けさは花菖蒲のことをちょこっと勉強する。「花の履歴書」(湯浅浩史著)によると、ハナショウブの歴史は、中国にもない日本独自の園芸植物という。「拾玉集」(1346年)の慈円僧正のうたに「菖蒲」の名で登場したのが最初とか。南千里の千里図書館でさっそく調べました。ありました。「菖蒲」「あやめぐさふくべきひまも見えぬかなしのぶしばれるやどの軒ばは」。さらに「世をいとふ軒ばにかをるあやめ草ことしばかりやつまとみるべき」のうたも。ショウブと言わずアヤメグサと詠っています。ハナショウブが本格的に流行したのは天保年間(1830~1844)で幕府の旗本・松平定朝が貢献したそうです。
ハナショウブは、ショウブともアヤメやカキツバタとも別もんです。ハナショウブは野花菖蒲(ノハナショウブ)から改良したもので花色、花形はいろいろ。花と葉は、ハナアヤメより大きく、カキツバタより葉が小さい。アヤメ科。ちなみに黄緑色の小花を密集するショウブは、サトイモ科。古名アヤメともアヤメグサともいいます。「大言海」には、ハナショウブは「ハナアヤメ」とか「玉蝉花」の記述があり、「いずれがあやめかかききつばたか」のとおりややこしいです。生態学的な勉強は宿題としておきます。昼は、きしめん。カマボコ、シイタケ、タマゴを具に。
風そよぐ慈円が詠みしあやめ草 昇龍子
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ノーやん
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