マイ・フェイバリット・ミュージック~気になる1曲

日々の生活の中で出会った音楽、ふと耳にしたメロディ・・・そんな気になる1曲。【現在更新を停止中!また再開の予定】

カーペンターズ「遥かなる影」

2008年07月14日 | Weblog
カーペンターズは1969年にビートルズのカバー「涙の乗車券」でデビューした兄妹デュオグループ。兄のリチャードはピアノ、妹のカレンはドラムスという楽器を担当しつつ、メインは二人のハーモニー。1970年代に多数のヒット曲を出している。

2ndシングルがこの「遥かなる影(They Long To Be Close To You)」である。1970年のヒット。このブログの記事にもたびたび登場する大阪万博のあった年である。「涙の乗車券」に比べると、かなり暗い曲調である。おそらくヒット当初、中学生の僕には、その良さを十分に理解出来なかったことと思う。しかしヒット曲は、ラジオを聴いていれば常に流れてくるものだ。自然とこの曲に慣らされていったのも事実で、今でもこのメロディは、何かの拍子で口をついて出てくるし、当時の懐かしい風景も同時によみがえる。切々と歌う、という形容がふさわしいかどうか分からないが、カーペンターズのたくさんのヒット曲の中でも名曲と言ってもいいのではないだろうか。

1983年、妹のカレンは帰らぬ人となる。当時、カレンは結婚をしていたと思うが、兄との関係とか、そのことから生じた拒食症という病、ビッグアーティストとしての負担、等々、何かと噂があったが、あの聴くものを魅了する美しい歌声はもう生では聴くことが出来ない。しかし、残された楽曲の数々は、20世紀を代表する曲として、これからも消えることはない。