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2006-04-30 14:43:15 | Weblog
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主宰 高橋信之
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■□好きな句(互選)/4月17日-4月23日

2006-04-24 14:43:20 | 互選
■現在の最高点/7点/同点2句
★高々と牛舎の空へ鯉幟/渋谷洋介

▼コメント
五月五日が端午の節句であるのに早々と鯉幟が空に泳いでいる、それも牛舎の空である。酪農家に男子誕生の喜びの鯉幟である。元気に育つようにと願う親御さんがいる。とても好きな句です。(堀佐夜子)
素朴で勢いのある清清しい句と思います。(今村七栄)
男児誕生の喜びが空一杯に広がります。牛舎のある風景が、一層お句を美しくしたと思います。(甲斐ひさこ)
「高々と」掲げられた鯉幟に、子供の健やかな成長を思う親の願いが伝わってきます。「牛舎」が置かれた情景に、人々の生活も垣間見えるようです。(臼井虹玉)
広々と伸びやかな風景と暮らしの中で、高く泳ぐ鯉幟が何とも爽やかで晴れやかな希望を感じます。(藤田洋子)
畜農家に誕生の喜びを表しての高く泳ぐ鯉幟。牛舎、サイロがあって、鯉のぼりがある、北国にもみられる景色ですが心地良い春風に泳ぐ鯉って何時見ても爽やかです。(志賀たいじ)
牛舎の空へ元気に泳ぐ鯉幟、男の子の健やかな成長を願う広々とした爽やかな光景が見えてきます。(藤田裕子)

★筍掘る鍬一打ちのこだまして/宮地ゆうこ

▼コメント
鍬を打つ音のこだまが聞こえるようです。(碇 英一)
筍掘りは一鍬目が肝心だとか、その一打ち音が静かな山林にこだました。その場にいる気持ちになってみました。(祝 恵子)
真直ぐに伸びた青々とした竹林の大地に筍の僅かに見える芽をめがけ鍬を打ち込むその気勢が見えて好きな句です。(平田 弘)
静かな山に鍬の音が響きます。筍を収穫する喜びの音です。(池田多津子)
鍬の音がこだまして、収穫の静かな喜びが伝わってきます。(小川美和)
竹林に響く筍掘りの響き、郷愁を誘う春の風物詩が素敵です。(渋谷洋介)
山の中に入り筍を見つけて、持ってきた鍬を打ち下ろすと、その音が山にこだまする。収穫の音に作者の喜びが伝わって来ます。(飯島治蝶)

(集計/臼井虹玉)


好きな句(互選)を下の<コメント>にお書き込みください。
①<4月17日-4月23日>に投句された句の中から選んでください。
②好きな句(互選)を1句選んでください。コメントも付けてください。
③4月24日の午前5時から4月27日の午前10時までに書き込んでください。

■□入賞句/4月17日-4月23日

2006-04-24 14:35:17 | 入賞発表
■高橋正子選

【特選/5句】
★高々と牛舎の空へ鯉幟/渋谷洋介
鯉幟は、男の子の成長を願って立てられるものだが、牛舎のある家にも男の子が誕生したのだ。のどかな風景に、力強く、高々と泳ぐ鯉幟に健やかな成長を願う気持がいっぱい。(高橋正子)

★日が透きて楠の芽吹きのほの赤し/碇 英一
楠の芽吹いたばかりの葉に日が透けて、ほのかに紅を差して美しい。いろんな芽吹きの色がある中に、どっしりとした楠の芽吹きはほのかに紅く、他とは違う印象。リアリティの強い句。(高橋正子)

★音させて水車は落花を流しゆく/祝 恵子
水車がゴトンと一回りしては、汲み上げた水を流している。水には、落花も浮いていて、花びらを慈しむかのように、汲んでは流している。田園の行く春が詠まれた。(高橋正子)

★れんげ田の不揃いながら一面に/堀佐夜子
れんげ田ではあるが、田のどこかは、よく茂り、どこかはまばらなれんげ田である。在りし日のようではないが、「不揃いながら一面に」のれんげ田が今もあることは、嬉しい。(高橋正子)

★筍掘る鍬一打ちのこだまして/宮地ゆうこ
筍を竹山に掘りゆく。竹の林は森閑として、鍬を一打ちいれると、鍬の音が響いて帰ってくる。一人掘り、一人収穫しているのだろうか。しーんとした竹山の静けさが、その場にいるように感じられる。(高橋正子)

【入選/23句】
★風吹いて芽を尖らせる水芭蕉/志賀たいじ
★山深き蕨の青を一皿に/池田多津子
★桜蕊降る坂道の紅に/大山 凉
★花筏組むには足りず鯉の川/黒谷光子
★中庭を来て髪梳けば草芳し/かわなますみ
★トマト苗植えて菜園吾の庭も/小川美和
★筍の露けき一本横抱きに/今村七栄
★春野菜どつと下ろさる島の波止/あみもとひろこ
★蓮華田へ路一本のかげろえり/おおにしひろし
★ガラス器に春野の小さき花挿され/藤田裕子
★夏柑を積み置く辺り香りける/臼井虹玉
★物干に産着はためく青葉風/篠木 睦
★茫々とビルの影濃く春日落つ/尾 弦
★山桜咲き満つ下へ登り来し/甲斐ひさこ
★花水木開く全ての空へ向き/藤田洋子
★野趣豊か男料理に山の独活/平田 弘
★開きたる句帳の白さ春の蝶/飯島治蝶
★芽吹きけりヒマラヤ杉は梢まで/古田けいじ
★春天に竿いっぱいのベビー服/上島笑子
★若草や雲を抱きいる榛名富士/小口泰與
★春宵や紅茶のレモン厚く切り/おくだみのる
★新築の庭にも届く春の光/松本豊香
★花咲く日散る日すべては西行の日/除門喜柊

好きな句(互選)/4月10日-4月16日

2006-04-18 20:00:30 | 互選
■現在の最高点/13点
★葉ざくらの道新しい風が吹く/おおにしひろし

▼コメント
華やぎの道から一変して葉桜の道に、気分も一新した風に爽やかさを感じさせる。新しい季節への巡りを実感する句です。(志賀たいじ)
桜が満開の頃にはない、また違ったすがすがしさが葉ざくらの頃にはあるように思う。正に新しい風がとおり抜けるのである。(小川美和)
華やいだ花は散り、葉桜となった。又新しい道となって風が通り抜けていく。季節が移りゆきます。(祝 恵子)
満開の」桜も散り葉桜となりました。通り抜ける風もすがすがしい緑の風となって新しい季節の到来を感じます。(黒谷光子)
はや葉桜となる緑の瑞々しさと風の清々しさ、明るく生き生きとした新たな季節の訪れを感じさせてくれます。(藤田洋子)
もう葉桜になってしまった道、その道を歩いていると新しい緑の爽やかな風を受けます。少しずつ季節の移ろいを感じます。(藤田裕子)
桜の花が散って葉が出はじめると、街路樹も一斉に芽吹き始めます。見慣れた道も新鮮な感じがし、風にも新しさを感じます。芽吹きの頃の生き生きとした感じが伝わってきます。(黒沼風鈴子)
花から葉へと、みどりの爽やかな風がそよいでいます。気持ちも又新しい展開をしていきます。(大山 凉)
花から葉へ、薄紅からみどりへ、変化の潔さも桜の特徴でしょうか。「新しい風」が見事に変化を捉えて素敵です。(渋谷洋介)
今年は葉桜の季節が満開から時間を要しましたが、いつの間にか葉桜。桜のある山全体が装いを新しくなり、そこを吹く風も、今までとは違ってきました。(古田けいじ)
華やかな桜の季節が終わり、気持ちを新たに日々のくらしが始まる。そんな作者の姿勢が句に表れているように感じました。元気が出ます。(尾崎 弦)
葉ざくらを見て確かに新しい季節が訪れたことを実感します。寒の戻りがあってもすでに初夏に向かって進む時の流れを感じます。(友田 修)
桜の満開だった道とは違い、新しい色、香りの葉桜の道。同じ道なの違う道。好きな句です。(松本豊香)

■現在の次点/5点
★新しき高さへ欅芽吹きけり/古田けいじ

▼コメント
芽吹くものの勢いを思います。「新しき高さへ」が爽やかです。(臼井虹玉)
初めてこの世に出てきた芽吹き、「新しき高さ」を作ります。(池田多津子)
日々の芽吹きが、欅の「新しい高さ」となってゆきます。木々の勢いを感じる素敵な句だと思います。(甲斐ひさこ)
欅の芽吹きは空高く、広やかで明るい。「新しき高さ」に今年の芽吹きと作者との一期一会の喜びを感じます。(宮地ゆうこ)
「新しき高さ」が今年の新しい芽吹きを強調していて新鮮な喜びを感じます。(碇 英一)

(集計/臼井虹玉)


好きな句(互選)を下の<コメント>にお書き込みください。
①<4月10日-4月16日>に投句された句の中から選んでください。
②好きな句(互選)を1句選んでください。コメントも付けてください。
③4月18日の午前5時から4月21日の午前10時までに書き込んでください。

入賞句/4月10日-4月16日

2006-04-18 18:41:50 | 入賞発表
■高橋正子選

【特選/5句】
★花冷えの玻璃戸きしきし拭きあげる/黒谷光子
花冷えの日、ガラス戸が磨かれると、どんなかきれいに透き通ってくれるだろうかと思う。きしきしと音をさせて、細い腕に力をいれて磨くその所作さえも美しく思える。(高橋正子)

★ずんずんと雲雀が揚がる雨上がり/碇 英一
雨上がりのとびきり晴れた空へ、ずんずんと揚がってゆく雲雀の力に圧倒される。「ずんずん」の口語表現が効いている。(高橋正子)

★新しき高さへ欅芽吹きけり/古田けいじ
美しい欅の芽吹きに、空の高さが意識される。それは、この春、新しく生まれた高さとも言えるのだ。(高橋正子)

★春たけのこ茹で溢(こぼ)さるる一晩を/臼井虹玉
たけのこは、薪など火でじっくりと茹でられると、やわらかく甘みが出てくる。この句では、一晩というから、鍋からふき溢れながら茹でられている匂いや、ほの温かさが感じ取れる。ふっくらとした句。(高橋正子)

★葉ざくらの道新しい風が吹く/おおにしひろし
葉ざくらの季節になると、やはり、あたらしい季節が来たという実感が湧く。花を吹いていた風はどこか、たおやかな印象だが、葉ざくらの道を吹く風は、さっぱりとして新鮮な風である。新しい風は新しい季節の軽やかさである。(高橋正子)

【入選/27句】
★永き日に末子巣立ちぬその日より/志賀たいじ
★海のいろそのまま売らる初鰊/志賀たいじ
★真っ白き一樹と出会うイ-スタ-/小川美和
★海見える壇上に立つ一年生/池田多津子
★高きより竹林の風のひかりくる/大山 凉
★諸葛菜むらさきの風お濠へと/渋谷洋介
★客僧へふっくら香るさくら餅/黒谷光子
★遠足に思い思いの子らの服/かわなますみ
★花種に土の軽きをさらさらと/宮地ゆうこ
★囀りに包まれ子らの登校す/松本豊香
★この土地の芹店先に鮮やかに/あみもとひろこ
★菜の花のすっきり群れて丈高し/藤田裕子
★風に乗り風を従えさくら散る/篠木 睦
★みずいろのページめくれて春の風/尾 弦
★今年また春月仰ぐ父の忌に/尾 弦
★春禽の声聞く森の集音器に/甲斐ひさこ
★豆の花遠目に白く一列に/堀佐夜子
★青鷺のとまるも飛ぶもさくらより/祝 恵子
★雨上がる空を残して散る桜/藤田洋子
★春の灯のカーテン透し淡き色/平田 弘
★その角を曲がれば続く花の道/今村七栄
★子ら鼓笛さくら祭のパレードに/飯島治蝶
★馬酔木咲く今期目標達成す/小口泰與
★散る桜出づる若葉に斑なす/友田 修
★桜吹ぶく人間魚雷展示せり/おくだみのる
★スカートを翻す像花と舞う/除門喜柊
★ジーンズのほころび嬉し風光る/黒沼風鈴子