ノーやん日記パート2

俳人修行初秋の巻②定型

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 昨夜激しい雷雨。おかげでけさはさわやか。「涼しなりましたな」「ほんま」。長老のHさんとにっこりあいさつ。一句できそうだがきのうのスーパームーン(写真下)同様できない。きょうも俳句の勉強や。俳句はなぜ五・七・五という「定型」か。「現代俳句入門」の著者、岡本眸先生は言う。「これは日本語の最も美しく響くリズムです」。「梨咲くと葛飾の野はとの曇り」。「との曇り」は雲がたなびいてくもる景。猿投村の梨畑を思い出す。香りのいい梨花茶を呑みながらゆっくりと梨畑の作業をしている。広々した田園に春の雲がたなびいている。「梨咲くと」とは梨の花が咲く頃になると、だろう。作者は水原秋桜子。たしかに美しい言葉のリズムで日本の景色を思い浮かべる。

 「日本人だれもが美しいと理屈抜きに感じているリズム」をつかめという岡本先生の教え。しかし、俳句には「破調」というのもある。「海暮れて鴨の声ほのかに白し 芭蕉」。岡本先生はもしこれを「鴨の声ほのかに白し海暮るる」としたらどうか。「冬の夕暮れの鴨の声を白しと感じた、詩的感動の大きさが消えてしまう」という。ふ~ん。そういうもんか。分かるようで分からん、半知半解。しろうとはまず「定型」をしっかりと身につけよという。破調の使い方は5・7・5に熟達してから分かってくるものらしい。しかし、巷には日本語の「定型」にこだわらず俳句の国際化をめざし自由律の句を提唱実行する俳人もいてはる。その善し悪しはまだ分からない。指を折々五・七・五を覚える幼稚園生や。

 写真上は、千里中央パル北端花壇のペンタス。星のような花。美しく夢を誘う。下はスーパームーン。「満月や思い巡りぬ戦果て」。三段切れの上具象性がないぞ。そのとおり。「満月やわが半生の走馬灯」では。「満月」と「走馬灯」は季重なりや。う~ん。では、
               満月や思いは巡る生きしいま 昇龍子
               ペンタスの輝く花壇歩くいま 同

 

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}さいきんは、桃の栽培をしているようです。姉が送ってくれます。
fm
「満月や思いは巡る生きしいま」

満月を昨晩見上げましたは、曇り空です。

猿投神社に行ったことはありますが、梨の産地とはしりませんでした。
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