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リカンベントとは(感想)

2015-12-02 06:08:45 | 自転車
僕のリカンベントと今盛りのヒマラヤザクラ


リカンベントの特徴
僕はリカンベントに乗ってから8年になる。
片道20kmの河川敷の歩行者・自転車専用道をアップライトの自転車で十数年通勤して、より楽な自転車をとたどり着いたのがリカンベントである。
リカンベントとはどんな特徴がある乗り物であるかというのは、実際に乗っている人によって見方が異なるであろう。
僕なりのリカンベントについての現在の考えを述べてみたい。
リカンベントはアップライトの自転車に比較して空気抵抗が少なく、速度が増せば、その効果は大きくなるであろう。
僕は空気抵抗に大きく左右される程の速度で走っていないので、空気抵抗に対するリカンベントの利点をあまり感じていない。
しかし、向かい風が7m,8m/secぐらいのきつい向かい風の中を進む時、アップライトではあまり進まず、やりきれないほど疲れるが、リカンベントは予想外にすすめ、疲労の度合いも格段に違う。
アップライトに乗っている頃は向かい風7mと予報が出ている時は別の交通手段に変えたものだったが、リカンベントになってからは風のことは気にしなくなった。
風の影響で時速25km/h、巡行速度25km/hとすると無風状態で50km/h以上の速度で走る場合は影響が大きいということになる。
無風状態で20km/h程度の速度だとリカンベントの利点はあまり感じられない。
リカンベントの場合は視界が広いと言われているが、トレーニングや通勤などでは視界より速度の方が優先されるし、自転乗りには速度に一番関心があるので、視界のことはそんなに大きな選択要素にはならないであろう。
リカンベントは坂道の登りに弱いと言われている。
確かに、登りの時に体重や腕の力をを利用した立ちこぎができないことや、サドルやシートに腰掛けて、脚による回転力のみの場合も脚の重力が回転力にプラスできないこともリカンベントには不利である。
そこで、リカンベントは登りに不向きだと結論付けてしまう人も多い。
脚力を鍛えている人には、腰掛けている場合は、アップライトとリカンベントの差はないという人もいる。
僕にとっては、リカンベントの方が登りに要するエネルギーは大きく、疲労も大きいとは思うが、ここは体力トレーニングだと積極的に受け入れて登ることにしている。
下りになると、登り時の努力に報いるように、急な坂でも車体は安定し、前につんのめりそうになる恐怖感はまったくなく、快適さは抜群である。
リカンベントの欠点について述べると、ひとつに、発進に時間がかかるということがある。
アップライトなら、ペダルに足をかけて体重を乗せれば発進時の大きなトルクが生み出され、即時発進できる。
リカンベントの場合は脚を前方のぺに掛けて脚力で踏み込むとか、シートにまたがって足で地面を蹴り助走してからペダルに足を掛けるなどして発進するので、発進に時間がかかる。
ローレーサーの場合は、車体が低いので、地面を蹴って発信するのには難点がある。
交差点の中や、道路横断途中での発進にの必要ができた時は、発進に手間取り、焦りを感じることがある。
リカンベントの最大の特徴は、乗るのにはスキルが必要であるということである。
リカンベントに乗りたいという職場の同僚で、乗れたのはスキーのとてもうまいバランス感覚抜群の二人だけで、他のほとんどの人は乗ることはできなかった。
乗れた同僚は、走った後に「危険極まりない乗り物やなぁ」と感想をもらしていた。
この時試乗してもらったのは、シートの傾斜の大きいコンフォートタイプであるが、もっと傾斜角度の小さいローレーサーならコンフォートタイプに乗れた二人も乗れなかったのではないかと思う。
僕もコンフォートタイプのリカンベント購入の時、自転車歴を聞かれ「20年」と答えると、「それなら乗れる」と言われ、乗ってみると、フラフラと少し乗れた。
車に積んで帰ったが、乗って帰るのは無理なようだった。
持って帰ってから、通勤に乗って行くまでは何日か河川敷で練習した。
初めて職場に乗って行った時は、やっとの思いで着いた。
同僚に「えらいもの買ったと思っているんじゃないの」と言われ、僕は「うん」と返事した。
通勤に使うようになって、河川敷の歩行者自転車道路を走行していて、ウォーキングの人に出合うと、ぶつからないかヒヤヒヤしたものである。
雨の後の濡れた路面で、カーブに差し掛かった時、いきなり転倒した。
アップライトの自転車の時は難なく通っていた道なので、転倒した時は「なんで?」と思った。
ある日職場の近くまで来た時に片手を挙げるといきなり転倒した。
これにも驚いた。
細い道で、大きくカーブした登り坂を乗りこなせるようになるのには、約2000km程の走行経験をした頃だった。
とにかく、乗りはじめの頃はよく転倒し、職場の人に「またこけたん?」と言われた。
リカンベントの場合は転倒すると尻から落ちるので、あざができた。真面目にパット入りパンツをさがしたものである。
リカンベントに乗っている人に会うと、すぐ友達になれる。
ある人は、購入して乗り初めに転倒して骨折し、入院して退院したところだけど、先生に内緒で乗っていると言っておられた。
帰宅時によく会う速度50km/hで走っているお兄さんも、乗りはじめた頃には、よく転倒したと言っておられた。
僕も、だいぶ乗り慣れてきた頃のある夕方、暗くなった道の自転車道路の道路に沿った少しの段差で、転倒した。
その危険箇所の情報は他の年配の方にも教えてあげると、その箇所は注意していると言っておられた。
ある日その人と一緒に並走して話しながら帰っていると、その人はいきなり転倒された。
土手の上に気が取られたということであった。
最近は車道の横の歩道も、整備されて、車の出入りする箇所と他の場所のアップダウンも無くなり、自転車にとって走り易くなった。
しかし、ある日、車の出入りする箇所に並走している車道から歩道に入る時、5cm程度と思われる段差で転倒した。
アップライトで転倒しているお兄さんも見かけたので、この高さは自転車乗りのことを考えていないなとおもう。
車道から歩道に入る場合は交差点の段差の低い所から入るのが、無難だし、もし車の出入りする箇所から入る場合は、侵入角度を深くしなければならない。
深い侵入角度で入る場合もショックは大きく、最近造られる歩道は自転車乗り泣かせの構造の歩道だなあと思う。
歩道の話に道はそれたが、リカンベントはのるのに、かなりの技量が要るのは確かだ。
リカンベントは、自転車道路があり、それを利用し、長距離通勤するのにはおすすめだが、その他の場合はよく検討して購入すべきだと思う。
リカンベントは、注目度は非常に高く、特に子供達の驚きの声をよく聞く。
以上が僕のリカンベントに対する感想であるが、本場オランダでは快適に乗れるかも知れないが、日本ではマイナーであり続ける理由があるように思われる。







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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (くまをたいせつに。)
2023-01-14 22:50:29
はじめましてこんばんは。
ブログを読ませて戴き、去年4月からリカンベントに乗り始めました。
切っ掛けを与えて下さりありがとうございますo(^o^)o *:・゚✧*:・゚✧(⌒‐⌒)。
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