俺、隠岐に立つ

11年間の島暮らしを終え、ワイン農家を目指して岡山へ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

海士の缶詰を作ってくれる工場を見てきました

2018-11-07 | 海士の食

ついに海士町産魚介類を使った缶詰を製造する日がやってきました。

 

前回記事を書いてから経過を完全にすっ飛ばしてしまっているので簡単にご紹介すると、

試作を3回行い、いろんな方に味を見てもらいました。

最初は可能性を広げるためにすごくたくさんの種類を作り、方向性を探る。

2回目は良かったものに絞って、さらにアイデアを固める。

そして3回目は味の細かい調整。

ようやく納得のいくものが出来上がりました。

小ロットで生産できる一番のメリットは、製造の度に改良していくことができるということ。

発売以降もどんどんおいしくなっていく前提で、まずは自分で美味しいと思える合格ラインまで来ました。

 

製造をしてくださるのは岡山県真庭市、美甘という地区にある工場。

旧・岡山県立美甘中学校の中にありました。

廃校になった中学校の一部を改装してできた缶詰加工場です。

シェア工房美甘。

地域の魅力を伝えて地域に活力を取り戻したいという想いを持った方が中心となり、今年整備された加工場です。

現在は地元出身で最近帰ってきた20代の若者が工場長となり、パートの女性スタッフとともにお仕事をされています。

美甘には山の恵み、ジビエやきのこ、川魚などがあり独自の商品製造もすすめておられます。

お邪魔したときはちょうど「サザエのアヒージョ」を作っているところ。

自分がひとつひとつ剥いたサザエを使って、ひとつひとつ丁寧に詰めていってくださっていました。

こちらは白いかを使った缶詰の準備。

出来上がった缶詰にひとつずつ蓋を載せていきます。

そして、圧をかけながら蓋をする機械に。これもひとつずつ。

 

蓋をした缶詰を洗濯機のような機械に入れ、高温で加熱殺菌していきます。

中はこんな感じ。

 

こうして海士町の缶詰ができていくんですね。手作業だからできることの一つに、中身が詰まって盛り上がった缶詰に蓋をすることがあるそうです。

海士のサザエが6個分ごろっと入った缶詰は、溢れんばかり。ベルトコンベアーで自動的に蓋をする製造ラインではすべてはねられてしまうそう。

しっかり詰まったところを売りにしていかなければw

 

大手メーカーの工場では美甘の約100倍もの製造量だそうですから、まったく設備も見た目も違うことでしょう。

効率的にオートメーション化されて味も均一化された缶詰。

もっとも、そんなに大量に作る原料もなく、人手もないのでやりたくてもできません。

 

海士町の原材料を使っていて持ち運びがしやすく、自信をもってお勧めできるお土産を作りたい。

そんな思いにこたえてくれる加工場に出会えてよかった。

軌道に乗れば島内に設備をもって製造まで自分たちでできるようになりたいけれど、まずは一歩ずつ、一歩ずつ進んでいきます。

 

12月初旬にはキンニャモニャセンターの直売所「大漁」で販売開始します。

お楽しみに。

 

 

 


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