『木育』から『共育』へ。
まず“芯”というのは木の中心、つまりは年輪の中心の事をいうのですが柱を取る際に芯を入れて製材
するか、芯を外して製材するかで全く違った製品になります。

左が芯持ちで右が芯去りの杉の角材になります。
大きな特徴としましては、芯が残っている「芯持ち材」の方が強く、芯が外れている「芯去り材」の方が
暴れにくいという事です。芯は骨みたいなもので、骨が残っている分強く柱などの構造材として使われます。
芯去り材は丸太の芯を外した部分から採るので、芯去りで大きな材を採ろうとすると、
大きな原木(樹齢数百年単位!)が必要になります。そのため芯去り材は高級材として扱われます。
芯去り材は暴れにくいというのが特徴ですが、もう一つ木目の美しさも特徴です。
木目が詰まり、真っ直ぐに伸びる「柾目」と呼ばれるものが出るのです。

写真で見えている部分と180度反対の(下の部分)に“柾目”が出ます。
では、右方向に90度動かしたらどうでしょうか。

写真で見えている部分と180度反対の(下の部分)に“板目”が出ます。
見た目の美しさから和室の化粧柱などに使われますが、特に高級品とされるのは4面が柾目。
この木を取る為には、とても大きな原木が必要となりお値段も・・・わかりません(笑)
丸太から角にする木取りの工程が違うだけで、価格も何倍にもなります。