やど借り生活

今日よりちょっぴり大きな殻を明日は背負えるようになりたいものです。

石井苗子は精神カウンセラー

2008-09-27 | 朝日新聞訂正記事
be on Saturday Business 「逆風満帆」 内掲載の訂正記事。

ジャーナリスト吉井妙子の手になる記事。
元記事冒頭は研修医、石井苗子によるカウンセリングシーンからはじまる。
しかし、石井さんには医師の資格は無く、研修医とは言えなかった。

「精神カウンセラー」の資格は国家資格ではないようだ。
じゃあ他の団体が資格を認めているのかというと、そのあたりがどうもわからない。
スクールはあるようなので、通えば名乗れるようになる肩書きなのかもしれない。
極端な話、「今日から私は精神カウンセラー!」と名乗っても差し支えない様子だ。
それは、「今日から私は華道の家元!」と名乗るのに制限がない事に似ている。
華道なら下手な生け花にされた花が勿体無いくらいだが、精神カウンセラーで下手なカウンセリングをされては患者の精神が心配だ。
ヒビが入った人間の精神なんて、ちょっとはじくだけでぽっきりと折れて落ちるからね。

医者かそうでないかは大きな問題だ。
石井さん自身は掲載前のゲラを確認しなかったのだろうか。
精神カウンセリングする人は細かいところに気が回る人じゃないとマズイと思うのだか。
カウンセリングには、論理的な解析の出来る注意深い冷静な精神が必要と思う。
「自分も傷ついたことがあるから、あなたの気持ちも良くわかる」なんて大雑把な感情に任せてカウンセリングされてもねぇ…。
いえ、石井さんのカウンセリングがそうかどうかわからないのだが。
心配だ。

訂正記事にある友人とは向井亜紀のこと。
「医者はどうしても患者に対して上からの目線になる。彼女がスキャンダルに巻き込まれたのは無防備だったから。でも、無防備な医者というのは患者にとっては親しみやすい。何より患者になったことのある医師は患者と同じ目線で語れる」
と、セリフ部分で述べている。
これ、向井さん自身が本当にしゃべったセリフなのだろうか?

実はこのセリフ、オチに向かって最後の盛り上げをしたい最終段落の一つ前にあるのだ。
向井さんが持つ医者に対する一般的な感想と石井さんに対する感情とをあちこち切り取って、吉井さんがこんなセリフに捏造…とは言いすぎならこんなセリフに再構成したのかもしれない。
勘ぐりすぎか?
いずれにしても、このセリフを書き上げた直後は吉井さん、気持ちよかったろうなぁ。