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荻伏共同育成場日誌

北海道浦河町にある競走馬育成牧場・荻伏共同育成場の場長が日々の風景をお届けする徒然日誌。

育成場のお仕事~早朝~

2015-06-23 06:15:36 | 仕事
 おはようございます。
 うちの育成場は朝6時スタートです。
 はじまるとすぐに検温します。同時に脚元や飼い葉の食べ残しがないかなどの食欲をチェックし、異常があれば報告してもらいます。
馬の体温は年齢にもよりますが2歳の育成馬は37.5~38.3℃と平熱を割と広い範囲に設定していますが、これは人間と同じく個体差があるからで平常時と明らかに違う体温の馬がいれば、たとえ平熱でも報告してもらいます。
 検温が終わると、今時期ならば夜間放牧している1歳の収牧を行い、調教を行う馬は準備体操としてウォーキングマシン運動を行うため1鞍目の馬をマシンに入れます。それが終わるとパドックへ馬を放していきます。とまあ朝から慌ただしいですね。故障休養している場合ではないです。
 大体これだけで1時間近くかかります。
 すべて終わったらいよいよ騎乗運動がはじまります。


朝の検温&脚元チェック


ウォーキングマシンの出し入れ


同業者の方やこの職に興味がある方はコメントくださいね。

荻伏共同育成場ってこんなとこ 

2015-06-20 10:32:18 | 仕事


 競走馬の育成場にとって、最も重要なことは文字通り馬を育成すること。育成と言っても、産まれてから母馬から離れる離乳までのしっかりとした管理・躾にあたる初期育成、離乳から育成場入厩までの間に人とのコミュニケーション能力を高めたり昼夜放牧などで心身ともに鍛えたりする中期育成、そして競馬場に行くまでの後期育成があります。うちは後期育成を行っていますが、後期育成の進度度合いは育成場にもより、私たちは人が乗るというところを覚えてもらう騎乗馴致から競馬場での調教に耐えうる基礎体力強化を行う調教まで行っています。

 うちの育成場の施設ですがメインは800mトラック馬場、それに連結する350m坂路馬場、屋内200mトラック馬場があり、今の季節はよほど重度の故障を抱えていない馬以外は屋外800mトラック馬場や坂路馬場を使用しています。馬房数は50馬房、民間の育成場としては標準くらいだと思います。

 前出の写真はトラック馬場をハロン18秒程度で走っているところを事務所から撮ったものです。内側の子は19歳で今年2年目。うちでは若手もどんどん乗せてます。馬産地は慢性的な騎乗者不足で、どの育成場も騎乗者を求めています。うちも例外ではなく、騎乗経験者はもちろんのこと未経験者でもやる気と根性がある人なら是非とも一緒に働きたいですね。

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