と、いうわけできょうは一日中寝転がって、ＷＧＵＣのクラシック番組を聞きながらドイツの地域活性化プロジェクトの研究書とアメリカの詩人・エミリーディキンソン研究書を“横読み”する。どっちも面白そう。ぼくは、千里ニュータウンの再生に関心がある。ニュータウンは建造物の老朽化に留まらず高齢化・若者の流失など多くの社会問題を抱えている。総合的な都市再生戦略がいる。ニュータウンの再生に問題意識を持つグループが議論しているようだがぜひ住民参加による都市再生の流れが大きくなることに期待する。
「柳は緑花は紅」（蘇東坡）という。自然に逆らえば人工都市は早晩その報いがくる。きのう、千里南公園の牛ヶ首池の西端で鷭の子3番手を見た。毎日のように通っているらしき写真愛好家が教えてくれた。「あの子、北の葦の中にいたんと違いますか。どないしてここへ」。池の中央に仕切りの金網があり越せそうにないのに。「仕切りの網は越せんから一旦陸へ上がってこっちゃへくるんや」。ふ～ん。賢いな。野生に育った鷭親子に感心する。頭は使うもんやな。人間も学ばな。
昼食後も寝転がって本を読むがいつのまにか本を閉じて大いびき。蝉の声に目を覚ます。平和の証拠。戦時中ならとてもこんな真似できまい。
壁に倚り長き昼寝をかへりみる 林火
ものの音蝉声ばかり三尺寝 愚句
爆音はわがいびきかな昼寝覚 同
