「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの前日譚、「ホビット」シリーズの最終章「ホビット 決戦のゆくえ」を、ようやく見に行きました。
公式サイトはこちらです。
ちなみに前作の私の感想はこちら。今読むとろくな事書いてない。
そして前々作の私の感想はこちら。1作目だからか、3部作の中で一番テンション高いです。
映画のあらすじを簡単に説明しますと、
竜が目覚めて大変なのに、ドワーフの王のトーリンさんは黄金に目がくらむわ、冥王サウロンは動き出すわでさあ大変!ドワーフとエルフとオークと人間の決戦がはじまるよ~
てな感じです。多分これで合ってます。
※ここから先はややネタバレがありますのでご注意ください。
さて感想ですが。
えー、3部作がこれで堂々完結したというのに、こんなこと言うのも野暮ですが、レゴラス先生のアクションシーンが華々しすぎて、途中で
ここまで目立っちゃうと、もう「ホビットの冒険」じゃなくなってね?
と突っ込みたくなりました。だって、あんまりレゴラスが目立つと、今作の主役(の1人)であるはずのトーリンさんのかっこいいアクションシーンがかすんじゃうじゃないですか~。まあ、先生がひゅんひゅん矢を飛ばしまくるので、肝心な時に矢が無くなるんじゃないかと思ってたらほんとにそうなったのには笑わせてもらいましたが。あと、宮崎アニメをリスペクトしたかのような、道が崩れ落ちる前に走り抜けるアクションとかも。ラピュタかよ、と。
というわけで、タイトルが「ホビット」なのに、主役のホビットのビルボさんは活躍したようなしてないような微妙な存在感でした。黄金の山の中で引きこもりになったトーリンさんを見て「だめだこりゃ」と思い、アーケン石を持ち出してスランドゥイルたちのところにもっていったり、指輪の力を使うという危険を冒して仲間を助けようとしたり、それなりに見せ場はあったんですが。でも原作のビルボは気絶しているうちに戦いが終わってたので、それよりマシだけど。しかし皆、何時間も何日も、ろくな休養も栄養補給もしてなさそうなのに、あんなに広い場所を移動して戦ってすごいなぁ。エルフとドワーフはともかく、ホビットのビルボさんにはきついだろ、と。レンバスもないのに。
映画冒頭のバルトさんと竜の対決シーンは、バルトさんと息子の命を賭けた親子愛で感動的だったのですが、よく考えたらこれって今回に入れずに前作のラストでもよかったんじゃないかなーと今更ながら気が付いてしまいました。前作のラストで竜が倒され、それを知ったエルフやオークがはなれ山に集まり、戦いが始まろうとしている…!ってところで終わればよかったんじゃないのかなーって。多分、私だけじゃなくて世界中のファンがそう思ってるんでしょうけど。
しかし、せっかくの完結編にケチをつけてばかりではいけないと思うので、これから見る人に参考にしていただければと、私なりによかったポイントというかツボにはまった点をいくつか紹介させていただきたいと思います。
まずは
・期待を裏切らないスランドゥイルさんの出オチの破壊力
森の王の海苔眉毛は前作から超話題になってましたが(私の中で)、今作ではイカス乗り物で登場してくださり、のっけから笑いをとってらしゃいました。さらにそれだけでなく戦闘シーンではその乗り物が画期的な方法で大活躍していたので、さすが森の王!とうならされました。息子のレゴラス君なんて、ラピュタ走りくらいしかできないのに。
そして
・タウリエル、まさかのサウザー化!
タウリエルの、愛するキーリの死に嘆き悲しむ場面でのセリフ「こんなに辛いのなら、愛などいらない」に、懐かしの「北斗の拳」のサウザー様を思い出し、私の斜め前に座っている女性が感動のあまりすすり泣いてるにもかかわらず噴き出しそうになりました。どうしてくれるタウリエル。しかも戦いが終わった後、彼女がどうしたのかとか全然わからないし。知りたかったらDVD買えっていうのか。そうなのか。
さらに
・意外と放置されたサルマン様
ガンダルフやガラドリエル様が、サウロンと指輪の幽鬼たちと戦う場面、実体のない相手に対して肉弾戦で戦ってどうすると思いましたが、あれは一見体で格闘しているように見えて実は脳内バトルをしていただけってことなんですかね。マトリックスみたいな感じ?エージェントスミスもいたし。でもってガラ様のおかげでサウロンたちが消えてから、サルマンが「サウロンは私に任せろ」なんていうもんだから、「お、サルマンがダークサイドに堕ちるところまで見せてくれるのかな?」と期待していたらその後ぜんぜん音沙汰なし。これも知りたかったらDVD買えっていうのか。そうなのか。
ついでに
・こちらも放置されたスティーブン・フライ
竜から逃れるために財宝と一緒に逃げる場面で水に落ちてから、行方不明になってしまった統領。エンドロール後のおまけ映像とかでその後どうなったのか映してもらえるかと思ったのに、完全スルーでした。手下のふかわりょう(個人の認識です)も最後が曖昧だったけど、出番が多かっただけまだマシかも。これも知りたかったら(以下略)
最後に
・もしかしたら最強かもしれないラダカスト
ガンダルフの窮地にウサギのそりでさっそうと登場したり、決戦の舞台に熊状態のビョルンさんたちと参戦したり、いつもの大鷲でビルボたちを助けにきたり、茶色のラダカストは今回も頼りになる存在でした。もし自分が賢者になれるとしたら、ガンダルフよりもサルマンよりもラダカストになりたいです。他の2人は空飛べないし。
映画のラストは、「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」のあのシーンでした。フロドの再登場がなかったのが少し不満ではありますが、「ロード~」の感動がよみがえる、いいラストシーンでした。よし、正月休み最後の1日は、久しぶりに「ロード・オブ・ザ。リング」3部作のDVDを見返そうかな!私が持ってるのは1作見るのに4時間かかるスペシャルエディションだけどな!…って全部見るのに1日かかるわ!!
ところで、映画の中でバルトさんが活躍するたび、Twitterで拾ってきたこの画像が頭をよぎって困りました。
黒い矢で竜を射る場面は感動的な場面のはずなのに…。
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