パンジーのポット苗をひっくりかえした“犯人”がカラスと判って“検挙”の方策をめぐらした。インターネットも検索したが名案はなさそうだ。人から持ち物をかっぱらう箕面の猿は、警備員も配置して追っ払っている。凶暴なグループは隔離する対策もとっているらしい。猿については特定のエリアを注意すればよいが、カラスの場合は、そうはいかない。空中から艦載機のようにねらいを定めて襲撃する。被害はまち中いたるとろに及ぶ。きのうもスーパーの入口にカラスのかっぱらいに注意をよびかける張り紙を見た。自転車のハンドルカゴに入れたものを持ち去るらしい。ゴミの集積所にネットをかぶせるだけでは解決しない。場当たり的な対策では相手の悪知恵を高めるだけにおわりかねない。もっと人間の知恵を働かせた対策はないものか。カラスは雀やムクドリなどとお同じように日暮れになるとねぐらに集合する。樹木の密集したところ、たとえばこの辺りでは万博公園、千里中央公園、東町公園、南千里公園、島熊山、天神社の杜など格好のねぐらだろう。ここらで一網打尽、といかないものか。ねぐらをたたく策が何かありそうな気もする。こういうことはやはり広域的な自治体のしごとになるのか。ただ、ねぐら作戦となると他の野鳥や生物の保護も必要となる。いずれにせよ、よく調査研究してカラスの被害対策を講ずるべきだと思う。持久戦のかまえで。