ノーやん日記パート2

幽霊

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 きょうもむし暑い一日。午前中、「夏目漱石と戦争」(水川隆夫著・平凡社刊)を“横読み”。そのなかで、漱石が幽霊の研究をしている「津田君」から聞いたという面白い話が紹介されている。日露戦争に出征した漱石の友人の妻が肺炎で亡くなり、「ある朝、鏡を何気なく見ると病気にやつれた妻の青白い姿がスーとあらわれました。…調べて見ると、妻が息を引き取った時と夫が鏡を眺めた時とは同日同刻でした…」。短編「琴のそら音」に掲載。

 午後、中之島図書館に返本し、室田昌子著「ドイツの地域再生戦略ーコミュニティ・マネジメント」などまじめ本を借りる。幽霊話は、上方落語などいろいろあるが借りなかった。帰って、「米朝ばなし」(講談社刊)をめくる。生きた幽霊・淀屋小路の「菊江仏壇」、安堂寺橋の身投げ幽霊・「五人裁き」…。抱腹絶倒の「地獄八景亡者戯」などいろいろある。

 幽霊は世界中にいるようだが、日本では「亡霊」が「祖霊」になることを成仏するといい、祖先を崇拝し弔いを怠ってはならないとされる。ぼくのように祖先を知らず父母の「亡霊」さえも拝まぬものは、地獄の閻魔大王のお世話になるしかないのか。まあまあきょうのところは…。「亡霊」を鎮めるため赤ワインで乾杯!

 そぼ降る夜妻の腕の蚊を叩く 愚句


 



漱石先生の暗示(サジェスチョン)
名古屋大学出版会
佐々木 英昭

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コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}違いは味、飲み方でしょ。ワインはさらっと。酒はチビチビ、ビールは冷やして喉でゴクッ。
fm
赤ワインで亡霊が消えますか。私は芋焼酎を飲みました。

病院の先生はワインは酒やビールとは違うと言われるけど、どう違うのか。

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