野沢スポーツのブログ

野沢スポーツでの日々の出来事をつづります。

一本の糸

2018年10月05日 | スポーツ
初雁ボーイズさんにお伺いした時


あるママから

ひとつのお話しをいただきました。



自分の子供は

少年野球では

その地域を代表するような

すごいピッチャーでした。

その子が投げれば

必ず勝つ

ほかのチームからも一目置かれる

そんな存在でした。


そう、

それは

でした。


鳴り物入りで

初雁ボーイズに入って。


すぐ。。。。。


投げ続けていた肘は

悲鳴を挙げていました。


肘の痛みを感じ

病院に行くと


いわゆるネズミと言われる

軟骨が細かく砕けて神経などを刺激してしまう怪我

それは

使いすぎ

投げすぎ

からくる怪我でした



たぶん

本人は

ずーっと

ずーっと

ずーっと

前から痛かったでしょう。

辛かったでしょう。


素晴らしい選手だからこそ

こいつが投げなきゃダメでしょと

過度の期待が

小さな肘に

背負いきれないほど

のしかかっていたのでしょう。


期待によって大きくなった肘は


元は

とても

小さく

弱い

ことも忘れ


気づくと

その先の未来をも

奪ってしまう

そんな結果になっていました。



おかあさんは話してくれました。


「私のせいなの。」と。


「私のせいなのよ。私が大丈夫。なんて言っていたから。」

「嬉しかったの。うちの子供が頑張ってるから。結果もついてきて。みんなに誉められて。」

「私の思いを押し付けてしまった結果なの。」




初雁に入ってすぐに

投げることができなくなってしまいました


たとえば

チームによっては

そのまま居場所も見つけることができず

野球をやめてしまったのかもしれません


ですが

初雁ボーイズのOコーチ


そんな辛い気持ちを胸に


ずっと

この1年半

付きっきりで

ピッチング指導をしてくれていました

とにかく

できることから


選手も

コーチも

根気がいる日々が続いていたのかもしれません


先が見えず

あきらめてしまっていたかもしれません


同級生が活躍して伸びていくなか

亀のように

一歩

着実に

進み続けていました



そして、





彼は

マウンドに立っていました



マウンドから

しっかり投球している彼が

そこにいました


一年半ぶりのマウンド


彼は帰ってきたのです。






誰のせいでもありません

誰も悪くありません


親が子供に期待すること

活躍を喜ぶこと


子供が親の期待にこたえること

親の喜ぶ顔がみたいこと


どちらも

お互いを思っていたこと


ただ、少し

うまくいかなっただけ。



「俺、泣いちゃうよー。」


とOコーチが

目を赤くして話していました。


お母さんも

「こんな日がくるとは」





この話を聞いた帰りの車で

私は

号泣していました。

たぶん

対向車は

私を見て

ビックリしていたと思います(笑)


親子のお互いを思いやる気持ちと

そして、

初雁ボーイズの温かさ。



いろいろな考えがあるなかで


どこに標準をあわせるか?


強いとは言えないかもしれないですが


一番に選手のことを考えてくれる


そんな指導者がいてくれる




こんなチームと出会えてよかったです。



お母さんに

この話をブログに書かせてもらってもいいですか?とお話ししたところ

第2の息子を作りたくない

野球をやっている子が

我が子のように

苦しい思いをしないようにできれば


そんな思いで

承諾いただきました。


こんな部外者の私をいつも優しく迎えてくれる初雁ボーイズが大好きです!!


これからも

微力ですが

素敵なチームを

支えて行ければ!!




頑張れ!


頑張れ!


shiho


















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