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名句百選 C夏-13

2008-08-26 00:04:50 | Weblog
C夏-13
夏山の大木倒す谺かな       内藤 鳴雪(ないとう めいせつ)

TOSS/Advance 奥田 嚴文


指示1 自分なりの読み方で読みます。小さな声で練習しなさい。

 こういう授業が初めてのクラスでは、以下の補足が必要。
 ・ あとで発表してもらうこと。
 ・ 読めない字は、あてずっぽうでいいから何かを入れて読んでみること。
 ・ それでも読み方が思いつかない場合は「なになに」とか「なんとか」などに変えてもよい。

 30秒ぐらいの練習の後、列指名で発表させる。

 それでも「谺」がよめないことが予測される。
 文字の構成要素や、文脈からも予想するのは困難であるので、ここの場面は特に引っ張らない。

説明1 「谺」は「こだま」と呼びます。
指示2 読み方がわかったところで、もう1回練習します。


指示3 今度は隣の人に聞いてもらいなさい。


指示4 (この俳句を)ノートに写しなさい。

 早くかけた子供には暗唱させておく。

発問1 季節はいつですか。
指示5 ノートに書きなさい。

 「夏」である

発問2 季語は何ですか。
指示6 季節の下に書きなさい。

 「夏山」である

 もう少し設定を確認しておく。

発問3 場所はどこですか。

「山」である

発問4 何が起こっているのですか。

 大木が倒れている。

発問5 話者は大木が倒れるところを見ていますか。
指示7 ノートに考えを書きなさい。

発表させる。
一通り子どもの意見を聞いたところで、人数分布を確認する。
意見を言ったことそのものを評価し、教師がどちらかの意見に集約して進める。「谺かな」という言葉から見ていない、聞いているのだという意見が大半を占めるのではないかと予想される。
次の発問が主発問となるのでここでは討論はしないほうがよいと考える。

発問6 何の音が「谺」になっているのでしょうか。

「木が倒れる音」「木を切る音」の2つに意見が分かれる。

説明2 これについて討論します。
指示8 討論の準備をしなさい。

   討論に慣れていないクラスでは一つ一つ、準備の手順を指導していく。
    ・ 立場をノートに書く
    ・ 理由をノートに書く(丸をつける)
    ・ 発表と質問
    ・ 反論をノートに書く
    ・ 意見交換

討論を評価・評定する。

最後に、教師の考えを述べる。

説明3 「大木倒す」とあります。大木を倒している音、つまり、木を切っている音だということが分かります。