辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

ありがとう

2006年12月31日 | エイズの活動


エイズに関わって、本当に色々な方にお出会いをさせて頂きました。未だ見ぬ方でも、ネットで知り合った方もたくさんいらっしゃいます。全ての皆さんに心からありがとうを届けたいと思います。

さて、私の今年を振り返ってみますと、

① 嬉しい再会

2月に島根県益田市立高津中学校の生徒さんたちとの再会。これは、本当に嬉しかった。高津の皆さんには、心から歓迎して頂き、感謝の言葉もありません。
   
「繁内さんとの出会いは、子供たちにとって大きな収穫」、「エイズで学ぶこのプログラムを実施した高津中で、息子を学ばせることを誇りに思う」と最大級のご感想を賜りました高津中学校の保護者の皆さんに心より感謝申し上げます。

このプログラムの実施に際し、格段のご配意を頂きました、益田市教育長、島根県益田保健所長、島根県性協会長、そして、高津中学PTA会長、同母親委員会委員長に、心よりお礼申し上げます。

今回の高津中学学の取り組みは、性教育が困難になっている中で、全国に先駆けて、性教育の今後のあり方を左右するくらいの大きな意義があると確信しています。来年は、しっかり高津中学の取り組みを発信したいと思います。

② 不適切発言?

5月には悲しいできごとがありました。神戸市の部長級医師によるエイズ不適切発言。主要全紙が、「エイズ患者は、ひとにうつすから死んだほうがいい」(各紙)「エイズ患者は、人にうつすから死んでしまえ」(毎日)。正直なところ悲しいというより驚きました。

神戸市担当課からすぐに連絡をもらって、真相究明に入りました。約1ヶ月半かけて見えてきたものは、やはり、プレスリリースの難しさ。真実は、そんな発言は、していない。ただ、広報のプレスリリースが拙く、メディアも安易に乗ってしまった。

サンケイ新聞の全国版の2回にわたる特集の中で、私のコメントを掲載しましたが、なんとも後味の悪い結論になりました。

来年の第21回日本エイズ学会学術集会・総会の大会長をお務めになる広島大学の高田先生からは、私のコメントに対して、共感できるとお知らせ頂きました。

誰が悪いと悪者探しするのではなく、どうしてこんな記事ができるのか思うと、本当にメディア・リテラシーの難しさを痛感しました。

結論は、そのような発言は、なかったということですが、騒ぎが大きくなった責任をご自身が認められて、減給処分になりました。部長級の医師が、中学の授業で、そんな馬鹿な発言をするはずもありません。

授業を受けた一部生徒さんの感想文が発端になって、学校、神戸市教育委員会、神戸市役所、市民、国民にこんな伝わり方をしてしまう現実の怖さを、痛感しました。

私の結論は、一連の対応を振り返ると、最初の学校と当該医師のコミュニケーションの拙さが大きな災いを招いたと言っていいと思います。もっと歩み寄って欲しかったと残念でなりません。

私にとっても、今後のメディアとの関わり方に、大きな課題を残しました。

しかし、これを受けて、神戸市保健福祉局の皆さんと大規模なエイズの研修会を持てた事は、今後大きな実りが期待されます。

講師として、ご協力頂きました、薬害エイズ訴訟大阪原告団花井代表、藤原理事には、お礼を申し上げます。

③ Kobeエイズフェスタ2006

7月には、第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議を記念して、Kobeエイズフェスタ2006を神戸市とともに開催しました。②の事後処理に手間取り、十分な準備もままならぬ状態での開催を、私の無理なお願いに対して、快くお引き受け下さった、釧路労災病院副院長の宮城島先生、ジャンププラスの長谷川さんなどゲストの皆さんに心からお礼を申し上げます。

ケンゾヲさんを中心にした、神戸のゲイのみんなも頑張りました。これを来年は、ぜひ、つなげていきたいと思います。夢は、環瀬戸内海の地域につなげることですね。瀬戸内地域のみなさん、よろしくお願いします。

④ 香川県、高松市世界エイズデー

高松での世界エイズデーイベントにお呼び頂きました。講演会、講義とは別の意味で、エイズデーのイベントへのお声掛け頂けるのは嬉しいことです。            
去年の北海道釧路市に続いて、今年も神戸を離れて高松にお伺いし、エイズとともに生きる心優しい社会についてお話をさせて頂きました。
  
今回は、HIV+の仲間にも話しをして頂きましたし、岡山からもお忙しい中、ラッフンさんやHIV+の仲間が来て下さいました。今後ともよろしくお願いします。

早くから私をご指名下さった、高松市保健所の藤川先生には、厚くお礼申し上げます。

⑤ WHO(世界保健機関)健康開発総合研究センター

来年から始まるプロジェクトに、お声賭け下さって本当にありがとうございます。都市化のもたらす格差からエイズを見つめる新たなプロジェクト。しっかり一年間務めさせて頂きます。

⑥ 相談事業

今年は、去年の約3倍ものエイズの相談を受けることができました。多くの皆さんが、エイズについて考える少しのお手伝いができたとしたら、本当に嬉しく思います。

あまりお役に立てなかったみなさんには、この場を借りて、心からお詫び申し上げます。

⑦ ワイズメンズクラブ

全国に仲間を持つ皆さんとのお出会い。そして、日本YMCA同盟との関わり。みなさんのご支援を受けて、神戸大学大学院教授ロニー・アレキサンダー先生と、年明けからエイズ理解のための冊子を書かせて頂くことは、本当に嬉しく思います。ご期待に沿えるよう、全力で頑張りたいと思います。

⑧ 神戸市保健所のみなさん

今年もまた、一年を通じて、厳しいことばかり申し上げましたが、神戸市保健所のエイズに対する取り組みは、胸を張ってもらっていいと思います。

年明けには、ゲイの仲間に人気の漫画作家中田春平クンを起用した、コンパクトで意義ある冊子の製作に取り組めるのも、ひとえに皆さんのお陰です。

この冊子を全国に広げたいと思います。神戸からの発信に拘った私に、本当によくお付き合い頂きましたみなさんに、心から感謝申し上げます。

⑨ メディアの皆さん

今年もまた、多くの皆さんに、厳しいことばかりを申し上げました。皆さんが書いて下さった記事を読み返すと、皆さんの苦悩が表れていて、、、。

来年は、エイズを書いて下さる繁内つながりの記者の皆さんとの懇親会も開催したいと思います。来年もよろしくお願いします。

⑩ ミク繋がり

40人ものミクつながり。みなさんとのつながりは、私の新たな発信です。みなさんのミクつながりを含めると本当に多くの人たちの繋がりをありがたく感じます。


以上が、私の年末に当たっての10の振り返りです。


来るべき2007年が、希望の年になりますように祈りつつ、これにて、今年の「繁内幸治のちょっといい話」は、終わらせていただきます。

これを見て下さった、全ての皆さんに感謝申し上げます。

                 
                   
                          ありがとう  繁内幸治



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