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河童の独り言

折々のエッセーを綴る

十月尽ですね

2005-10-30 21:46:02 | Weblog
   画題 “ザクロと白いパイプのある風景”なんちゃって!  (絵だと、洒落てたかも ネ)
        ・・・・・・・・・・・・・
暦の上ではいよいよ、秋が去っていきます。
   じくざくと 十月尽を 迎えけり (白堂)
温度計でも、気分でも、“まつりごと”でも、そして、日米軍事再編案。
沖縄は怒り、横須賀・厚木は怒り、横田も怒り、怒りの再編案然!
ジグザグの、何とも定まらない、そんな気合いの十月尽となりにけり。

日本シリーズも米シリーズも終わり、悲喜こもごもにディープインパクトが
ございました。

   低調をかこつベースボール、こんな見方もあったんだ!
     日経春秋(10/28)に。

ロッテ・阪神戦をテレビ観戦して気づいたことがある。時間の流れ方という
目でみると、野球はかなり異色のスポーツだ。実際に球が空間を動くのは
わずか数秒。3時間21分の試合中、ほとんどは誰かの手の中で止まっていた。

いつ投げるか、もう打つか、さあ走るか。野球観戦とは次の出来事を「待つ」
行為である。その間合いを人々は言葉で埋める。喜びを語り、怒りを表し、
解説を聞き、蘊蓄(うんちく)を披露する。サッカーもバスケットもバレーも
ボールは常に移動し、追う目線も走り続ける。野球の呼吸は他の球技より
むしろ相撲に近い。

東京駐在のドイツ人の外交官に真顔で聞かれたことがある。「投手と捕手と
打者の3人しか働いていないじゃないか」。フランスのチームを指導した元阪神
監督の吉田義男さんは、個人主義の壁を感じたと述懐する。「他人を生かす
ため自分が犠牲になる送りバントの意味を、なかなか理解してくれなかった」

語る共通の言葉がなければ「待つ」時間は苦痛にもなる。31年ぶりに日本一
に輝いたロッテはどうか。未経験の選手を起用し日替わりで打線を組み
替えるバレンタイン監督の采配は、白球が動かぬ間にも選手と観客を躍動
させた。頑張りや我慢を美徳とする風土で育った日本野球に変質の兆しを
見た気がする。

いよいよ木枯らし1号の出番かな

2005-10-30 21:44:10 | Weblog
ドングリがコトンと落ちてきて、コロコロっと転がって…晩秋の音
            ・・・・・・・・・
どうしたってえの??TIGERS! 30対2なんてよう、いくらなんでも、さ! 
                                (阪神半疑)

先だっての市長選で、区役所受付嬢に、「不在者投票したいのですが…」
一瞬不審面して。「…期日前投票ですね…」(いつから変えちゃったんだよ!)

   中3の孫の進学説明会に代理参加して
①玄関前にいた生徒たちから“コンニチワ!”って大声掛けられてドギマギ。
 一人一人に小ちゃな挨拶返しちゃった!
②会場の図書室が、略図見ても分からず。通りかかった生徒に尋ねたら、
 連れてってくれちゃった!

③数十人全員が、トッテモ若いお母さんたち。ドギマギして、端っこにチョコン。
 “お年召したご主人ねえ~”なんて陰口が聞こえちゃった!(ウソ)
④数年前までやってきた説明会を、立場が変わって聞くなんて、ヘン。
 それにしましても、公立・私立ともに、推薦制度が増えちゃったこと!
      ちゃった話でした

     ・・新聞拾い読み・・
(Y紙に)電話で書き取った原稿に、「宮様が東大寺で大きな亀をご覧になった」
とある。東大寺に大亀がいるとは本社内の誰も聞いたことがない。原稿を送ってきた
奈良支局に問い合わせた。「大きな亀でいいですか」「はい、大きな鐘です」
「ツル、カメの亀ですね」「はい、釣り鐘の鐘です」「確認ですが、動物の亀ですね」
「はい、大仏の鐘です」           (聞き違い、書き違い、打ち違いの妙)


/ラーメンが出ない日は無しテレビ欄/という川柳を前に読んだ。米紙に載った
ラーメン店の記事見出しが、「世界にとどろく すする音」 
(寿司に追いつくか、ラーメン。マナー族/ラーメンをモグモグ食って火傷して/)

/一生で 最も世話に なる小部屋/ /一生で 最もせわし ない小部屋/
/ケータイで 愛を語って いるトイレ/   (11月10日トイレの日の川柳選)

東工大の橋爪大三郎さん、「ブッシュ風の“テロに対する闘い”は、
風呂場を掃除せずにカビだらけにしておいて、あわてて除菌剤をま
くようなもの。世界の構造が見えていないのだ。」   (ヤブからボウだ、当を得てる!) 

・・パソコン変換違いコンテストより・・
今年から海外に住み始めた → 今年から貝が胃に棲み始めました
今日は見に来てくれてありがとう → 今日はミニ着てくれてありがとう

霜降号

2005-10-23 10:15:54 | Weblog
霜降  霜初めて降る  小雨時々降る  紅葉つた黄ばむ
                     彼一語我一語秋深みかも (高浜虚子)

  「お邪魔のe-MAIL」no.164 2005年10月23日(日)
今日は二十四節気の「霜降」ですね。
そして、中越大震災の1周年なんですね。彼の地出身の友人の話や、TV報道によっても
被災の復旧は未だ緒に就いたって状況のようで。もうそこに来ている冬を考えれば、
被災者の身になった早急な施策が望まれますね。

先だっては、富士山の初冠雪の便りが届き、お山の紅黄葉も、いよいよ見頃を迎えます。
ここ山梨は大泉村も、シラカバやナナカマドは既に葉を落とし始め、カラマツやハゼ、
ツタカズラが色づき始めました。
終焉の季節へと、足早に移ろっていきます。

 霜降     日本        中国         
初候:霜初めて降る    豺乃祭獣戮禽
                (やまいぬ獣を祭り鳥を殺す)
二候:小雨時々降る    草木黄落(そうもくこうらくす)
三侯:楓蔦黄ばむ     蟄虫咸俯(蟄虫ことごとくとじこもる) 
 
   註 豺祭(さいさい):山犬は、捕らえた獲物を並べる習性が
     あり、祭で生け贄を並べるのに似ていることからいう。
     カワウソも同様の習性があり、獺祭魚(だつさいぎょ)と
     いわれる。  (「大漢語林」より)

関東地方だけ、やっと長雨が止みまして、
ヤットヤットで冴え冴えの居待や寝待の月を眺めることができました。
冷えを感じるようになった山間の、漆黒の樹間越しに、
冷たく白い光が降り注いでいます。

月って、古く中国では、“常蛾”とも言ったそうですね。(C紙に、こんな一節がありました)
「月の異称に、嫦娥(じょうが)という言葉がある。常娥とも書く。
中国神話の女性で、不老不死の薬を盗んで月の世界に逃げ、
女神になったという。」

   唐・李商隠の詩「常娥」
雲母屏風燭影深   雲母の屏風(へいふう) 燭影(しょくえい)深く
長河漸落曉星沈   長河 漸(ようや)く落ち 暁星沈む
常娥應悔偸靈藥   常娥は応(まさ)に霊薬を偸(ぬす)みしを悔ゆるなるべし
碧海青天夜夜心   碧海 青天 夜夜(やや)の心

今頃は常蛾、かぐや姫と一緒して、日中の不仲と男どもや為政者の不甲斐なさを
嘆きながら、霊薬を飲み交わして、友好を温めていることでしょう。

    web siteを見ていましたら、
日中連歌なんとかって集まりで、“月”の題の折、北京大院生の女学生が
こんな歌を詠んだんですって。
   常娥舞長袖十五月光明        (張亜秋)
        (常娥舞う十五夜の月なお明かく)

そしたら、日本の女学生が応えてこう連歌しましたそうで。
   不老不死より選ぶのは彼      (竹川広美)
         ・・・・・・・・・
  心ならずも、月三昧になりました。

晩秋のお山便り

2005-10-22 10:31:20 | Weblog
 秋色はご覧のとおりでして (右下は、“ハナイグチ”ちゅうキノコ)
               ・・・・・・・・・・
“モミジ情報”を確かめに、お山にやってきました。
天気の悪かったせいもありますが、気温10度。
朝夕にはやっぱりストーブを点けないと、ウオームビズじゃ風邪引きそう。

シラカバの黄色、ナナカマドは真っ赤な実を付け、
ツタモミジは黄色に、カラマツも負けず色づき始めています。

土地っ子が軽トラでやってきて、路肩に停めて森に消えていきます。
キット、キノコ狩りなんでしょう。
(私しゃもう、とっくに、その日の晩菜用は収穫してありますよ)
私の目には、写真のハナイグチ(土地っ子は“ジゴボウ”って)ぐらいしか
採れませんが。

素人身は専ら、みそ汁の具か“味噌味の酢の物”ってところですね。
取り立てて妙なる香りもなく、舌のもつれそうな滋味の味わいもなし、
強いて言えば、ヌメリのあるわりに歯ごたえがいいんですよ。
土地っ子は、名物ホウトウの具にするそうで。

   〈ミツゾウシュ顛末〉
(大阪湾クルージング中に、“共犯者”クンの言うには…)
「途中、余りに発酵が遅いんで、Y教授製造法に切り替えちゃったぜ!」
急に気温が下がってきてか、
ブドー粒が本来身にくっつけているという酵母菌だけでは
発酵がトロイんですかねえ。

大阪湾の潮風感触を思い出しながら
“樽”に浮き上がった皮を搾りました。
“コンコード”は深みのある赤紫
“なんとか?”は浅い赤紫
“ナイアガラ”は薄黄色
どちらさんも、結構な香りが立ち上ってきまして!

コソット掠め飲みしましたが、まだ甘みがあるんですねえ。
これって、発酵途中ってことなんですかねえ?
それとも・・
ドイツ系ワインってことなんですかねえ、“共犯者クン”?
     ・・・・・・・・
  変なの!
玄関先の紙製ポストに、良酒専科って店の売り出しはがきが入っていて、
焼酎祭りの宣伝。
「以下の銘柄焼酎を、期間中15本以上お買いあげの折には
 特製“焼酎甕サーバー”1個プレゼント!」
と書いてあるんです。

商売屋じゃあるまいし、ましてやアル中でもあるまいし、
1ヶ月半で15本も飲むわけないでしょ!
だけどなあ、(写真にある)黒甕サーバーも欲しいしなあ!

寝待ち月でも見ながら、思案しようっと。

セーリングと「いちびり精神」

2005-10-15 17:03:11 | Weblog
   “波頭を斬って”   水平線辺りが関西空港             

さる1日、お友だちのクルーザー“Puku Puku号”に乗せてもらって
淡輪ヨットハーバーから大阪湾へクルージング。ヤッタ~!!

三角波を切り裂く度に、船艇は激しくピッチングする
その度に写真の如き飛沫が船を叩いていく
 (少々オーバー気味)
「今日は北の高気圧が下りてきて、波は収まらないかも…」
船長さんの呟きに、隠し持った酔い止めを囓る?

予想が幸いにも外れ、
抜けるような青空とそよ吹く潮風、
適度なピッチングとローリングに合わせて、
缶ビールをあおる
痛快にのど元を落ちていきました…
 (なんちゃって!)
      ・・・・・・・・・・・
    “天保山登山証明書”が送られてきました!
「  登山証明書 no.1768
 あなたは海抜4.5米の日本一
 低い山・天保山の頂上をきわめました。
 よって、その快挙を称えあなたを
 「いちびり精神」の持ち主であることを
 証明いたします。
  平成17年10月10日
  天保山山岳会 (印)   」

   〈添えられた手紙〉
  天保山登頂 ご苦労さまでした。
  西谷 優様には
  今年1768番目の登山証を
  送ります。
  最低(註:ルビがふってある)体験された
  あなたの将来には、向上の途しか
  残されていません。
  「登山証明書」をお守りとして、
  ご利用下さい。
    天保山山岳会会長
     (喫茶山小屋) 橋本 誠
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
        ・・あとがき・・
この天保山埠頭、ニキビ華やかななりし45年前ー青春時代ー
実家の徳島・小松島港へ向けて、誰一人の見送りもなく、
ヨレヨレの学生服を潮風に打たせながら、
漆黒の大阪湾へ船出していった、
切ないような思い出の港…

ワッハッハ! の“つづれ書き”と相成りました!

寒露に寄せて

2005-10-15 16:54:42 | Weblog
   寒露  雁来る 菊花開く きりぎりす戸に在り
       灯を消して夜を深うしぬ秋の声 (村上鬼城)
........................
故あって、“登山”と“船乗り”に興じまして、発信が出来ませんでした。
“登山”・・・・標高4.53m 日本一低いお山 「天保山」であります。
“船乗り”・・・・小波立つ大阪湾を、20分間のスキッパー冥利!!

  「お邪魔のe-MAIL」no.163 2005年10月8日(土)
 今日は二十四節気の寒露ですね。
 山梨は観測史上初の真夏日になるかと思えば、どこかのお山は初冠雪。
 しかし、ざわめきながらも、秋は確かに深まっていきます。
 畦道に咲くマンジュシャゲ、葉っぱを持たないだけに、
 刈り取り終えた田圃には殊の外、寂しげに映ります。
 
 (小豆島を訪れた友人S.E.さんは、さすが俳人。マンジュシャゲをこう詠います。
  …農村歌舞伎の舞台や千枚田、そして歳時記にしか見たことのない
   虫送り行事の名残などなど、何回目かの小豆島は小さいけれど
   やはり“広い島”でした。/千枚田一畦ごとの曼珠沙華/ )
 
 寒露   日本         中国         
   初候:雁来る     鴻雁来賓(こうがんらいひんす)
   二候:菊花開く    爵入大水為蛤 (スズメ大水に入りて蛤となる)
   三候:キリギリス戸に在り  鞠有黄華(キクに黄華あり)
 
(註:鴻雁:雁  鞠:菊  爵:すずめ(元々、さかずきのことですが
     形がスズメに似ていることから。)
         ・・・・・
   《2年ぶりの密造酒秘話》

冒頭のブドー、ワイン用品種だそうですが、生食でも結構な甘さとお味。
人気の去ったブドー園でひたすら、“合法的略奪”をいたしました。

甲府在の知人・Y.A.さんの義弟さんが営むブドー園に、多少遠慮がちに
ヅカヅカとお邪魔したってわけ。信州は塩尻郷・桔梗ヶ原であります。
作付けしているのは数種のブドー。すでに大半は出荷も終わり、
あとは烏の餌食か、“密造狂”への進呈にと、残しておいてくれました。

そう、もう2年前になりましょうか、国立大学が法人化されたとたん、
教授の好意で出入りしていた大学ブドー農園が即閉鎖になって。
教授は定年退職、“密造狂”たちも追っ払われたってわけ。
昨シーズンは無念の涙で、枕をしとどに濡らしたもんでした。ヘヘッヘ

義弟さんがボソッと、秘醸法を伝授してくれまして。
「俺ゃ、絞るだけで、何にも入れないよ。これが先日造ったヤツさ。」
「発酵に2週間ほどかかるけどな。」
円やかでクセのない出来映えなんですね、その白“密造酒”。

「先ず、酒母を造り、発酵が最高点に達したら、樽の中へ入れ、
適当に砂糖と酸化防止剤のメタカリを注ぎ込んで…寝かせる…」
これが、元国立大教授の醸造法。
雑菌のイタズラを抑え、酸化を防ぐ…といった、確実性のある仕込み方。
素人の密造狂には、妥当術なんでしょうね。

仕舞っておいた樽を2年ぶりに引っ張り出し、搾り器を出し、
ねじり鉢巻きでイザッ!!
(樽はプラスティックバケツ、搾り器は5kg用米のプラ袋)

この作業で一番の骨折りは、ブドー潰しですね。
声高に叫べどご時世、“キムスメ”など居るわけなし。
房からもいだ粒を米袋に入れて、
ひたすら踏んづけるわけです。
袋の端を片手で握っての中腰作業。年並みには応えますねえ。
家中、発酵しかかったような匂いが充満して、
戦慄の走るような快感の一時でありました。

今日で醸造8日目。
気温が下がってきたせいか、泡立ち上がるあの発酵がイマイチ。
痺れ切らしてとうとう、酵母菌を添加しましたが、、、
さて?

クルージング帰りのあしたには、
白汁樽と赤汁樽から、
あの香しい密造臭が家中に、
立ちのぼっていることでしょう!
    ・・試飲にどうぞ!・・

九月尽

2005-09-30 16:28:52 | Weblog
    票で明け 憂いで暮れる 九月尽 (白堂)
 
“コイズミ チルドレン”の新聞記事を横目にして、
  標記の拙なき一句に遊びました。
 
深まる秋に、“決して小さくない親切”を思います。

*玄関口に、レジ袋に入ったジャガイモが置いてあって。
 走り書きの紙片に
 「最後の収穫になりそうです。ハリマ」って。

 お山の、2・3軒先の住人です。
 通りすがりに、大根を、それも10本ほども頂いた初お目もじ。
 素性を訊ねるわけでもなし。
 フと訪ねてきて、手塩の収穫物を頂戴します。

*朝ドラの「ファイト」最終章で。
 怪我で繁殖馬になったジョンコを、“優”に内緒で買い戻す。
 “太郎”「ジョンコ牧場にジョンコがいないって、おかしいだろ。」
 青春する人たちの、脚本を超えた熱演を思います。

*来られない代わりに、名代で焼酎“氣”が送られてきます。
 「最近、“氣”の態度がデカクなってきて・・。そのうち、
 私がご機嫌とりをしないと伺えないような、関係・・」

*行きつけの農家のオバチャン。
 嫁の目を盗んで、カボチャやキュウリやナスビを入れてくれます。
 ありがとう! に、
 “わしの小遣い銭稼ぎだから”って、刻まれた皺が笑っていて。

*材料代だけでベランダを補修してくれた、元同僚。
 古希にして健腕! だけじゃない、
 掛け値なしの“剛胆”が、人柄を輝かせていますねえ。
       ・・・・・・・・・
  “いま、地球(ふるさと) が美しい”

    さよならは また逢う日の きっと約束
    過ぎてゆく この季節を 瞳に映せば
    輝いて 生きることを 教えてくれる
    沈みゆく 夕日の色は あしたを運ぶから
     いま すべてが美しい 生きているすべてのものが
     いま 地球が美しい 空と海を 夕日に染めて

    想い出は また逢う日の きっと足あと
    旅人よ 思い通り あしたを探して
    いつまでも この夕日を 忘れはしない
    若さよりもっと眩しい 未来を運ぶから
     いま すべてが美しい 愛しあう心のように
     いま 地球が美しい 空と海を 夕日に染めて

秋分号

2005-09-30 16:25:45 | Weblog
          秋分  雷声収む  蟄虫戸を閉ざす  水初めて涸る
              山脈のなほ天にあり秋の暮 (山口誓子)

  「お邪魔のe-MAIL」no.162 2005年9月23日(金)
 今日は二十四節気の秋分、そして彼岸のお中日ですね。
  秋分 彼岸中日  日本       中国
    初候:   雷声収む      雷始収声(雷始めて声を収める)
    二侯:   蟄虫戸を閉す    蟄虫坏戸(巣ごもった虫戸を閉ざす)
    三候:    水初めて涸れる  水始涸(水始めて涸れる)

中国に/春分龍天に昇り、秋分龍淵に潜む/って言葉があるんですって。
台風も、お彼岸頃には収まるってことのようですが。
今年はアメリカも日本も、台風被害が深刻ですね。おニューがまたもや
両国を狙っていて。イラク同様、被害のないことを祈らずにはいられません。

今年しゃ、やっぱり、変! 先だっての選挙もそうですが、評論するカタガタも
分析に四苦八苦ですもん。常識的分析が通用しない“デキゴト”が起きちゃって?
一晩寝たらコロッと寝返ったり、2大政党論を煽ったら1大政党風になっちゃったり、
“なにか変えてくれそうな・・”淡い期待が、ああなんですかねえ。
虐められても痛めつけられても、へつら笑いしてるみたいな・・

今年しゃ、やっぱり、ヘン!
キノコが生えないですって! 普段の年だったら、もうニョコニョコ生え出すはずの
アカモミタケも、タマゴタケも、さっぱりのさですって。
夏の暑さ・日照り、秋口の少雨、こんなところが原因じゃないかって気落ちしてるけど、
真のところは不明。(ひょっとしたら、大地震の前兆なんかも? 縁起でもない!)

今年しゃ、チョッピリ、変!
ジジ・ババんちに遊びに来た孫たちの会話です。
上の孫が、「この中で1番お寺に行ってるのは、俺とババ。(弟に)おまえは2番、
 1番サボってるのはジジだね。」 
   (その時、ジジは幸せにも不在でした)

小人閑居して、かようなクダらんメールなんかしてるからだよ! って、言われそう。
では!

台風一過 虫の集きが

2005-09-11 10:50:47 | Weblog
    9/8 10:43am 桃色がかって、ほろ酔い気分

(4年前の今日9.11、あの忌まわしい事件をカナダの地で知ったなあ)
(宿の扉の下に、JTBからの緊急お達しが差し込まれていて)
(TV点けたら、あの映像とブッシュの“new war!”が流れて)
(ただただ、“如何様にして、ここを脱出するか”のみでした、ねえ)

そして今日、降って湧いた総選挙の投票日
日本の9.11、心豊かに過ごせる世間のために!
2大政党論は“民主主義の終焉”(詩人・アーサー・ビナード)だってよ。
a紙に・・
  (自民と民主) 出発ホームは違いますが、同じレールを走りま~す。ー駅長ー
  (国民に非ず) 昔・・戦争に反対する者  今・・郵政民営化に反対する者 
          ・・・・・・
   (T新聞を見てたら・・)
小学生のころ毎朝、校庭に並ばされ、校長先生のお話を聞く「チョウレイ」
というのがあった。中学生になって「チョウレイボカイ」という漢字を習った時、
ああ、朝の「朝礼」を夕方に変えるんだと思ったら「朝令」の間違い。
朝決めたことを夕方に改めることだと知った。

夏休みはその朝礼はないし、宿題なんて最後にパパッとやればいいんだ
からと、とにかくよく遊んだなあ。たまの登校日なんて、久しぶりに友達に
会えて楽しかった。みんなで日焼け比べをしたもんだ。そんなことを思い
出していたら、東京都葛飾区の中学が、夏休みを一週間短縮して、
もう二学期を始めたとテレビで流していた。

首都圏の小中学校では「ゆとり教育」による学力低下批判を受け、
夏休みを短縮したり補習授業をするところが増えているのだそうな。
かわいそうに。

たしか何年か前、「詰め込み教育」への批判で始まったのが「ゆとり教育」
だったはずだ。円周率を「3」で教えるのはけしからんと、「3・14」で育った
優等生の大人たちが批判して、元へ戻すことになったらしい。
まさに「朝令暮改」だ。

教育評論家の尾木直樹さんが、「子どもには休む権利があり、夏休みの
短縮や補習はある意味で“虐待”ともいえる」と怒っていたが、まったく
同感である。遊ばせないと生きる力が湧(わ)かないと始めたのが、
ゆとり教育ではなかったのか。

日本漢字能力検定協会がこの春行った漢字能力調査で、新中学生の
正答率は78%、新大学生の39%や新社会人の60%よりも高かった
のですよ!

「白露」によせて

2005-09-07 11:24:22 | Weblog
   白露   草露白し  せきれい鳴く  つばめ去る
       粥食って 腹透き徹る 白露かな (福永耕二)

「お騒がせe-MAIL」no.161 2005年9月7日(水)
今日は、二十四節気の白露。夜間の気温が下がって、草花に夜露が
白 く光る頃なんですね。
 
  ばっちゃーに聞いた話。
どこだったかいなあ、弊衣破帽の旧制高校の学生さんたちが、
カストリ焼酎をチビリチビリやりながらよ、だみ声で歌ってたひと節に、
〝…裳裾濡らして何処へと 彷徨い歩く月明かり
    肩を落とせし乙女子の 目尻に光る涙粒・・・〟
ちゅうんがあったわさ。

夜露に裳裾濡らす、今んどきだったんだべなあ~、
こんな逢い引きわよ。
おめえみてえな唐変木にゃ、わからんベエ。
(古いなあ、ばっちゃん。アイビキだってさ)

白露     日本        中国
初候:草露白し     鴻雁来(こうがん来たる)
二候:せきれい鳴く  玄鳥帰(げんちょう帰る)
三侯:つばめ去る   群鳥養羞(ぐんちょう羞をたくわう)
 (玄鳥:つばめ   養羞:おいしい餌をたくわえる)

1月ぶりに“帰省”して、驚いたこと。
*虫の集きが賑やかなこと!
*近くの赤い郵便ポストが、リニューアルされてさ。
*『通販生活』に同封されていた冊子、表紙が!
 「憲法を変えて戦争へ行こう
  という世の中にしないための18人の発言」
    (岩波ブックレット No.657)

“カトリーナ”による被害、すさまじい惨状ですね。
アメリカ社会のネックといわれる人種問題と貧富格差が、図らずも露呈。
被災者の声に、“アフリカやイラクへの熱心さを、どうして我々に向けないの!”
一旦緩急時にこそ、“オエラガタ”の“有り様”が問われるってわけ。
阪神淡路や中越の震災etc・・ 対岸の火ではないですね。
あたかも衆院選、真っ直中!

その真っ直中、“選挙公務”を割いてベランダ修繕をやってくれた友人。雨に
たたられて、延べ数日にわたる“無償奉仕”の結果、「後、10年は保つねえ」
ってほどに見事完了。感謝!感謝!
最後の日なぞ、道から玄関までのアプローチに埋め込んである枕木のステップ
まで修繕してくれましたもんねえ。激謝!
              ・・・・・・・
「その時、その場にいたら、さぞパニック(恐慌)に陥ったことだろう。」
と書き出すC紙のコラム。八十二年前の関東大震災。パニックの中での
朝鮮人への流言飛語。そんな狂乱の中で、横浜・鶴見の当時警察署長
だった大川常吉さんの英断。
三百人以上の朝鮮人を署内に保護すると、群衆が押しかけてきて彼らを
引き渡せと叫んだ。大川さんは「井戸水を飲んで異状があったら渡そう」と、
その場で一升の井戸水を飲んでみせた。

群衆は退散し、朝鮮人は救われた。「どうして命を賭してまで朝鮮人を
助けようとしたのか」と問われ、大川署長は、「どこの国の人間であろうと、
人の命に変わりはない。自分の仕事は人命を守ることだからごく当たり前
のことをしただけです」    “横浜のシンドラー”と言われます。

第二次大戦中、リトアニア日本領事代理だった杉原千畝さんの英断を
思い出しました。領事館に駆け込んできたユダヤ人約6000人にビザを
発給し続けて、その命を救ったという、“日本のシンドラー!”を。