医薬品のレヴューではありません。本についてのレヴューです。
私は、昔ながらの生活スタイルが好きな人間です。
ボロッちい・・・もとい、古式ゆかしいことが好きなのです。
例えば食のことで言うと、白米よりも麦やヒエ、糯黍、粟といった雑穀が好きですし、身に着けるものも木綿の着物が好きです。
住みたいと思う土地も、都会よりは、山裾の静穏な土地が好きです。
モノの見方も、人から「としよりみたいだね」と言われることもしばしば。
季節のしきたりが好きで、例えば梅の実が生れば梅漬け、梅酒をこしらえるし、野苺が山に生れば、それを煮詰めてジャムをこしらえもする。冬には、糯米で甘酒を醸し、暖をとるのが好き。小豆がとれれば、それで味噌も仕込む。
この『おばあさんの薬箱』という本は、佐橋慶女という人が書いたものです。
内容は、「食養生」。昔の食生活を思い出し、それを現代の生活に取り入れるときに役立つ事柄を書き記しているのです。
なぜ、春には苦味のあるものを食べ、秋には辛味のあるものを食べていたのか。
なぜ、牛蒡、蓮根、茄子を家庭で積極的に食べていたのか。
なぜ、薬草茶が愛飲されていたのか。
これらは、まさしく「おばあちゃんの知恵」とも言うべき事柄。
それらを書き伝えているのが、この本です。
著者の佐橋さん自身、1930年の生まれなのです。そう、先の大戦の経験者。
紛うことなき「おばあちゃま」。
その人が書き著すことは、さすが年月の重みを感じさせます。
"桃の葉を煎じた汁を湯に入れ、薬湯に浸かって汗疹を治す"・・・という療法が書かれているページを読んだ時などは、この療法が四国だけでなく他の地方でも行われていたんだな~・・・と頷いてみたり。
とびきり驚くほど目新しいことは書かれていません。ですが、昔はあたりまえに伝えられていた『智慧』が、今ではその殆どが消えていきつつあるのがこの平成の世です。
忘れると、もったいない智慧でいっぱいのこの本、やはり一読の価値ありと申せましょう。
私は、昔ながらの生活スタイルが好きな人間です。
ボロッちい・・・もとい、古式ゆかしいことが好きなのです。
例えば食のことで言うと、白米よりも麦やヒエ、糯黍、粟といった雑穀が好きですし、身に着けるものも木綿の着物が好きです。
住みたいと思う土地も、都会よりは、山裾の静穏な土地が好きです。
モノの見方も、人から「としよりみたいだね」と言われることもしばしば。
季節のしきたりが好きで、例えば梅の実が生れば梅漬け、梅酒をこしらえるし、野苺が山に生れば、それを煮詰めてジャムをこしらえもする。冬には、糯米で甘酒を醸し、暖をとるのが好き。小豆がとれれば、それで味噌も仕込む。
この『おばあさんの薬箱』という本は、佐橋慶女という人が書いたものです。
内容は、「食養生」。昔の食生活を思い出し、それを現代の生活に取り入れるときに役立つ事柄を書き記しているのです。
なぜ、春には苦味のあるものを食べ、秋には辛味のあるものを食べていたのか。
なぜ、牛蒡、蓮根、茄子を家庭で積極的に食べていたのか。
なぜ、薬草茶が愛飲されていたのか。
これらは、まさしく「おばあちゃんの知恵」とも言うべき事柄。
それらを書き伝えているのが、この本です。
著者の佐橋さん自身、1930年の生まれなのです。そう、先の大戦の経験者。
紛うことなき「おばあちゃま」。
その人が書き著すことは、さすが年月の重みを感じさせます。
"桃の葉を煎じた汁を湯に入れ、薬湯に浸かって汗疹を治す"・・・という療法が書かれているページを読んだ時などは、この療法が四国だけでなく他の地方でも行われていたんだな~・・・と頷いてみたり。
とびきり驚くほど目新しいことは書かれていません。ですが、昔はあたりまえに伝えられていた『智慧』が、今ではその殆どが消えていきつつあるのがこの平成の世です。
忘れると、もったいない智慧でいっぱいのこの本、やはり一読の価値ありと申せましょう。