Olinにて

生活日記。記録用。受験をお考えの方への参考に。

Goodbye St. Louis!

2007-06-24 | MBA Program
今、日本への飛行機の中でこれを書いている。セントルイスを離れる際、正直想像していなかった感情が沸き起こった。朝家を出るときから空港で飛行機に乗るまで涙が出てきそうで必死に感情を抑えていた。知らず知らずのうち、セントルイスに対する思いは強くなっていたようだ。

この2年間、Olinでまあ言ってみれば基本的には勉強してきた。想像していた通り勉強で身に付けたものは知識でしかなく、生かすも殺すも自分次第なわけだ。ただ、現場一筋で生きてきた自分にはそんな知識など実際の局面では二の次、三の次になることも分かっている。勉強したぞと意気込む仕様も無いMBAにならないよう、今一度社会に再度出る前に肝に銘じておきたい。

じゃ、何の為の2年間だったのか。やはり得たものというのは、異国の地で生活を立ち上げる経験、ビジネススクールならではのさまざまな国籍・文化が入り混じった場所での人の交流を通して「見聞を広め自分をでかくする」ということに尽きる。

思い返せば自分にとっては規格外のことがインド人にとっては常識だったり、逆に万国通じて非常識なことは同じだったりとクラスメートを通して本当に学ぶことが多かった。はたまたFinanceやってきた奴らの事業に対する考え方がどうしても許せないこともあったし、経験の浅い小僧のようなクラスメートから唸ってしまうほど素晴らしい意見も聞けた。もちろん、同世代の仲間としてときにはケンカもすれば、陰口もたたく。また時にはどうしても乗り越えられない文化の壁も感じた。そういう風に愉快でない時間も旅行や飲み会で過ごした楽しい時間も全てが自分にとってプラスになっていると信じれる。

こうして書くと「そんなもん?」って感じだが、まあそんなもんだと思う。ただ表現が月並みに聞こえるだけで、この2年間は前職で7年以上業務を経験したことに匹敵する価値があったと思える。アメリカに来てセントルイスに来てそしてOlinに来て本当に良かったと今心の底から思う。

この2年間を素晴らしい期間にしてくれた、家族・クラスメート・学校関係者・連れには一生の感謝を捧げたい。今回でブログは終了。読者の皆さん、ご愛読ありがとうございました。またこれからMBAを目指される方々の参考に少しでもなったのなら幸いです。

1 day to go

2007-06-21 | ひとりごと
セントルイス滞在の最終日。

昨夜は一番中の良かったアメリカ人Mと夜の街(東方面)へ繰り出そうかとの話になった。彼は翌日仕事があるにもかかわらずセントルイスで逢えるのは最後ということで午後11時からのスタートに付き合ってくれた。有り難く嬉しかった。
そして朝方起床するなり各所へ電話をかけサービス(電話・ケーブルTVなど)を止めまくる。加入する時とは違ってキャンセルするときはあっさりトントン拍子でコトを進めやがるな、と腹立たしく思ったりもする。その後はお気に入りの中華料理屋で昼食をとりOcean’s thirteenを鑑賞。水曜の昼じゃお客が多いわけもなく封切り後すぐの人気映画だというのにほぼ貸切状態。ぶらぶらしつつ学校によるとたまたま学校のスタッフと顔を合わせる。巨大な体格のJanとハグをし、Olinの校舎であるSimon Hallのこの匂いも嗅ぐ事は一生でもうないかもしれないなどと思うと、少しずつ寂しい気持ちに。今は夕食後ガランとした部屋でゆっくりカージナルスのゲームを観戦しているところ。全くあと半日もしたらセントルイスが自分の拠点でなくなるなんて信じられないような寂しくなってきたような中途半端な感じ。

Clear plan with Strong Will

2007-06-16 | ひとりごと
ゴルフに明け暮れる毎日。まるでGMATのように、やり込んでいるのに上達しないのは相当に歯痒い。ここ最近のパートナーは韓国人のS。彼は韓国人の間に見られがちな封建的な関係から一歩引いた態度をしており、性格的にも熱くならずいつもクール。僕から見るとバランスがよく波長も合う。ゴルフの最中もずっと下らぬ話をしているわかだ。ふとした拍子に仕事の話になり8月からCitibankでRisk Mgt.の職につく彼に将来のプランを聞いてみたら「2-3年で辞めて自分のビジネスを韓国で立ち上げたい。」と言っていた。意外な感じがしたので理由をたずねると「俺は大学(学部)の学費を韓国政府から支給してもらった。だから祖国に貢献したいんだ。だから韓国に戻って自分でビジネスを立ち上げたいんだ。」とのこと。それ以上のことは聞かなかったがテキトーな感じの彼が真剣な顔をして話すのが印象的だった。僕にはない考えだが自分も強い意思を伴った明確な将来のプランを持つ年齢になってきているのだよなあと感じた出来事だった。

あと6日。

1 week to go

2007-06-14 | Travel
2年前の丁度この日渡米してきた。今も鮮明に覚えているのが不思議だ。アトランタからセントルイスまでの飛行機が気付くと悪天候のためカンザスシティに到着。夜遅くにセントルイスに着きタクシーの運ちゃんと共に格闘しながらホテルを発見。部屋にたどり着き酷く疲れているはずなのに時差ぼけなのか興奮しているのか全く眠れない。そして翌朝からから生活のセットアップに乗り出した。当時は新しい生活への期待感と不安感で一杯だったように思う。そういう感情は自分をいつまでも若々しく保ってくれるもの。自分はまだまだ若い。数多くそういう体験をしていきたい。

話はがらっと変わるが、アメリカ生活で最後の旅行へ。行先はDenverとRocky Mt. NP。Grand Tetonでロッキー山脈は見ていたのでそんなものかなとの予期していたらまたいい意味で裏切られた。アメリカは見て面白い都市ってのは少ないが自然の美しさは本当にすばらしい。日本の絶景では感じれない地球の広さを感じれる。でも6月のセントルイスが一番いいなんて思ってしまうのだから自分のこの街に対する愛着心の強さに感心してしまう。帰国まで一週間。荷物や部屋の清掃のかたわらセントルイスに残っているクラスメートとゴルフ三昧の日々。一生でこんなゆったりした時間の使い方をするのは最後だろう。7月からの社会人生活も見えてきて少々こんなんでいのかという罪悪感も感じたりするが最後なので難しく考えず楽しめばいいのだ。

Go to hell

2007-06-06 | ひとりごと
先日旅行に行ったときのこと。なんと往路・復路ともディレイで接続便に乗れなかった。まあここまではアメリカではよくある話。2回とも、接続便のBoarding Timeくらいに着陸したので何とか間に合うと思い広い空港をダッシュしたのだが、「今丁度閉めました。」との言われる。一生懸命事情を説明するも「私には何もできません。」との返答。アメリカで一番腹立つのがこの「私」ってやつだ。お前に頼んでいるじゃねえよ!っていつも思う。今回は余りに頭に来たので「お前に頼んでじゃねえよ!お前の会社に頼んでいるだんよ!あほか!」と罵ってみた。でも全く対応は変わらない・・・。仕方なく、次のフライトを押さえるべくカウンターに向かい新しい搭乗券を発券してもらう。しかしカウンターを離れようとした際搭乗券を見てみると「空席待ちカード」であることに気付く。相当頭にきていたので「なんで説明しないんだ!あほか!」と抗議すると「私にはこれしかできません。」との返答。もう言葉もない。「ちょっと一番偉い人呼んでくれる?君の怠慢ぶりを説明したい。」と脅すとすぐに搭乗券を発券しやがったのでその場で10分ほどねちねち抗議してやった。そして最後に言われたのは「もう(文句は)十分ですか?」・・・。20年ぶりくらいに人に手を上げそうになった瞬間だった。

What's important?

2007-05-30 | ひとりごと
先週・今週と仲の良いクラスメートがセントルイスを去っていき何だか寂しいものがある。はっきり言ってしまえばこの先会うクラスメートってのはごく僅かなわけで特別に仲の良かった仲間とも逢おうと思ってもなかなか逢えないわけだ。こういう類の別れは経験が無いので自分の気持ちを何とも表現し難い。またいつか人生どこかで偶然でも会えてお互いの近況を報告し合うのも楽しみではある。(二度と逢いたくない奴も多少いるが・・・。)こうして徐々に振り返り始めると思い出されるのはあのSpanish BarやSushi屋でよく飲んだなあとか、East St. Louisに遊びに行ったなあとか、Russiaは楽しかったなあとかそんなことばかりである。要は一人でする勉強なんて所詮どこでも出来ることでビジネススクール・留学の素晴らしいところは世界中から集まった奴らと時間を共にすることなのだ。

話は変わるがYellowstone/Grand Teton NPへ行って来た。入場するなりバッファローの大群。何の音もしない山々に囲まれた大平原。美しすぎて30分ほど大平原で佇んでしまった。アメリカはでかい。

I love you more than anything

2007-05-21 | ひとりごと
今日はアメリカ人の友人に招待され、友人のお父様宅の農場で行われるBBQパーティーへ。1時間半をかけて辿りつくと映画に出てきそうなアンティーク家具で装飾された豪華な家屋、プール、釣りの出来る池とアメリカの農場らしい光景が広がっていた。渡米していた母も連れて行ったのだが、満足していたように思う。パーティーでは皆思い思いのことをして過ごす。家族連れはプールで遊び、年よりは日陰で話し込み、釣りなどを楽しむ者もいる。こうして日曜日の午後を優雅に過ごすアメリカ人が羨ましい限り。

一方で、わざわざ日本から母親とは普段と何ら変わらぬ会話。もっと踏み込んで生活や勉強の話をしてあげると喜ぶのだろうが、何やら面と向かうと孝行したいという気持ちがありながらもうまく出来ない。全く31にもなって、しっかり親に対する感謝・労りを素直に表現できない自分が恥ずかしい。何だか照れてしまうんだなあ。そう考えるとアメリカ人って親に「I love you more than anything.」とかちゃんと言うよなあと感心。

Commencement

2007-05-19 | MBA Program
卒業式。遂に2年間に及ぶMBA生活も終了。

皆と離れ離れになる寂しさを感じるというより、晴れ晴れした気分だった。至る所で「おめでとう!」という言葉を掛け合い握手を交わす。皆で記念撮影をしながら談笑していると終わったのが嘘のようにも思える。アメリカの卒業式はCommencement、新たなる始まり、再スタートに向けて決意も新たに。

今間違いなく言えることはこの2年間は自分の懐を大きくするという点では今まで生きてきた中で一番濃い期間だった。受験して良かったし、Olinを選んで良かったと今改めてそして強く感じる。2年間の振り返りは帰りの飛行機のなかでしようと思っているので今回はこれで終了。とにかく久しぶりに爽快な気分。今夜はゆっくり眠れそう。

Scramble

2007-05-15 | MBA Program
今日はMBA Officeが主催したゴルフトーナメントに参加。試験も終え卒業式まで退屈している時期なのか2年生を中心に30人以上が参加。昼食+3ドリンク込みで35ドルなのだから安い。

事前に「スクランブルでやります」とメールをもらっていたのだが、なんのこっちゃ分からず間を詰めてやるっちゅう意味かな?と思っていたのだがスクランブルというのはパーティー内で一打ごとに常にベストボールを選ぶチーム対抗ルール。ともすればゴルフは一緒にまわっていても(調子の悪いときは特に)一人の世界に入ってしまい人のショットなんか見ていないのだがこのルールは18ホールずっと一体感が保ててなかなか良い。日本に帰って仲間とゴルフするときに試してみたい。

それにしても、アメリカ人は日本人と違い近場で安くゴルフができるので小さい頃からやり込んでいる。本当に上手い。

さて帰国までにあと何回ゴルフできるか。

Nothing special but it's good

2007-05-09 | MBA Program
卒業単位も漸く揃い後は来週の卒業式を待つだけとなった。旅行に関しては卒業式後に2回ほど国立公園に遊びに行く予定にしているので今はかなり暇な日々を過ごしている。ゴルフ・テニス・読書・飲み三昧といったところだろうか。7月からは忙しない日々が待っているので今は焦って何をしようというよりものんびり過ごしてやろうかと思っている。というわけで特に目新しいことをするわけでもないので当分更新はできなさそう。

アメリカ生活、あと43日。

The Hill

2007-04-30 | ひとりごと
イタリア系の移民が多く美味いイタリアンレストランが多いというThe Hillという地区へ足を伸ばした。Dominic’sという店に入ってみたが店の中は薄暗く高級感が漂う。ジャケットを着てないといづらい雰囲気。案の定、フロアを見渡すと白人の品のいい老夫婦たちが週末のディナーを楽しんでいる。味の方はスープ・パスタまではまあまあだったものとメインのロブスターはこれでもかというほど塩辛い。連れが頼んだフィレステーキもううーんという感じ。まあセントルイスだから仕方ないかなとしぶしぶ水と赤ワインをがぶ飲みして塩辛さを我慢しながらロブスターを完食。さっさと帰るかと席を立とうとするとドレスアップした高校生くらいのカップルが店に入ってきた。これからパーティか何かなのだろう、何だか急に慣れないきちんとしたレストランに来てどぎまぎしている感じだ。アメリカ人もかわいいもんだなとしばらく眺めていると、さすがアメリカ人と改めてびっくりさせられる店員とのやり取りが・・・

店員「何にしましょうか?今日のお勧めは、ポテトの冷製スープで、帆立貝の・・・」
客「このサーロインステーキください。」
店員「アペタイザー・パスタはどうしますか?」
客「いや、フライとケチャップとステーキとコーラをくれればそれだけで十分です」
店員「フレンチフライ?イタリアンレストランなんで出来るかどうか・・・」
客「えーー。だってステーキ食べるんだよ。フライがないなんておかしくない?」

久しぶりにアメリカ食文化の凄さを見せ付けられた感じ。ならステーキハウス行け、あほ!って感じである。さすが世界に誇る味覚オンチの国である。

Empty nesters

2007-04-25 | MBA Program
International Marketing Managementの最終プレゼンが終了。このプレゼンはある特定の個人を選び、その個人がどういう趣味嗜好を持っているかを調べどのようにMarketingコミュニケーションを図るのかをプレゼンするという何やら小学生の夏休みの宿題のようなものだった。
チームメートの三人がアメリカ人であったこともあって、うち一人の叔母さんをターゲットにすることに。「子供が巣立ち西海岸の田舎で旦那と自然を楽しみ悠々自適と暮らす富裕層」というある種のステレオタイプなアメリカ人像ということらしいのだが、正直全く分からない。ラジオはNPRしか聞かないとか、新聞はSan Diego Union Tribuneを購読しているとか、意味は分かるが「ははーん、そういう感じね」ということにはとてもならない(おそらく新聞は朝日しか読まない、テレビは「ニュース23」しか見ないみたいなニュアンスなんだとうと思うが・・・)。ということもあって、Write-upは役に立てそうもないのでプレゼンを担当。同じ文化で育ったという前提がないのはやっぱりつらい・・・。ビジネススクールでよくあることだが埋めようがないギャップというやつだ。

VTの事件があって以来街中の星条旗は半旗に。

The final is approaching

2007-04-23 | 飲んだくれ
MBA最後のFinalが近づいてきているというのにアウトドアで過ごす時間が長い。金曜日はクラスメートとサッカー、夜は1年生の皆さんにFarewell BBQを催していただいた。そして今日は1年生のときから定期的に続けてきている韓国人とのゴルフコンペ。明日、明後日とFinal Projectのプレゼンが控えているのだが、ここは体にムチを打ってハードスケジュールを乗り切らなくては。来週も期末試験にパーティーにゴルフにと忙しい毎日が続く。

写真はアメリカで初洗車。流石に広いアメリカ、セルフ式で全ての設備(洗剤、ブラシなどのあらゆるクリーニング用品)が備わっているどでかい洗車場が街中にどかんとある。しかも3ドル。日本にもあったらいいなと思うが狭い日本じゃ無理。




Time flies, but...

2007-04-19 | MBA Program
仲の良いクラスメートの就職がどんどん決まっていき、皆気持ちは既にそれぞれの勤務予定地に向いているよう。Cincinnati、Washington DC、Chicago、Seattle、Kansas City、Iowa・・・・学生生活が終わる寂しさよりも期待感が勝っているように見える。

それはそうと帰国するまで残すところ2ヶ月の今、車が故障。これから売らなければならない大事な車なので修理をしなければならない。購入時の書類をチェックしてみるとどうもOptionalの保険に入っているよう。全く記憶にないが確かに明細書に渡米して来た頃の慣れてない英語でのサイン(ただの筆記体ローマ字)があるので間違いない。これを見てあっという間に過ぎていったようでも渡米してきたのはやっぱり2年前なんだなあと感じた。

写真はMy Car。広告だとそれなりだが実際はかなりしょぼい。

Jack Purnell

2007-04-17 | MBA Program
Jack Purnellという結構な大物がGuest Speakerに来てくれた。Anheuser-BuschからはCEOもゲストスピーカーに来てくれるが、Purnell氏は1964年から2002年にRetireするまでExecutive VPなど歴任、A-Bを世界No.1のビール会社にした人物。またA-B InternationalのCEOも務め正に世界を股にかけA-Bの成長を支えた人物でもある。

引退した大物によくある正論をシンプルに熱く語るというスピーチではなくしっかりとビジネスをありきたりでない独自のフレームワークでとらえ、理路整然と分析をする彼のスピーチは今までのゲストスピーカーのなかでも秀逸だった。15人程度しかいない小さなElectiveのクラスよりCoreのStrategyクラスあたりで語ってもらうに相応しいものだった。全く学校側も考えて欲しい。

パーティー、ゴルフ、勉強、MBAでやり残すことがないようラストスパート中。