コツコツ歩き隊!

「さっぽろ雪まつり」の目玉・大雪像を見る!<さっぽろ雪まつり2023>

「さっぽろ雪まつり」公式HPの中にある「さっぽろ雪まつりの歴史」を見ますと、1950年に地元の中・高生が6つの雪像を設置したことが、「さっぽろ雪まつり」の始まりとされています。

第1回は雪像制作の他に、スクエア・ダンスやドッグレースなども開かれ、好評を博したと記されています。

1951年(第2回)には市の年間行事に認定されたとあるので、もともと何かしらの下地があったのかもしれません。
1953年(第4回)に、高さ15メートルの「昇天」という雪像が作られ、それが巨大雪像のはしりとなりました。
1955年(第6回)には、雪像制作に自衛隊が初めて参加し、高さ10 m のマリア像「栄光」を作りました。
最初の5年だけでも雪まつりの発展はめざましく、その速さに感心します。

雪像はどんどん大きくなって行き、1968年(第19回)の写真には建築物の雪像が見られます。

テーマもユニーク、立体感のある巨大雪像に新しい変化が起こります。
テクノロジーの発達により2013年(第64回)から雪像をスクリーンに見立て、映像を映す「プロジェクション・マッピング」が登場します。 
雪像の構造は様々ですが、レリーフ的なものが見られるようになったのは、最近の傾向かと思われます。

では、今年の大雪像を御紹介いたしましょう。
大通会場(大通公園)
<4丁目・STV広場>白亜紀の北海道 ~ティラノサウルス&カムイサウルス~
こちらの作品は、「さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会第3雪像制作部会(NPO法人北海道の地域文化を守る会)」が担当しました。

なんと、約7200万年前の北海道にはティラノサウルスが生存していたとのこと!
そのティラノサウルスのそばに立つのは、北海道むかわ町で発見された、日本初の大型植物恐竜の「カムイサウルス」であります。
ラスボス的風格のあるティラノサウルス。
カムイサウルス、絶体絶命であります。(がんばれ!カムイサウルス!)
夜になると、ライトアップされ、立体感が強調されます。
見る場所によって、影が劇的な効果をもたらします。
ティラノサウルスに、もう一つの腕と脚が加わり、完全体となりました!
ああ、やっぱり、絶体絶命のカムイサウルス。
どうしても、カムイサウルスに感情移入してしまうのでした。

<5丁目・道新 雪の広場>疾走するサラブレッド
こちらの作品は、「さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会第1雪像制作部会(NPO法人北海道の地域文化を守る会)」が担当しました。
今回も、道新のテーマは「サラブレッド」でありました。
前回も、前々回も「サラブレッド」。
ブレない所が、道新(北海道新聞)の良い所であります。
レリーフ的な雪像。
夜になると、プロジェクション・マッピングが上映されました。
次から次へと画像が変化するので、とても楽しかったです。
次回もぜひ、「サラブレッド」でお願いします。

<7丁目・HBC広場>すべての医療従事者に感謝を込めて~ナイチンゲールの偉業を偲ぶ~エンブリー荘

「エンブリー荘」はイギリス・ハンプシャーにある建物。
ナイチンゲール家の別荘として使われていたことがあるとのこと。
現在は全寮制の学校として活用されているそうです。
建築物の雪像は、「さっぽろ雪まつり」ならでは。
「陸上自衛隊北部方面システム通信群」が制作を担当しました。

雪まつりの雪像制作にあたっては3年ぶりとなるため、メンバーの半数以上が初めての任務となりましたが、事前にミーティングを行い、綿密に打ち合わせを行って臨んだそうです。

<8丁目・雪のHTB広場>豊平館
8丁目は、札幌の中島公園にあり、重要文化財に指定されている「豊平館」の雪像であります。
「豊平館」は、1880年、開拓使直営のホテルとして建築されました。 
建物全体はアメリカ風様式を基調としながらも、正面玄関の円柱や、半円形のバルコニーにはヨーロッパ風様式を採用し、円弧型の破風飾りには開拓使の建物であることを示す五稜星があしらわれるなど、一つの建物に様々な様式やモチーフを見つけることができる美しい建物であります。

「陸上自衛隊第2雪像制作隊」が担当した、こちらの雪像は「アイスブロック工法」という陸自独自の、かつ、代々伝えられてきた技法によってつくられております。
これは、歴史的な建物を細部まで忠実に形作る技術。
枠に入れて固めた雪を数ミリ単位で削り出し、それを雪像に貼り付けるという
ものであります。
(文化財か何かに指定するべきなんじゃないですかね。)

夜の灯りなどが反射しやすくきれいに見えるように、手の温度で雪を溶かしてツヤをだす作業(こちらも伝統技法の1つ)も行っているそうです。
そんな大雪像「豊平館」。
夜にはプロジェクション・マッピング「豊平館を振り返る・札幌の100年」が上映されました。
すぐ目の前に、本物の豊平館が現れたのかと思う程のリアリティ。
いかに雪像が精密につくられているかが分かります。
こんな場面が、本当にあったのでしょうね…
とても良い内容だったと思います。

<10丁目・UHBファミリーランド>世界がまだ見ぬボールパーク“Fビレッジ” 2023.3.30誕生!
2023年3月、北海道日本ハムファイターズの新球場を含めた新施設、HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE(北海道ボールパークFビレッジ)の開業に合わせ、BIG BOSSこと新庄監督と新球場ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド)が大雪像となって登場しました。
「さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会第2雪像制作部会(さっぽろ青少年女性活動協会)」が担当しました。
こちらを拝見して、今年はぜひ新球場の見学を行い、ブログにて紹介できたらいいなぁ、と思いました。
いつ、行こうかな。
計画を立てよう…

以上、今年の大雪像でした。
今年は規模を縮小しての開催。
それでも大雪像がつくられました。
本当に良かったと思います。
来年も無事「さっぽろ雪まつり」が開催されることを祈っております。
大雪像を制作された皆様、とても素敵な作品でした。
ありがとうございました!

<参考資料>
  • 「さっぽろ雪まつり2023」公式HP

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