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NSL Network for Saving Lives

マスメディアと研究者による地震災害軽減に関する懇話会

東海地震に備える-8月11日の駿河湾の地震を踏まえて-

2009-10-16 18:45:41 | 最近のNSLの話題から

 2009年10月15日の会合では、「東海地震に備える-8月11日の駿河湾の地震を踏まえて-」と題して、静岡県危機管理局の危機報道監・岩田孝仁氏をお招きしてお話を伺いました。東海地震に立ち向かう静岡県として、8月11日の地震はこれまでの訓練を超える「貴重な教訓」となったとのことで、以下のように多岐にわたる話題が提供されました。
 「東海地震観測情報」の発表に対して県民は意外に無関心だったが、地震が起こる前に発表された場合には住民は「青信号」として冷静に受けとめてくれるのか? また、震源域の住民は緊急地震速報を揺れてから聞くことになったが、これは住民にどのような印象を与えただろうか? けが人はなかったものの、ブロック塀の倒壊は極めて危険で、どのように対策すべきか? 住宅の耐震補強を急がなくてはならないが、今回の地震はそのきっかけになるだろうか? 高齢化が進む日本の社会において、若者にも地域防災に取り組んでもらうにはどうしたら良いか? 立ち上げた災害対策本部をどこまでマスコミに公開すべきか?・・・こうした静岡県の話は、東海地震・東南海地震連動型地震に備えるべき名古屋の防災担当者・マスコミ・大学研究者にとっては「明日は我が身」であり、岩田さんの落ち着いた静かな語りを聴きつつ、質疑応答は延々1時間以上続きました。(参加者数:マスコミ15、県庁(愛知・三重)10、大学および研究機関11) [文責:鈴木(名古屋大)]



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