oceanside

仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

ピンクの水玉模様のヘアバンド

2021-12-11 20:07:07 | ノスタルジア
そのころ その丘を駆け登るのが好きだった
お日さまが燦々と近くなり 何かを語ってくれた
甘い風が頬を撫で通り過ぎていく
てっぺんにはそれはそれは瀟洒なお宅
まわりには色とりどりのお花が揃って
そのころ そこだけ色彩の音楽が流れていた 

その日も花壇に水やりしているお嬢さんがいた
赤いスカートとピンクの水玉模様のヘアー・バンド
笑顔が素敵な丸顔

速く駆け抜けて垣根を越える勢いから逃れよう
「ごめんごめん わざとじゃないから ごめん」
「いいんです。どうせ汚いシャツですから」

あれから何年たったのだろう
僕が東京の大学に入ったころ
遠くのお金持ちに嫁いだと聞いたけど

あの水撒きは今でも僕の心のオアシスを潤し
色とりどりの世界へと向かわしてる
鮮やかなままであれ 過去 今 未来

yatcha john s. 「ピンクの水玉模様のヘアー・バンド」



最新の画像もっと見る

コメントを投稿