がらくた雑記・器

 どうでも良いような、つまらない、がらくたな雑記を書きながら、趣味で集めた雑器等をアップしていきます。

うだつの上がる街並み 美濃市

2019年10月12日 | お立寄り

☆関市洞戸へ子持ち鮎を食べに行った帰りに、初めて「うだつの上がる街並み」を訪ねた。

 観光広報誌等ではよく見るが、近くにありいつでも行けるとの思いと、近くにうだつの上がる屋敷もあるので、少し時間もあったので無計画で訪ねる。

 きっと、長良川鉄道の美濃市駅の近くにあるだろうとの感覚で、曲がりくねった狭い街中の道を右往左往して到着。

うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁のこと。

 昔は、裕福な家しか「うだつ」を造ることができなかったため、庶民の願望から「うだつを上げる・うだつが上がらない」の言葉が使われるようになった。

 岐阜県美濃市は、江戸時代の美濃和紙等の商人の町で、この商家が立ち並んだ古い町並みには今も「うだつ」が多く残っている。  

 

 

 

 小坂家住宅(国指定重要文化財)

 安永年間(1772~81年)に建てられた造り酒屋の建物。

 珍しいのは、屋根全体が「起り」となっていて、上方風の屋根ともいわれ緩やかな曲がりを持っている。

 うだつに鬼瓦が無い、簡素な造りになています。

 

 店内の様子!

 

 うだつの屋根瓦に鬼瓦が上がっている、立派なうだつ。

 

 さて、この2軒。

 なぜ、うだつが2つ有るのでしょうか?

 うだつは防火壁、隣家から火事の延焼を受けないように、隣家に延焼させないように、造るもの。

 そうならば、2重にうだつを作らなくても良いはず。

 それはそうと、どちらのうだつが先に作られたのでしょうか?

 右ですか、左ですか?

 正解は左です。

 左の家が立派なうだつを上げましたが、右の家も左の家に負けないように、立派なうだつを上げたもの。

 ですから、右のうだつが左より少しうだつが高くなっています。

☆うだつの上がる町並み、確かにうだつの上がる家は多いですが、古い街の風情といえば、私は恵那市岩村町をお勧めします!

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久し振りに「磁叟庵」を訪ねる

2019年05月19日 | お立寄り

☆瑞浪市陶町にある、磁叟庵を久し振りに訪ねる。

 

 来客用の玄関が、今はお客様用に!

 磁叟庵とは、曽根磁叟園製陶所の社長の旧宅で、コーヒーを飲めたり食事が出来る。

 

 庭の敷石を伝って今は庵の玄関になっている廊下へ!

 曽根磁叟園は、今では知る人も少ないが、東濃の陶磁器産業の大リーダーであった。

 曽根磁叟園製陶所は陶磁器の素地製造会社で、終戦後の最盛期には従業員500人を擁し、名古屋市徳川1丁目には名古屋別邸があり、東区赤塚にも100人の絵付工場があった。

 ディナーウエアーの一貫製造メーカーで、ノリタケとも取引があった。

 創業は文久元年1861年で、当社の創業者である曽根庄兵衛は陶の地で初めて磁器食器を製造し産業を興して地域社会に貢献したということで、当時の岐阜県知事から磁器の創始者の意で「磁叟」の称号を贈られた。

 その昭和10年から当社の名前となり、戦後20年代は曽根家が所有する個人企業であったが、岐阜県下でも屈指の大資産家で会った。

 その面影が、この「磁叟庵」に随所にみられる。

 

 立派な座敷でコーヒーを!

 

 

 是非一度、ご訪問を!

☆時の移りと共に、ニクソンショックやプラザ合意を受け、日本でのディナーウエアー生産は衰退に向かい、ディナーウエアーどころか陶磁器産業そのものが衰退し、陶に昔の面影を伺い知っるところはない。

 今は、ミシュランガイドブックで有名な「柳家」のみか!

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130以上もゴルフで叩いていて、楽しいのだろうか?

2019年05月15日 | お立寄り

昔の職場の部下のA君と、ゴルフをした。

 私は89で廻ったが、A君は130以上を叩いた。

 130以上叩いても、A君は涼しい顔でいた。

 A君も支店長でお客様とゴルフをすることもあると思うが、それで楽しいだろうか?と思った。

 経費でプレイ代が出るわけでもないので、自腹でプレイをしていると思うのだが?

私が結婚をするときに、仲人を上司に頼んだ。

 その上司は仲人を受ける条件として、役席になるまでゴルフをしない事、を付けられた。

 40年も前のことで、当時もゴルフは流行っていたが、プレイ代も高かった。

 上司は、給料も安いのにゴルフをするなんてとんでもないことだ。

 日曜日には子供が出来れば面倒も見なければならないのに、ゴルフで1日中遊ぶなんて、とんでもない。

 そんな時間があれば、将来の為に一種懸命に勉強せよ!

 それが条件だ、いわれた。

それから7年、私は役席になった。

 仲人の上司は退職をしていたが、電話がかかってきた。

 仲人を受けた時の条件を覚えているか?と。

 私は、覚えています、と返事をした。

 ゴルフをせよ!そして短時間で一生懸命に練習して100チョットで廻れるようにせよ、90台で廻れるようにする必要はない。

 これからはお客様と一緒にプレイをすることもあるだろうが、自腹でプレイ代を払って、お客様のボールも見られないようなら、お客様と一緒にプレイする価値が無い。

 お客様のボールが見れるようになってこそ、お客様を楽しませることもできるし、お客様の素顔を伺えることもできる。

 俺たちは何の為にゴルフをするのか?

 商売の為にゴルフをするのであって、遊ぶためにゴルフをするんじゃない。

 まして、自分の金を使ってゴルフをするのだから、有意義な時間とお金の使い方をする必要がある。

 だから、ゴルフに無駄な金を使わないように短時間に練習して100チョットで廻れるようになったら、それ以上に上手になる必要もないので、また勉強の時間に回せ。

私は短時間で一生懸命に練習をして半年で100チョットで廻れるようになり、もう少し上手になりたくなった。

 しかし、よくしたもので、ゴルフよりも仕事が面白くなった。

 それは、外国為替の新規開拓の仕事が面白くなってきて、パソコンを駆使した提案書作成が忙しくなったので。

 日曜日も子育ての間に、パソコンに没頭した。

 フロッピーディスクに記録して、職場でインストールもしたしプリントもしていた。(今なら、コンプラ違反)

さて、130以上で廻っていて、お客様のボールが見れるだろうか?

 お客様と会話を楽しめる、お客様の素顔を覗き見えるのだろうか?

 そんなことは考えていないのだろうか。

 そんなことを考えるのも、昭和と平成に生きた団塊世代の冷や水かもしれない!

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貴方は、茹でガエルか?

2019年05月12日 | お立寄り

☆私の現役時代の職場である信用金庫の渉外担当者に、顧問先で出会った。

 少し話をしたが、余りにも前向きな考えが無い事に失望した。

 それで、信用金庫は生き残っていけるの?

☆茹でガエル症候群という言葉を思い出した。

 茹でガエル症候群とは、経営や組織を語るときによく使われるたとえ話です。

 カエルをいきなり釜の熱湯の中に入れると、カエルは熱さに吃驚して慌てて飛び出して逃げるが、水の釜に入れてじわじわと温度を上げていくと、カエルは温度変化に気づかず、生命の危機を感じないままに茹で上がって死んでしまう、という話。

 信用金庫は地域の有力企業で、メガバンクやメガ地銀と所得は劣るとしても待遇的には恵まれ、自身の勤務先としてのそれなりの外見的なステータスは維持できる。

 信用金庫は、今までリーマンショック等を除けが安定した黒字を計上し、崩れかけていると雖も年功序列型で、それなりに年齢と共に報酬が増えてきた。

 そして、フィンテックやキャッシュレスで大きく金融機関経営が厳しくなるとことは肌で感じていても、自分が勤めている間は大丈夫だろう、と考えている。

 そうバタバタしても、急には変われないし、自分一人ではどうにもならない。

 そんな難しいことは上の人が考えることだ、と今の仕事と待遇にそれなりに満足をする。

 不平不満はあるが、外へ飛び出すまでの勇気はない。

 そんな他人事のように考える職員が多いと、世の中の流れに敏感な若い職員ほどさっさと逃げ出す。

 あとに残るのはどうにもならない茹でガエルのみで、死を待つのみ。

 しかし、残念ながら、信用金庫という組織は合併か何らかの形で生き残り、死ぬのは茹でガエルのみ。

☆私は、顧問先で会った渉外担当者に、茹でガエル症候群って知っている、と尋ねてみた。

 知りません、との返事だったので、一度スマホで調べてみたら、といった。

 今度会った時に、尋ねてみよう。

 どんな話をするのか、楽しみだ!

 意地悪なシニアのOBの楽しみでもある(悲しい)

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ミヤマからMDIへ、そしてレオパレス21へ 続3

2019年02月13日 | お立寄り

☆レオパレス21の創業者である、深山祐介氏には35年ほど前に面談したことがある。

 当時に取引があって今は上場会社に成長しているS社の社長と専務から、紹介をされた。

 まだ創業して間もない頃で、拓殖大学出身だが大手不動産会社(野村不動産であったか?)で№1の営業マンだった、と。

 深山社長は、非常に精悍で押しの強いタイプの、やりてのイメージだった。

 当時、S社との合弁で賃貸アパートの建設部材を製造する会社の工場を、S社の敷地内に建設する話が出ていた。

 大きなアパート建設部材工場を建設したが、10年程でS社が買い取りをした記憶。

 その時にS社の専務から、今度ミヤマさんがグアムでリゾートゴルフ場(現在のレオパレス・リゾート。グアム)を造るが、お前も買わないか?といわれた覚えがある。

 まだ私は33歳で、ゴルフをしたことも海外旅行も行ったことがなかったので、どんでもない!と首と手を振ってお断りをしたことがある。

 S社は会員権を買われると聞いていたので、その内にグアムでゴルフでも出来るような身分に出世したい!と思ったもの。

さて、その時にS社の専務からミヤマの「キューブクラブ」の話を聞いた。

 キューブクラブとは、大手事業会社を中心とする会員組織。

 このクラブに加入した会社の社員が転勤等となれば、ミヤマが、現在のアパートから転勤先のアパートまでの引越等のサービスを一切行うというもの。

 転勤する社員は、人事担当部署から指定された日に引越荷物を準備しておけば、引越先のアパートには決められた日に届けられている、というもの。

 早ければ、現在の住居で朝に引越荷物を受け取って、夕方までには新しい住居にお届けする、を謳い文句にしていた。

 当時は、まだインターネットによる住宅情報網も完備していなかったが、ミヤマ独自のデータ網を完備させ、引越先の住居情報も提供していた。

 バブル経済時で大手企業は転勤も多かったので、キューブクラブに加盟しておれば、人事担当部署はスムーズに社員の転勤手配が出来たので、好評を得て短期間に業容を拡大させた。

 大手企業を会員にできたのは、大手不動産会社に勤務して、やり手の営業マンとしての人脈を築いていたことによる。

 キューブクラブの拡大と共に、自社が管理するアパートの確保と、アパート建設による利益確保を目指して、自社ブランド(レオパレス)のアパートを建設すべく、S社との合弁会社設立を考えたもの。

 その後、ホテル(現在のレオパレス・ホテル)の建設の話も出て、随分と業容拡大して、凄いものだと感じた。

 そして、深山氏は日本の大富豪の一人としてマスコミにも登場するようになった。

このキューブクラブのスキームには、とっても関心をした。

 仕事の成果は、スキームの工夫と、スキーム実行の徹底、によるものと考えた。

 以後の私の仕事においてもこの経験から、①仕事の進め方のスキームの工夫 ②飽きることないスキームの継続実行 これを基本に心掛けた!

ー続く-

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収益管理講座の講師を終えて 有価証券の含み益はいつまであるか? 続5

2018年12月09日 | お立寄り

自己資本配賦計画

 さて、信用金庫は貸出金も有価証券投資も、金額は幾らでもできる!とわけにはいかない。

 当然に限界がある。

 限界は、貸出金には不良債権になるリスク、有価証券運用には価格下落、金利リスク、信用リスク等の金額による。

 また、役職員の不祥事や事務処理での損害賠償等で損失が発生するリスクもあり、これをオペレーショナルリスクという。

 この3つのリスクが同時多発的に発生して多額の損失(赤字)を生んでも、決してバーゼル国内基準の自己資本比率4%を割らない範囲内の自己資本額で、貸出金や有価証券運用を行わなければならない。

 (もし、多額の損失が生まれても、自己資本比率の4%を割らなければ、原則的には金融破綻を逃れることができる。)

 だから、当然に貸出金と有価証券運用には、貸出金の融資の仕方や残高、有価証券も投資の仕方や残高に限界がある。

 この限界の範囲内で、効率的に資金を運用できるように、次年度の事業期間が始まる前に「自己資本配賦計画」を策定して、貸出金や有価証券投資の仕方や残高の計画を立てる。

 自己資本額=(自己資本比率4%が維持できる必要自己資本額)+(オペレーショナルリスク)+(市場リスク)+(信用リスク)

 オペレーショナルリスク・市場リスク・信用リスクには算出方法があるが、ここでの説明は省略するので、興味がある人はグーグルで検索を。

 市場リスクは、有価証券運用に伴う価格・金利・為替リスク。

 信用リスクは、貸出金に伴う損失リスク。

結果的に、貸出金や有価証券等での運用資金に対して、信用金庫の自己資本金額が多いか少ないかで、運用の自由度が大きく異なる。

 多ければリスクを取って貸出金や有価証券運用が出来て、高い利回りを追求できるが、少ないと運用が制限される。

 ここで注意しなければならないことは、巷に言われている自己資本比率とは、まったく異なること。

 巷に言われている自己資本比率は、バーゼル銀行規制で算出基準が決められ、これを規制的自己資本比率という。

 貸出金や有価証券運用でいわれる、自己資本配賦に関する自己資本比率は、会計的自己資本比率といわれる。

 通常に事業会社に対していわれている、自己資本比率と同じで、純資産(自己資本)÷総資産 で計算される。

☆さて、この会計的自己資本比率であるが、信用金庫でも3%台から10%台と、大きく差が開いている。

 上乗せ金利で預金を吸収して業容を拡大している信用金庫は、自己資本の伸び以上に運用資金(預金)が拡大しているので、3%~5%台となっている。

 反対に、地方に多いが地域に密着した信用金庫は、7%~10%台が多い。

 自己資本を増加させようとすれば、低金利な時代では貸出金や有価証券を増やさなければならない。

 しかし、徒に増加させてもリスクが発生すると、どこかの地方銀行のように、経営の屋台骨を揺らすようになる。

 では、バランスある業容と貸出金や有価証券は?となると、それぞれの信用金庫の自己資本内容と地域の経済環境等による。

 競合金融機関や同規模信用金庫の経営姿勢や内容を比較検討しながら、自金庫の経営計画をPDCAで押し進めていくことだ!

 非常に難しいことだが、これを乗り越えないと、「持続可能性のある経営」は出来ない!

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収益管理講座の講師を終えて 有価証券の含み益はいつまであるか? 続4

2018年12月06日 | お立寄り

ある信用金庫の債券5勘定尻の推移を見てみよう。

 預金量は5千億円で貸出金は2,000億円としよう。

 リーマンショックが発生したのは平成20年9月にて、平成20年度の推移から見る。

 H20年度   △4,903百万円

 H21年度 △20,052百万円

 H22年度   △1,904百万円

 H23年度    1,500百万円

 H24年度    2,333百万円

 H25年度    1,497百万円

 H26年度    1,049百万円

 H27年度     236百万円

 H28年度    1,447百万円

 H29年度     304百万円

 リーマンショック後の債券5勘定尻の多額の赤字に目を奪われる。

 特にH21年度は多額の赤字決算となっている。

 まだ、この信用金庫は外貨運用をしていなかたので為替損失が発生していないが、外貨運用をしていたら大変なことになっておいた。

ここでいいたいことは、高利回りの運用を狙えば必ず多額の損失リスクを発生させる恐れがあること。

 その恐れを、資金運用会議や統合リスク管理委員会の参加者が認識した上で承認しておれば良いが、そうではなく無知や勉強していないことで暗黙の承認をしていたなら、大きな責任忌避といえる。

 オリンパス、東芝で発生した経理問題も同じようなもの。

もっとも重要なことは、信用金庫が地域金融機関として地域経済の発展を担っているなら、本来的な業務での収益を確保できるように努めるべき。

 上乗せ金利を付与して多額の預金を集め、その預金による有価証券運用で収益確保に走るのは、私は如何なものかと考える。

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収益管理講座の講師を終えて 有価証券の含み益はいつまであるか? 続3

2018年12月05日 | お立寄り

今まで述べてきたが、信用金庫にとって有価証券運用の巧拙が、大きく収益に影響してくる。

 巧拙といっても、実は上手くやろうとしても限界、投資の金額や方法が抑制される条件があるのだが、それは後程の説明とする。

 先ず、決算に影響のある有価証券5勘定尻を説明する。

 国債等の債券3勘定が、国債等債券売却損益、国債等債券償還損益、国債等債券償却損の3つで、株式2勘定が、株式等売却損益と株式等償却の2つで、合わせって債券5勘定尻という。

 要は、有価証券運用でのキャピタルゲインとロス(損益)の合計といえる。

本来的な業務での赤字を有価証券や預け金の利息配当金等で補填して、それでも足りない時、あるいは不良債権処理費を、有価証券売却益で補完するといてきたが、いつも売買益が出るとは限らない。

 売却損が出る時もあるし、時価の下落で償却をしなければならない時もある。

 A信用金庫の債権5勘定尻は972百万円で、キャピタルゲインを確保している。

 いつもキャピタルゲインが得られるかというと、それは難しい。

 有価証券の運用は投資だから、損をすることも大いにある。

 高い運用益(利息配当金等)を得ようとすれば、多額のリスクを覚悟しなければ、多額のキャピタルゲインを得ることが出来ない。

 このリスク(市場リスク)に付いては、後程説明しよう。

本来的業務による収益状況が悪いと、どうしても有価証券運用でカバーしようと、リスクを負った運用を志向する。

 また、有価証券運用は資金運用担当部署の担当者が行うが、証券会社のアドバイスを得ながら信用金庫の資金運用方針に準じて行うのだが、専門家でもないので目先の利回りに走りやすい。

 自分の評価を高めようと!

 証券会社の営業担当者も、複雑な仕組債や外債を紹介して手数料収入を増やそうとする。

 必然的に、目先の短期的な利回りに目が行き、長期的には多額のリスク発生の恐れを自覚しなくなる。

 あるいは、意識的に忘れようとする(その時には、自分はこの部署にはいない筈!)。

本来的な業務成績が悪かったり、不良債権を処理する原資が少ないと、高い配当利回りや時価高騰による売却益を狙いに行く。

 信用金庫はどうしても有価証券運用の知識や経験を有する職員が少ないので、証券会社出身者等を中途採用する場合もあるが、これが曲者で自分の実力を認知させようと短期での収益を目指す。

 これが上手くいっているときは良いのだが、リーマンショックなどのショックが来ると、一気に損失が膨らむ。

ー続く 

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収益管理講座の講師を終えて 有価証券の含み益はいつまであるか? 続2

2018年12月04日 | お立寄り

補填後の1,867百万円の黒字

 18億円の黒字は、一般の事業会社からみたら大きな金額だろう。

 預金が1兆円で貸出金が5千億円、役職員が1,000人前後なら、このくらいの黒字が平均的だろう。

 しかし、この黒字から貸出金の不良債権処理費を捻出しなければならない。

 不良債権処理費を与信コストとするなら、貸出金償却額・貸倒引当金繰入・償却債権取立益等の合計となる。

 A信用金庫の場合は、5億円と計算される。

 この金額が18億円から控除されるので、黒字は13億円となる。

 さて、この13億円で決算をするかとなると、同規模信用金庫が20億円の利益をいつも計上しておれば、やはり20億円の利益を出したくなる。

 そうすると、含み益のある有価証券を売却して7億円の売却利益を捻出し、当期利益20億円とする。

 A信用金庫の場合でも、今回の決算で不良債権処理費が5億円であるが、リーマンショック後の多い時には20億円近い金額となっている。

 さて、今回の決算でも預け金や有価証券の利息配当金で、本来的業務による赤字を補填して黒字にできないと、含み益のある有価証券を売却して、黒字を確保する。

 そんな決算をしている信用金庫ほど、年々有価証券の含み益が大きく減少している。

ここで一つ、別な観点から考えてみる。(実質最終利益

 A信用金庫の当期税引後利益に保有有価証券の含み損益の増減金額を加算すると、21億円が17億円に減少する。

 A信用金庫の場合は4億円の減少で抑えられるが、この金額が恐ろしいことに赤字の信用金庫もある。

 決算での当期税引後利益は黒字であるが、その黒字以上に有価証券の含み益が減少している信用金庫。

 ディスクロ誌には計数的に出てきていないが、関連数字で計算すると算出される。

 含み益の急激な減少傾向である。

 実は、有価証券の含み益が無くなって、含み損の状況の信用金庫も現実にはある。

もう一つ、別な観点から。(包括利益割合

 期末の有価証券の含み利益を、当期税引後利益で除した計数。

 A信用金庫の場合は、4.5倍。

 A信用金庫の場合、本来的業務による赤字を有価証券・預け金の利息配当金で補填して不良債権費用を控除して∓0であっても、18億円の利益なら4.5年分は利益計上ができるという計算になる。

 この倍数が高いほど、資産内容的には優良で体力がある、ということになる。

 今回の研修参加信用金庫で、この倍数が1~2年の信用金庫も散見された。

 研修参加者に、非常に厳しい収益状況である現実を直視して欲しく、私の声も少し大きくなってしまった。

-続く

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収益管理講座の講師を終えて 有価証券の含み益はいつまであるか? 続

2018年12月03日 | お立寄り

☆有価証券の含み益はいつまであるか?を、少し実数を加えて考えてみましょう。

 金融に携わっていない人や、金融機関に勤めている若い人の為に!

 A信用金庫の場合

 ①本来的業務による収益

   貸出金利息      10,424百万円

   役務取引等収益      2,013 〃

   預金利息等      △1,955 〃

   役務取引等費用    △1,140 〃

   経費(人件費等)   △16,133 〃     

   本来的業務による収益 △6,791百万円

   預け金利息       1,175百万円

   有価証券利息配当金   7,483百万円

 本来的業務による収支は、6,791百万円の赤字で、この赤字部分を預け金と有価証券の利息配当金で補填している。

 補填後は、1,867百万円の黒字となる。

 問題は、本来的業務による収益が、貸出金の金利競争で年々減少している上に、人件費や物件費等の経費圧縮が進んでいない事。

 これに加えて、預け金の利回りが0.15%前後、有価証券が0.90%前後で、年々利回りが低下している。

 カバーしなければならない本来的業務の赤字幅が拡大し、これを補填する預け金や有価証券の利息配当金が減少するという、ダブルパンチを受けている。

 この損益に加えて、貸出金の不良債権処理費用と有価証券勘定が絡んでくる。

 -続くー

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