辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

ブラジル大統領令

2007年05月07日 | エイズの活動
先進国の製薬会社にとって特許は、企業活動の中心的権利です。企業の存続にも関わるだけに譲れるはずかないのかもしれません。

ブラジルのルラ大統領は4日、米製薬大手メルクが特許を持つエイズ治療薬について、ブラジル国内での特許権無視を認める大統領令を出した。

これは、まさしく企業の利益と人道の問題です。途上国のエイズ患者さんに、安価なコピー薬の製造、輸入を促すことで、貧困層に広がるエイズ患者を支援することは本当に人道上の課題です。

しかし、特許が認められないと、新薬の研究・開発にストップがかかってしまう可能性があります。そして、それは、現在の薬に耐性のある患者さん達の命を脅かします。

最近では、今年1月にタイ政府が、欧米の製薬会社のエイズ治療薬のコピー薬を認可したばかり。

全患者に無料でエイズ治療を実施して、世界的に高い評価を得ているブラジルのこの決定は、途上国の貧しい患者の治療と、最先端の医薬品の知的所有権保護を、どう両立させるかの根本を問う問題なのでしょう。


私は、この日記を通じて、人道について書き続けていますが、皆さんはどう思われるでしょうか?


政治がもっとしっかり機能しなければなりません。世界のルールーは、「富める者の権利を守る」だけでは、もう役に立たないところまできているのではないかとも思います。


格差の中で広がるエイズ。


日本では、治療環境が整っているにも関わらず、差別・偏見という極めて人為的な要素が、検査や治療を阻むどころか、性教育の機会さえ奪うおろかな現実。


そして、明日、5月7日は、世界エイズ孤児の日。


国境なき医師団の活動にも、ぜひ、ご協力をお願いします。

http://www.msf.or.jp/2006/12/20/5699/post_46.php

そして、大事なことは、もうそろそろ日本のエイズの予防啓発活動や予防教育も、「セックスする時は、コンドーム」という域を脱して欲しいとも思います。



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