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うつ病社員のもろもろの話

怪獣は平塚がお好き

怪獣マリンコング
(1960年ニッサンプロ)


これは「マリンバンク」ね。
 念のため(←誰も間違えないよ)

関係ないが
平日日中はセブン銀行等の
コンビニATM、ゆうちょ銀行の
ATM利用の手数料は無料だそうだ。
漁船関連の融資だけでなく、
住宅ローンもやっている。
(←便利だ)

改めて
「怪獣マリンコング」
この作品は日本で最初に怪獣を主役に
した特撮テレビシリーズで全26話。
(13話からは改題して
「マリンコングの大逆襲」)

制作にあたって
キングコングは陸なら、
こちらは海だという理由で
命名されたマリンコング。

悪の組織が無線操縦する
ロボット怪獣という設定が
斬新である。

当初は東京地区のみのローカル放送
(フジテレビ)だったが
まもなくして
全国26局に拡大、
視聴率27%(ニールセン)を獲得した
人気番組である。

しかし、この作品は
Blu-rayはおろか、
DVD化もされておらず、
ソフト化は1984年に
トランスグローバルから
通信販売限定でビデオソフトが
出ただけである。

発売されたソフトは
第1話、2話、13話で
第一部のみの収録。
第ニ部の
「マリンコングの大逆襲」は
販売告知はされたが、
発売されていない。



私は、以前このビデオを一度
観たことがある。
その感想は...。

つまらん。

もう一度言う。

本当につまらん。

観たことがない人、
あるいは本作品が好きな人には
大変申し訳無いのだが、
基本大暴れする怪獣物が好きな
私にはつまらない作品なのである。

マリンコングは予算の関係か
ほとんど出てこない。

第1話なんか怪獣は最後に
シルエットを見せるだけ。

主役なのに。

「セーラー服反逆同盟」の
中山美穂さんみたいに
どこかのドラマと掛け持ち
してたのか?
お前、
とでも言いたくなる。

ストーリーは、
wikipediaよりも
「全怪獣怪人(上巻)」
(ケイブンシャ)
の方が詳しい。

太平洋を航行中の豪華客船梅田丸が、
謎の遭難をとげるという
事件が起こった。
生き残った乗客の証言によると、
正体不明の物体が衝突した為だという。
だが、自衛隊による懸命の捜索にも
かかわらず、ついにその怪物体を
発見することはできなかった。

これが第1話の内容である。
この時点でマリンコングさんは、
まだお見えには
ならない。

最後にちょこっと出るだけ。

自衛隊が捜索中
ずっと発見できないので

取材した新聞社のデスクから

もう現れないんじゃないか。

とまで言われる始末。

第1話から主役がちょい役で
どーする。

これが東映だったら
上層部が怒るぞ。
そして監督が急遽取り直して、
冒頭から怪獣がガオー!
となる。たぶん。

それから10日後の夜。湘南地方一帯の
テレビ、ラジオに奇怪な雑音が入ると
いう怪現象が起こった。
その頃、江ノ島で釣りを楽しんでいた
2人の男が巨大な怪物に襲われ、
警察に急報した。

駆けつけた警官隊が見たものは、
身長30メートルにも及ぶ
怪獣マリンコングだったのだ。

マリンコングは平塚海岸から上陸。
釣り人が怪獣を見たところで
第1話終了となる。

警官隊のくだりは第2話から。
そしてマリンコングは
再び平塚海岸に上陸。
今度は子供達を襲う。

なぜに平塚なのか?
住民票でもあるのか。
上陸するなら
普通東京や大阪からとかだろ?

そして電波工学の権威、矢田博士が
湘南地方一帯のテレビ、ラジオに
奇怪な雑音が、梅田丸遭難の時に
キャッチされた物と
同じであることから、
マリンコングは無線操縦で
動くロボットだと、見破る。

マリンコングを作った謎の陰謀組織
Z団は、秘密を守るため、矢田博士と
その息子・和夫少年を狙う。

第2話ではここまで踏み込んでおらず、
和夫少年がマリンコング事件に
首を突っ込んだ辺りで終わっている。

13話では
既に監禁状態の矢田博士。
和夫少年に助けられた博士は
マリンコングを倒すX電波を照射。

Z団によって東京で破壊活動をしていた
マリンコングは、突如画面が変わると
小さなミニチュアになって
全身を吹っ飛ばす大爆発を起こす。

めでたしめでたしとなったが、

この後、謎の男が導火線を
引き伸ばしているシーン。
爆弾が見えないので
どこから引っ張って来たのだろうと
思っていると、

研究所か何かの建物が、
マリンコングに負けないくらいの
吹っ飛ばしでミニチュアが爆発する
ところで、ジ・エンド。

一体何が起きたのだろう。

続き物なので、
ここから
マリンコング2号機の登場、
矢田博士達とX団の攻防戦
といった
第ニ部「マリンコングの大逆襲」に
つながるのだろうが、
なにせビデオソフトが
第1、2、13話だけなので
話がよくわからない。

もしマリンコングの経緯を
知らずに初見でこのビデオを
観たら、
怪獣は倒されたけど、
味方の人達も
木っ端微塵に爆殺された
と思うだろう。

かつてテレビ埼玉で再放送された
「アイアンキング」最終回

(本当の最終回を放送しなかった
ためにマインドコントロールされた
アイアンキングと敵怪獣が一緒に
街を破壊するところで話が終わった
と思われた)のように
「都市伝説」として結末が間違って
伝わると思う。

まあ、テレビ再放送は絶対されない
から大丈夫だろうけど。

もし「マリンコングの大逆襲」
が発売されれば全てがわかるのか。
熱海城を壊しているらしいし
私の好きなシーンも観られるのか。

気になるのが
制作会社ニッサンプロとは一体
どんな会社で、ここのスタッフは
どんな人達だったのだろうか?
資料がないのでわからない。

カメラマン丸さん役の
花咲一平さんはTV版「まぼろし探偵」
の黒星十郎役の人。

ここでもコメディリリーフで
怪獣が来たと慌てるシーンは
黒星十郎そのものである。

ナレーションの三戸部義輝さんも
同じく「まぼろし探偵」の
ナレーションを
担当している。

まぼろし探偵と何か関係が?
いや偶然だろう。

怪獣の造形は「人形劇団プーク」
そういえば、
人形劇の着ぐるみっぽいし。

しかし第13話だけ着ぐるみの
雰囲気が違う。

なんか黒っぽいし、全体的に
くたびれたようにも見える。
オープニングのロゴも変わり、

怪 獣
マリンコング」から

怪獣
マリン
コング」と

縦書きで字体がアレンジされた
ロゴとなる。
後、口から煙みたいの吐いてるし。

序盤の印象だと
まんま子供ショーの着ぐるみなので、
少し凄みを出そうとしたのだろう。

ちなみに劇団プークは現在も存在。
映像制作部門として
「スタジオ・ノーヴァ」がある。

「スタジオ・ノーヴァ」といえば
「ポンキッキーズ」内で放送された
人形劇「アップルポップ」

後、東映不思議コメディシリーズの
「どきんちょ!ネムリン」
「勝手に!カミタマン」
の人形操作を担当している。

いろいろと人形を通じて
子供達の夢を作り続けているのか。

ところで
「怪獣マリンコング」は
今もってソフト化がされて
いない件で

ネット上では
権利元が作品を隠しているかのような
意見もあるようだが
たぶん違うと思う。

私はただ単純に作品がつまらない、
メーカーがソフト化しても売れそう
にないと判断しているからだと
考えている。

小さい時、テレビを観ていて
当時は夢中になってた番組が
大人になって改めてその番組を
観た時、えっこんな番組だったけ?
と思ったことはないだろうか。

私は「怪獣マリンコング」を
リアルタイムで観てはいないが、
この番組もそれに近いのでは
ないだろうか。

当時のスタッフは意欲的に
取り組んでいたのだろうが、
今観るとやはりクオリティは低い。

昔の画像の悪い小さいブラウン管で
観ているのなら、
臨場感も出るだろうが、
果たして今のハイビジョン画面の
テレビで耐えうる映像なのか?

それでも「名作」だと
多くの人達が
支持すれば、ソフトメーカーも
動くだろうが、

作品に対する
思い出補正のない人達が
この作品を本当に欲しいと
思うだろうか?

ソフトを売るに
必要なだけの販売数には届かない
だろう。

そうでなくても特撮物は
大手の制作作品でも、
一般作品に比べて
販売本数は少ない。

昭和30年代の白黒マイナー作品で、
売れるかどうかもわからないのに、
販売するのはメーカーにとって
非常にリスキーである。
作品は他にもある。
別に無理して販売する
必要はないのだ。

確かに絶対に買いたいという層は
一定数いるだろう。

ただ現在発売されるソフトは
元が再放送用の
プリントだったりして制作
コストがかからないものも多い。

しかしマリンコングは、
ビデオソフトが発売されてから
相当の年月が経っている。
画像補正作業等が必要かも知れない。
お金をかけて作られたソフトは
それなりの価格になるだろう。

さらにプレミア感を出すために
ソフビやポストカード、
特製ケースとかつけたりして
結構なお値段になる可能性
だってある。買いたいと
いう人はそれでも買うのだろうか。

何だ高いぞ。
せめてべ○トフィールドくらいの
値段で売れとかいう話になって
たぶん売れないと思う。

せっかくお金をかけて
苦労して世に出しても、
高いと言われて在庫の山か、
あるいは一回だけ観て
中古ショップや
フリマ、オークションサイトに
並ぶか、動画共有サイトに投稿
されるのがオチだろう。

動画共有サイトに投稿されたら
ますます買う人はいなくなる。

内容的に何回も観る作品でも
なさそうである。

それでも「怪獣マリンコング」が
仮に何回でも観られる「名作」
だったとする。

しかし、だからといってそれが
購買層を増やす要因とはならない。

例えば特撮作品でファンから
「名作」だと言われている
「風雲ライオン丸」や
「鉄人タイガーセブン」は
DVDBOXが一度出たきりで
再販はされていない。

同じピープロ作品でも
「スペクトルマン」や
「快傑ライオン丸」は
DVDBOXはおろかBlu-rayが
出ているのに。

「スペクトルマン」の権利元は
「怪獣マリンコング」と同じ
トランスグローバルである。
売れると判れば権利元だって
許諾するだろう。


あくまでこれは私の考えであるので、
この作品やこれを好きな方を
否定しているわけではないので、
念のため。


最近某動画共有サイトで、
「怪獣マリンコング」の暴れる
動画がアップされているが、
あれがビデオの全てである。
3話中、他に怪獣のシーンはない。

個人的には今後ソフトが発売されても
たぶん買わないと思う。

ただビデオ内容の記憶が
あやふやなので、
もう一回ビデオは観たいな。
(←やはり欲しいのか)




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