GridTeam 諸葛瑾JAPAN

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2008年春の時点のWCGプロジェクト一覧

2008-05-17 17:00:35 | WCGニュース
(2008年5月)

2008年春の時点のWCGプロジェクト一覧
WorldCommunityGridではプロジェクトの数が増えてきていますね。
いろんなものを見るには、WCGのホームページにログインして、マイプロジェクトで「すべてに参加する」がチェックされているようにしましょう。

■進行中の一覧
AfricanClimate@Home
Discovering Dengue Drugs
FightAIDS@Home
Help Conquer Cancer (所要4時間)
Human Proteome Folding 2  (所要7時間)
Nutritious Rice for the World  (所要8時間)

ピックアップ
■Help Conquer Cancer
『がん征圧』
がんの研究に必要なタンパク質研究は昔からありましたが、ここでは主に「X-ray crystallography」、WEB直訳ではX線結晶学となりましたが、学術的には光化学系複合体の結晶構造解析という感じでしょうか。

■Nutritious Rice for the World
『飢餓対策の高栄養価コメ』
春に加わった新しいもの。世界で食糧難に必要な穀物の一番は米である、ということで化学的なアプローチで品種改良をするもの。
実の粒の数が多く成るにはとか収穫量の高い品種を探すものだそうです。
しかし平均8時間の処理(intel Core2Duo E6700 2.6GHz)とは結構ヘビーな処理のようで。
ネットで皆は「コメ」「※」と呼んでいるようです。



(2007年9月)

最近追加されたプロジェクトです。
WEBのマイページでこれらのプロジェクトも受け入れる設定にしないとワークユニットは受信できませんので注意です。

■AfricanClimate@Home (September 3, 2007から開始)
ケープタウン大学のClimate Systems Analysis Groupの研究です。
アフリカで特定の領域のより正確な気候モデルを開発するために協力します。
気候変動の悪影響を軽減するよう、気候が将来どう変化するかを理解する基礎データとして役立つでしょう。

■Discovering Dengue Drugs (August 21, 2007から開始)
テキサス大学とシカゴ大学の科学者が世界に展開している広範囲のウイルス性の病気の研究への協力です。
当面の目標は、デング出血熱、C型肝炎、西ナイル脳炎、および黄熱病を治療するために新しい薬的効果を見つけることです。

ゲームでタンパク質を折りたたみ

2008-05-11 16:10:10 | WCGニュース
『タンパク質パズルで医療に貢献、米大学がゲーム開発』
米ワシントン大学の研究者らがタンパク質の折りたたみをパズルゲーム化した「Foldit」無料プログラム
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=08/05/11/007256

現在のグリッドは全自動で総当たりで精査する仕組みになっていますが、今どきのCPUでさえひとつのWUワークユニット解くのに数時間かかっている。
そこで人間の視覚的直観的な能力で、構造を折りたたんでみれば意外と早いのでは?という試み。
人がやれば、明らかに無駄な試行を省力化できそうです。
しかしゲーム方式にしているとはいえ、折り畳みの化学的知識が必要だし、そのプレイの間は人は拘束されているので、グリッドが裏で勝手にやってくれるのよりは手間がかかります。
ゲームでランキングやスコアを競うのは今でもやってますが、手間がかかるぶん今以上の「ご褒美」が無いと持続力が持たないかも?
上のスラッシュドットジャパンではエロ画像キボンとか言ってますが(笑)。

YOUTUBEのプレイ動画をいくつか見ましたが、サンプルがたまたまそうなのかもしれませんが、見た目で三つ折りすればコンパクトに畳めそうだとわかります。
それがコンピュータで数時間かかっていたのなら、このゲームの方が解くの早いかも。
しかし見た目で複雑な構造だと自動計算の方が早そう。