登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

前塚見山

前塚見山・・・急登×雪渓×藪漕×助っ人=リベンジ!!

2年前に一度敗退している前塚見山へ再チャレンジすべく、時期を見計らい本日決行しました。前回は例のあの異音により1/3程で撤退しましたが、あれは山鳥の警戒音であることを既に仙磐山で確認していますので問題は残雪です。切れ落ちた前塚見山の半端じゃない急坂に果たして雪が着いているのかがポイントです。よってアイゼンピッケルは必須ということで、しっかりと装備しての再挑戦であります。

■記録

明日よりも気温の低い本日決行。雪が締まっているほど歩きやすい筈。いざ正面の三角山へ

914mと標高が低い割りにやたら存在感がある山。夏油三山の前衛峰としてオガラ山と双璧を成す

KZYさんを助っ人に誘ったら快諾。ありがたし。で夏油大橋終点にて待ち合わせ。ちなみに林道は雪でここからスタート。前回より1km程長い行程となる

雪道を進むと一旦平坦地。不法投棄広場と名付けてみる。正面右が前塚見山で左がオガラ山。縦走する気は毛頭なし

その先もまだ雪があり車は進めない

前回車を停めた辺りの急登前の平坦な場所。ここはもう少しすると花畑になる

急斜面に取り付く。壺足だがアイゼン履けば楽だったかも

6~70m登り最初の広場到着。ここも雪が溶ければ一面花畑になる場所だ

さて第二急登だ。200mを一気に詰める。雪で手前に押し倒された枝に掴まりながらなんとかかんとか

前回撤退した地点でまた異音がする。しかし山鳥な筈なので無視。すると程なく噂の石垣が出現。道のような土留めのような・・・正体不明

更に登る。まだまだ

2箇所目の石垣。決して伐採道ではない。謎である

東側は切れ落ちたナギ。常に右側を意識して登る

やっと2番目の広場到達。正面に前塚見山がデン。ここはいい所で一服したいがこの後150mの第三急登が待っている

ここからが本日の核心部

右を意識しながらまずは痩せ尾根の藪漕ぎ。脹脛に効く~

そして本日最大の難関。ここに来て雪渓が出現。その角度なんと45度以上50度未満!!アイゼンピッケルで何とか凌ぐが・・・帰りどうしよう

危険なトラバース。アイゼンでも余裕で滑る。ロープも欲しかったな

右はいい景色だがこの先は崖

スリル満点の雪渓を過ぎるとまたもや藪急斜面

おっ!開けたぞ!

ついに前塚見山頂上である。三角点。一応ここが最高地点だがプレートは見当たらず

感動・・・と言うよりもやはり達成感、成就感かな

入畑ダムのエメラルドグリーンと駒ケ岳から経塚山に至る稜線が印象的。GW挑戦してみたいな

東側に北上平野と高地が見事。しかしこの先は崖。決して近づいてはいけない

この先はオガラ山への稜線。うぉ!途中は殆ど垂直の崖!恐ろしや・・・君子危うきに近寄らずである

さて帰りますか。先程の雪渓は避け途中見つけたロープ場の路へ下ってみるも・・・

藪急痩せ尾根の連続。後戻るのも面倒なので突っ込む

それでも花に癒される。初イワウチワ。初ショウジョウバカマである

夏道分からなくなったので高度維持トラバース。滑りながら。腿にくる~

無事第二広場生還。ほっとするもこの先・・・

更に200mの激下り

取り付きの程よい斜面にて滑落停止訓練。ケツが濡れる

かなりなアドベンチャーだった。とても特殊な山で「魔の山」と言っても過言ではないだろう

帰りついでに夏油スキー場。混んでいる。まだまだシーズン?

今日の昼飯。水神温泉食堂さんの「味噌」ラーメン。これぞ味噌ラーメンである^^

■タイム
08:03 夏油大橋口出発
08:07 舗装路終点(不法投棄広場)
08:21 取り付き口→第一急登
08:32 第一広場→第二急登
08:49 謎の石垣その1
08:55 謎の石垣その2
09:08 第二広場→第三急登
09:14 大崩落ナギ~雪渓
09:41 ロープ場
09:51 前塚見山頂上
10:02 下山開始
10:07 ロープ場→プチ彷徨い
10:45 第二広場復帰
11:05 第一広場
11:10 滑落停止訓練!!
11:32 櫃取湿原ゲート入口到着
 ※登り 1時間48分、下り 1時間30分

■GPSログ(距離:5.01km、高度の上昇/下降:636m/-636m)


■勝手に難易度指数:20+10(滑落度)=30points

■感想、反省等
・KZYさん曰く経塚山を見る山かもしれないということ
・成る程、昔の狼煙場のような場所かもしれませんね
・今時期は正に魔の山だと思います
・巨大な雪庇と崩れ落ちたナギ場。危険な匂いがします
・実際危ない場面沢山ありました
・第二急登まではピンテありますが以降は殆ど見えません
・雪で夏道が分からずやむを得ず雪渓トラバースしました
・いや~勉強になりました。単独じゃなくてよかったです
・ここもまた岩手の山屈指の難山と言えるでしょう
・ただ残雪期でなければ藪漕ぎが酷いことでしょう
・あとは・・・御大堂山か~

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