ビッグスリーの終焉

米国のビッグスリーの終焉、よくここまで持ったと思う。
30年前、車好きの僕たちは「アメ車」についていつも語り合っていた。
なんで、「アメ車」が売れるのか？ポリシーも文化もないアメ車がなんで売れるのかって。
その予想はやっぱり当たっていた。
アメリカはヨーロッパと違い、まるで車に対する文化が違うのだ。
モータースポーツにかかわっていたのでなおさらそう思う。
キャデラックにも、マスタングにも、足回りの陳腐さといい、パワートレインへの情熱といい、全てが遅れていた。
ホンダがCVCCを発表したあたりで、そのことに気付くべきだったのに、いっさいそれを拒んできた。

もちろん、ハレーダビットソンがそれなりに人気があるように、「哀愁」という面では少しばかりのファンが存在し続けるかもしれない。
しかし、ハーレーダビットソンの市場で、ビックスリーは賄えないのは自明だ。

遅すぎた。もっと早く忠告する人はいなかったのだろうか。
「アメ車」は、、もはやノスタルジー以外の何者でもなくなったのだ。

今後の活路はもはや無い。
ただ、影響があまりに大きいので、ソフトライディングすべきだと思う。
どうしても存続したいなら、計画的に規模を縮小し、「ハーレーダビットソン」を一部のファンが支えように、身の丈にあった規模を模索する以外にないと思う。