おかえりの翌朝は片付けから始まります。(当然か・・・)
神具は夏の土用干しまで蔵入りするので、清掃と検査をします。
今回は大宮社の鰹木の特集をしたいと思います。
一般的に大宮社は「千木の神輿」と言われます。この千木と同じ意味の言葉に「鰹木」があります。
辞書によると・・・
千木「ちぎ」 1 社殿などで、破風の先端が棟上にのびて交差した木。先端が縦削ぎ・横削ぎのもの2種があり、横削ぎのものは氷木(ひぎ)ともいう。棟上に別に取りつけた置き千木もある。
2 草葺(くさぶ)き民家の大棟に上げてあるX字形の組み木。
鰹木「かつおぎ」 神社・宮殿の、棟木の上に直角に並べた装飾の木。断面は円・角・五角形など。形がかつお節に似ているところからいう。
と大体同じような意味合いで表記されています。
大宮社の長持には「鰹木箱」と表記されています。
文久三年三月と刻印があります。
文久は、いつ頃か?といいますと・・・
江戸末期、孝明天皇の時の年号。1861年2月19日~1864年2月20日。
幕末ですわ。京の都では新撰組が活躍していた同時代に作られた模様です。
皆さんご存知の「新撰組」・・・幕末期に結成された浪士の武力組織。1863年正月、将軍上洛警護の浪士組が編成されたが分裂、京都に残った一派が同年 3 月京都守護職松平容保(かたもり)の下で新撰組を名乗り、近藤勇・土方歳三を中心として尊攘・討幕派を弾圧した。
話しが脱線してきたので戻します(笑)。
お昼の休憩を挟んで、午後からは御礼回りや、御来客の応対、神具の片付け等々何かと用事があります。
午後7時、御宴(ごえん)の始まりです。後宴という説がありまして先輩に尋ねてみましたが、どちらが正解とはいえないみたいでした。やっぱりムツカシイ・・・
この後は、唐橋赤飯座の当屋渡しがあります。
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