晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

先端医療と開業医

2014-10-01 | 随想
息子の咳がどうにも止まらない。
しょうがないから、かーちゃんが再び病院に連れて行った。

前の医者の見立てでは、それほど喉も腫れていないようだし、
風邪という感じではないらしく、内科より耳鼻咽喉科の方がいいかもしれませんね
ということで、今回は耳鼻咽喉科の開業医のところに行ったそうだ。

まあ、ほどなく診察が終わったそうだが、
ついでに今年から保険適用になったという舌下減感作療法について
訊いてみたそうだ。
 ※息子は親に似ず、アレルギー持ちで花粉症がひどい

すると、
『そういうのは、ウチのような小規模医院ではやり切れませんねぇ』
とのこと。
まあ、それはそれでしょうがないところもあるのだろうが、
それに続いて言った言葉が、今の日本の医療制度の欠点を表している。

『舌下減感作療法のような先端医療は大学病院とかじゃないと無理だねぇ。
 先端医療を行うには、私らも大学病院とかに行って教えてもらわなければ
 ならない。教えてくれるのは平日だけだから、病院を休まなきゃならない。
 それに、今、それを受けようと思っても、ものすごく混んでいて受けられないよ。
 それより、今の療法を早い時期からしっかり始めれば、シーズンはずいぶん楽だよ。』

それをかーちゃんから聞いて、あっけにとられた。ポカ-(゜д゜)-ン

アレルギーの精密な診断装置が導入できないとかそういうのだったらまだしも、
大学病院に学びにいけないから、だと?
じゃあ、舌下減感作じゃない、他の新しい医療だって同じでしょう?
平日に休んでわざわざ習いになんて行ってられない。
医者の学会は木曜日開催が多いそうだけど、それももちろん行ってない?
ということは、なに?あなたは開業してからず~~~っと同じ医療しかしてこなかったわけ?
新しい飲み薬が出たら、薬屋がいうままに与え、新しい注射が出たら打つ。
変えるのはそこだけで、基本は簡単な診断と注射と経口薬。
一歩も進歩してないんだ?



それに、捨て台詞的に『混んでいて受けられないよ、数年待ちだよ』って。
数年待ちにならないように、開業医が率先して覚えて広めるんでしょうが!
医療を一体なんだと思っているんだ。
俺のフレンチや妖怪ウォッチじゃないんだぞ。
待てるものと待てないものがある。

漫画『ブラックジャックによろしく』で先端医療と開業医のことが
たびたび問題提起されていたが、何にも進歩押していないんだねぇ。
救急車がたらい回しにされて、患者が亡くなるほど医者が居ない。
しかし医者の数は先進国の中でも決して少なくない。
問題は開業医だ。日本は開業医が多すぎる。
しかも、新しい治療法を取り入れる気も意欲もさらさらないような、
風邪専門医のような医者が。



こういう開業医には、何年かに一度、医師の資格更新試験を受けさせて
ふるい落とせるような制度が望まれる。

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