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究極の関心事

2023-03-12 19:36:00 | 私の青年時代
「究極の関心事」

 哲学者パウロ・テイリヒの用語です。当時20代の私は、明けても暮れても頭の中がこの言葉で一杯でした。
 アメリカの首都ワシントンに、友達の傳で政府の高級官僚のお宅に泊めて頂いたのですが、ワシントンの各地を二日間で観光いたしました。
 美味しい夕御飯を頂いて、いざ寝室に入ろうとしたところ、友達が来ているので、テーブルに来ないかい、と誘われました。
 5、6人いたと思いますが、最初は、なんとなく意味は分かっていたのですが、すぐに、眠気が襲ってきて、どうしようもありませんでした。

 白熱したなか、折角、日本の青年も来ているのだから、ちょっとだけ、この議題について、訊いてみようと、言って、私に振りました。
 眠気も極度に達していた私は、「私の究極の関心事は」、と切り出し、「眠たい、寝たい」と言いそうになりましたが、なんとか堪えて「アメリカと日本が仲良くすることです」と言いました。
 皆さん、口をぱくり、と開けて、一瞬時間が止まった感じでした。

 多分、全然違う、話題だったのでしょう。
後味悪いまま、翌日の朝、別れのご挨拶をいたしました。
 今でも、眠くなると、その恥ずかしい記憶が甦ってきて、私の「究極の関心事」という言葉が頭に浮かんで、その答えは、何にも出てこない始末なのです。
 つまらない話でした。

 最近ユーチューバーのひろゆき氏の関心事が睡眠と聞いて心底我が意を得たりとも思うこの頃ですけどね!



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