沖縄県金武町の伊芸地区では、「霜降」(10月23日)から「立冬」(11月7日)の頃、二期作の稲刈りが行われます。先週、様子を見ていたので、そろそろ、稲刈りが始まるだろうと考え、伊芸地区集会所前に広がる水田を訪ねました。集会所から公民館にかけてのガードレールには、隙間無く稲穂が干されています。一帯を見渡すと、200mほど離れた場所で、稲刈りをしている人影が見えました。あぜ道を歩いて、近くまで行くと、親子3人で稲刈りをしています。撮影の許可を得て、すぐ撮り始めました。腰を曲げ、稲を刈り、束ね、あぜ道に並べていく作業はなかなかはかどりません。
近くで、機械音が聞こえました。稲刈り機「バインダー」を使った、稲刈りが始まったのです。機械で刈り取るには、機械を入れる前に、水田端の四面、機械の幅に当たる部分を、手で刈り取り、準備する必要があります。その後、刈り取りが始まります。見ていると、手作業よりはるかに効率が良さそうです。今では、刈り取りと同時に脱穀をする稲刈り機「コンバイン」があり、大規模水田で使われています。
沖縄のように、小規模な水田では、手作業やせいぜい「バインダー」で十分なのでしょう。両手で「バインダー」のハンドルを操作し、稲の列に向かっていくと、機械が刈り取り、束ねて、ポイッと放り出して行きます。ポイッ、ポイッ、ポイッと投げ出していく様子は見ていて飽きません。
しばらく見ていると、集会所方面の水田から、にぎやかな声が聞こえました。祖父母と息子夫婦と孫らしい一団が、稲刈りに来たのです。祖父は、せっせと稲刈りを始めました。祖母は、刈り取った稲を束ね、並べる方法を孫娘に教えています。孫娘は、祖母の指示通りに作業を始めました。最初は不安そうでしたが、続けているうちに、上手に並べることができるようになりました。上手に手伝いができたことに、誇らしげな様子がうかがえます。小さな男の子と一緒に、母親もやって来て、娘に声かけをしていました。孫ができるように手順を教え、励まし、達成感を感じさせた祖母のやり方に感心しました。
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