、バイオエタノールの需要が一段と上がれば
サトウキビの一大産地でありバイオエタノール先進国のブラジルが
その原料増産のためにフルーツやコーヒーからの転作、
さらにはアマゾンを開墾して農地化することは
容易に予想がされることであり、
世界の酸素工場であり、二酸化炭素の処理工場である
大アマゾンのジャングルが潰されるという
本末転倒の結果となるだろう。
私から言わせてもらえば
”バイオエタノールは幻想である”
ただ、ひとつ光明があることは、ある。
それは『砂漠化地帯の活用』だ。
中央アジアやアフリカで急激に進む砂漠化。
この原因は気象上のことも大いにあるが、
それ以上の要因と私が思っているのは、実は”放牧(遊牧)”である。
砂漠化が進む土地であっても、本当に植物が生えないような
条件であるところは実は少なく、
増えすぎた家畜の放牧によって、植物を根こそぎ食べてしまい
次の草が生えないことによって引き起こされるのだという。
何かのTVで見たが、放牧地の中に『放牧禁止エリア』を設けると
そこは青々と草が茂り、その他の場所は砂漠化したという。
この『放牧地帯』と『放牧民族』をバイオエタノール用の
『農作地帯』と『農民』に替える事が出来れば
砂漠化を食い止めつつ、バイオエタノールの生産も可能になる
はずだ。
しかし、これには障害が多い。
まず文化的な側面として、いままで放牧に誇りを持ってきた
民族に対し、農業を植えつけることが出来るか、ということ。
次に、放牧をしているときよりもおそらく収入が減ること。
富める者に環境問題を説くのと違い、明らかに減収となる
農業を途上国の方々に勧めることは難しい。
そして、農産→集荷→アルコール化という大掛かりな
市場経済を構築しようとすると、必ず”搾取”の問題が
起きてしまうこと。これが目的となっては
本末転倒どころの騒ぎではない。
営利を目的としない国際機関が出来て、
その厳しい管理化のもとで行われるような
夢物語のような社会でも作れない限り、
私の考えているようなシステムは難しいか。
やはり環境問題は難しいのだ。
二酸化炭素の循環が可能であることから
化石燃料を消費することによる新たな二酸化炭素の
排出が抑えられるとして、
温暖化対策の大きな手段として浮かび上がってきた。
私のテキトーな記憶が確かならば、
ブラジルでは20年以上前からこの燃料対応の車が
結構な割合で走っていたはずだ。
なんでいまさら...という気がしないでもない。
化成だけど、ガイアックスも日本では全く受けなかったし。
どうにもハイブリットがトヨタひとり勝ちになっているのを
阻止しようと、各社が簡単に出来る対策に走っているような
気がしないでもないですが。
それはさておき、バイオエタノールの原料は?といえば
『有機物なら何でも可』ということらしいが
サトウキビとかコーンが本道になるのだろう。
これらって、燃料で燃やせるほど余っているのだろうか?
限られた食料資源を”環境保護”の名目の元、
燃料として燃やしてしまうのは、これもまた『富める国のエゴ』
ではないだろうか。
また、バイオエタノールの需要が一段と上がれば
サトウキビの一大産地でありバイオエタノール先進国のブラジルが
その原料増産のためにフルーツやコーヒーからの転作、
さらにはアマゾンを開墾して農地化することは
容易に予想がされることであり、
世界の酸素工場であり、二酸化炭素の処理工場である
大アマゾンのジャングルが潰されるという
本末転倒の結果となるだろう。
私から言わせてもらえば
”バイオエタノールは幻想である”
ただ、ひとつ光明があることは、ある。
それは『砂漠化地帯の活用』だ。
中央アジアやアフリカで急激に進む砂漠化。
この原因は気象上のことも大いにあるが、
それ以上の要因と私が思っているのは、実は”放牧(遊牧)”である。
砂漠化が進む土地であっても、本当に植物が生えないような
条件であるところは実は少なく、
増えすぎた家畜の放牧によって、植物を根こそぎ食べてしまい
次の草が生えないことによって引き起こされるのだという。
何かのTVで見たが、放牧地の中に『放牧禁止エリア』を設けると
そこは青々と草が茂り、その他の場所は砂漠化したという。
この『放牧地帯』と『放牧民族』をバイオエタノール用の
『農作地帯』と『農民』に替える事が出来れば
砂漠化を食い止めつつ、バイオエタノールの生産も可能になる
はずだ。
しかし、これには障害が多い。
まず文化的な側面として、いままで放牧に誇りを持ってきた
民族に対し、農業を植えつけることが出来るか、ということ。
次に、放牧をしているときよりもおそらく収入が減ること。
富める者に環境問題を説くのと違い、明らかに減収となる
農業を途上国の方々に勧めることは難しい。
そして、農産→集荷→アルコール化という大掛かりな
市場経済を構築しようとすると、必ず”搾取”の問題が
起きてしまうこと。これが目的となっては
本末転倒どころの騒ぎではない。
営利を目的としない国際機関が出来て、
その厳しい管理化のもとで行われるような
夢物語のような社会でも作れない限り、
私の考えているようなシステムは難しいか。
やはり環境問題は難しいのだ。
>砂漠化地帯の活用
お言葉ですか、それならバイオエタノールよりも飼
料用作物を作らせた方が良いのではないでしょうか。
かつては「草を食べ尽くしたら他に移動し、戻って来
る頃には次の草が育っている」状況だったのでしょう
が、もうそういう状況では無い以上彼らに"計画的に"
飼料を作らせるべきでは。「バイオエタノールを作っ
て、それで飼料を"金で"買った方が安くつく」のなら
別ですが。
確かに飼料を作った方が現実的ですが、
それではバイオエタノールから話がずれてしまいますので...
私の勉強不足で、放牧地域の食糧需給がどのように
なっているのか良く知りませんので想像になりますが、
飼育の目的のほとんどが自家用の乳と
販売用の毛や子牛(子羊)ではないでしょうか。
肉食を主たる目的とせず、金銭の取得であれば
バイオエタノールでも良いかな...と。
それに燃料用であれば、耐環境能力に強い
遺伝子組替え種も使えますし。