☆★凡人の世中観★

仕事を通して、ニュースに接して、町を歩いて、感じたこと、思ったこと、気づいたこと…。

日本のものづくりについて

2007-07-24 23:47:58 | Weblog
時代の変化に ものづくり は どう対応していくべきか、
という、テーマ。
日経産業新聞紙上のシリーズ広告、「つくる――よみがえれ! ものづくり力」の一環。
時間がなく、パネルディスカッションを聴けなかったのは残念。

講演1 「ゆるぎない品質を『つくる』」
講師: 飯塚 悦功氏(東京大学大学院工学系研究科教授)

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われて久しい。いまは、
世界の中で日本の産業競争力は相対的に低下したと言わざるを得ない、と。
まじめにガツガツとものづくりを追求した時代、
多様な価値観が混在する成熟した経済社会に対応し切れていないのが現況だ。とも。

そして、

いま一度「品質」の意味を問い直し、
顧客に歓迎される新しい価値を創出するための方法論、体系を
つくり直さなければならない。
そのことが、いま求められている安心・安全な社会の構築につながるに違いない。と。


講演2 「ものづくり安全が次代を『つくる』」
向殿 政男氏 (明治大学理工学部長)

安全な製品を安全につくる、
これが現代の企業が存続するための大前提。
安全を最高位の価値基準として、製品や製造ラインの安全を設計の段階から
つくりこむことこそが、持続する強い企業を作り出す。
と。

  両講演とも、「安心安全」 「顧客主義」 というワードが使われている。

  「ジャパン・アズ・ナンバーワン」といわれたのは、あらためて調べてみると、
  1980年代。まだ、社会に出たての頃のこと。
  高度成長時代の、つくれば売れた「ものづくり」から、
  確かなものづくりを評価された時代。

  そして、バブルを経て デフレスパイラル へ。

  今、日本の ものづくり っていう 志 みたいなものは
  あるんだろーか。
  ものづくり に 夢 を語れるのだろーか。

  買う側には、
  いーものを 評価する 目 は ほんとうに あるのだろーか。
  というか、余裕がないのが、現実 かも…

  確かに、安心安全 は 今の世のキーワード。
  講師の言う、

  「危険な時に信号のスイッチが入る」という危機管理ではなく、
  「安全なときにスイッチが入るシステムが今や必要」

  というくらい、世の中には、危険がいっぱい。

  ある企業は、Safety before schedule というスローガンを掲げているという
  遅らせるわけにはいかないから、それほどに安全は優先している
  という意味なのだろーが
  
  届かないより遅れても届いたほーが まし

  と、解説されていた。
  それほどに、企業の関心は、「安全」への評価 ということか。

  が、ものを 選択するときに、凡人は、それほど、
  安全を意識しているだろーか。
  デザイン、機能、おいしさ、を 優先 してはいないだろーか。

  そこには、前提として、「安心」が あることは、確か。
  ものづくり。そこには、企業の「質」が問われている。

  ほんとうに、求められている もの はなんなのか。

  講師のことばで印象的だったのは、
  成功のヒケツ それは、成功するまで 続けること。

  ものづくりに どこまで こだわれるか。
  このことは、ものにかぎらず、
  サービス しかり、制度、情報、企画しかり、。

  これが、「品質」なのだとしたら、
  ちょと、このところ、手を抜いてること ないっすか、ね。

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