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vol.25
本号から990円に値上げされた。
創刊号から770円、
vol.11から880円だったのだが。
「ダイヤモンド・アイ」(1973年)
「クレクレタコラ」(1973年)
共にテレビ作品。
ダイヤモンド・アイは
ダイヤの精で
正義に燃えるルポライター、
雷 甲太郎の指輪の力で召喚される。
変身ヒーローではない点が
新しい。
2人は正義のために献身する者として
互いに助け合って戦う。
アイは絶対的に強い存在ではない。
光の戦士なのに強い光に弱い。
ステッキがないと力が出ない。
暗闇に弱い。
高熱に弱い。
地中戦は苦手。
ヒーローなのに弱点が多すぎ。
でもそれ故に
相方、雷 甲太郎の存在感が増すのだが。
悪役もまた存在感がある。
大物政治家、公害企業から
裏金を引き出し、宝石を買わせる。
代金は宝石を受け取る前に
別働隊が輸送途中で強奪。
彼らは悪い事をして捻出したお金なので
警察には届けられないという寸法。
彼らの正体は前世魔人と呼ばれ
人間ではない。
アイの霊波光線によって
その正体が暴かれる。
しかし、地味である。
ヒーローらしからぬ味方と
悪役の上前をはねる悪役。
後半、路線は変わるけど
人気が出るとは思えないなあ。
でも視聴率は10%台だったようだが。
続いて
クレクレタコラ。
ダイヤモンド・アイに比べて
紙面が少なく、4ページしかない。
まあミニ番組だし、語ることも少ないか。
タコラは子分のチョンボと一緒に
相手の物を欲しがっては強奪。
その結果、ひどい目にあって終了という
のが毎度の展開。
スタジオ内で起きる騒動の合間に
映る記号のようなイラスト。
喋ることのない怪獣たちの感情を
表現するものとして効果を上げていた。
さてタコラの紙面が少ない分
余白ができたのか
単発記事が載っている。
東宝ヒーローの苦闘と題する記事。
東宝特撮のミニチュア考察。
特に本号の内容と関係なく
唐突な記事。
そして
vol.1に続き
東宝美女大決戦Ⅱ。
Ⅰでは主に昭和の作品から取り上げたが
今回は平成作品も登場。
小高恵美さんの扱いがいい。
平成ゴジラでの存在感か。
この後で
田中 美里さんのインタビュー。
「ゴジラ✕メガギラスG消滅作戦」は
本ムックでは
まだ出ていない。
次号は
「宇宙大戦争」
「惑星大戦争」
2大宇宙戦争。
どんな紙面だろうか。