今夜は、薬害の話を少ししたいと思う。エイズの市民活動に関わって、薬害エイズの知人、友人も多い中で、どうしても書かなければならないと思う。
このブログをご覧頂いてる皆さんも先日の薬害肝炎訴訟のことは、ご存知の方も多いと思う。そして、全面救済という福田首相、増添厚労相の説明に賛意を送られた方もいらっしゃるのではないかとも思う。
しかし、今回の大阪高裁の和解勧告がきっかけとなり、世論の後押しを受けた和解は、実は随分不条理なものである。
ご承知のとおり、HIV(エイズウイルス)と、HCV(C型肝炎ウイルス)は、血液感染という同じ感染経路を持っている。だから、薬害エイズの被害者の皆さんは、多くの方が重複感染されたのだ。
今回の肝炎訴訟の和解の裏で、排除されたのが薬害エイズの被害者というのだから、話にならないと思う。
薬事日報が、詳細に報じているのでぜひご一読頂ければと思う。
http://www.yakuji.co.jp/entry5533.html
薬害エイズの被害者の皆さんは、4500万円という和解金を受け取られていらっしゃる。この金額は、何を意味しているのかというと、実際は、高価な治療費と長期化した裁判費用に消えてしまったと言っていい。つまりほとんど手元に残っていないのである。そして、何より、長きに渡る心労を思えば何とも言えない金額だと思う。
薬害エイズの和解は、裁判の長期化に伴う、仲間の死を前に受け入れた苦渋の選択ということである。最大の目的は、薬害エイズの事実解明であったのだが、安部被告の死とともに解明されることはなくなってしまった。
闘い半ばでお亡くなりになられた薬害エイズの被害者、ご遺族の皆さんのご無念を思うと今でも心が痛む。
去年の7月に薬害エイズ訴訟の提訴の時効を過ぎた方の和解が成立し、よかったと思った矢先の今回の政府の判断に、私は激しい憤りを感じずにはいられない。
読売新聞は、こう報じている。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071005-OYT8T00063.htm
国は、薬害エイズの被害者には、HIVでの和解金を支払ったから、肝炎に同時に感染していても、それはもう償い済みとでも言いたいのであろうか?
私の知人、友人の多くは、HIVと肝炎の治療をしている厳しい状況がある。そして、肝炎の悪化に伴い肝硬変、肝臓ガンと闘っているのである。そんな人たちを更に精神的にも苦しめる今回の国の全面救済という説明には到底納得できない。
薬害エイズの被害者の皆さんの苦渋の和解と引き換えにできた、現在の日本のHIV治療、公的支援のお陰で、性感染された陽性者を含めた全ての陽性者が救われている現実を考えると、HIVに関わるNGOの一人として、どうしても闘わなければならないと思う。
今回の肝炎訴訟で、薬害エイズによって600人の尊い命が奪われたことを私達は忘れてはならないと思う。そして、そのご遺族の皆さんの思いを。
HCVに重複感染された薬害エイズの被害者の皆さんへの救済なくして全面解決はない。そして、もし、救済されなければ、
『薬害エイズの被害者をも裏切る国は、次には、HIV感染者を薬害と性感染に区別する可能性がある』
そう思うのは私だけであろうか?
今夜は、薬害に対する国の救済のまやかしについて、皆さんと一緒に考えてみたいと思う。
そして、真の全面救済に向けて心新たにしたいと思う。皆さんには、この問題に対して闘う知人の川田龍平参議院議員への支援を心からお願いしたい。
このブログをご覧頂いてる皆さんも先日の薬害肝炎訴訟のことは、ご存知の方も多いと思う。そして、全面救済という福田首相、増添厚労相の説明に賛意を送られた方もいらっしゃるのではないかとも思う。
しかし、今回の大阪高裁の和解勧告がきっかけとなり、世論の後押しを受けた和解は、実は随分不条理なものである。
ご承知のとおり、HIV(エイズウイルス)と、HCV(C型肝炎ウイルス)は、血液感染という同じ感染経路を持っている。だから、薬害エイズの被害者の皆さんは、多くの方が重複感染されたのだ。
今回の肝炎訴訟の和解の裏で、排除されたのが薬害エイズの被害者というのだから、話にならないと思う。
薬事日報が、詳細に報じているのでぜひご一読頂ければと思う。
http://www.yakuji.co.jp/entry5533.html
薬害エイズの被害者の皆さんは、4500万円という和解金を受け取られていらっしゃる。この金額は、何を意味しているのかというと、実際は、高価な治療費と長期化した裁判費用に消えてしまったと言っていい。つまりほとんど手元に残っていないのである。そして、何より、長きに渡る心労を思えば何とも言えない金額だと思う。
薬害エイズの和解は、裁判の長期化に伴う、仲間の死を前に受け入れた苦渋の選択ということである。最大の目的は、薬害エイズの事実解明であったのだが、安部被告の死とともに解明されることはなくなってしまった。
闘い半ばでお亡くなりになられた薬害エイズの被害者、ご遺族の皆さんのご無念を思うと今でも心が痛む。
去年の7月に薬害エイズ訴訟の提訴の時効を過ぎた方の和解が成立し、よかったと思った矢先の今回の政府の判断に、私は激しい憤りを感じずにはいられない。
読売新聞は、こう報じている。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071005-OYT8T00063.htm
国は、薬害エイズの被害者には、HIVでの和解金を支払ったから、肝炎に同時に感染していても、それはもう償い済みとでも言いたいのであろうか?
私の知人、友人の多くは、HIVと肝炎の治療をしている厳しい状況がある。そして、肝炎の悪化に伴い肝硬変、肝臓ガンと闘っているのである。そんな人たちを更に精神的にも苦しめる今回の国の全面救済という説明には到底納得できない。
薬害エイズの被害者の皆さんの苦渋の和解と引き換えにできた、現在の日本のHIV治療、公的支援のお陰で、性感染された陽性者を含めた全ての陽性者が救われている現実を考えると、HIVに関わるNGOの一人として、どうしても闘わなければならないと思う。
今回の肝炎訴訟で、薬害エイズによって600人の尊い命が奪われたことを私達は忘れてはならないと思う。そして、そのご遺族の皆さんの思いを。
HCVに重複感染された薬害エイズの被害者の皆さんへの救済なくして全面解決はない。そして、もし、救済されなければ、
『薬害エイズの被害者をも裏切る国は、次には、HIV感染者を薬害と性感染に区別する可能性がある』
そう思うのは私だけであろうか?
今夜は、薬害に対する国の救済のまやかしについて、皆さんと一緒に考えてみたいと思う。
そして、真の全面救済に向けて心新たにしたいと思う。皆さんには、この問題に対して闘う知人の川田龍平参議院議員への支援を心からお願いしたい。