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まんじゅさげ蘭に類ひて狐啼く 蕪村
「まんじゅしゃげ」といわず「まんじゅさげ」と蕪村は詠んだ。昔はそういっていたのだろうか。蕪村はだいたい大阪生まれ。もし京都生まれだとしてもそんな言葉は使っていないだろう。江戸ではどうだったのか?
国語辞典の「大言海」は、梵語で[manjusaka]と読み、日本語のよみは「マンジュシャげ」だという。「天上の華」なんやて。田んぼのあぜ道などに群生している光景は秋を感じさせてくれる。が、この花、捨て子花とか幽霊花、狐花とかいってあんまり好かれていない。大阪では彼岸花を咲かせている花壇はあまり見かけない。
蕪村は、芝居好きで知られているが、怖がり屋でもあったという。曼珠沙の赤い花と狐のなき声の取り合わせはなんとなくぞぞっとする。
わがマンションになんで曼珠沙華?縁起が良くないと言われそうなので、ちょっとだけ溝端に球根を植えていた。それがお彼岸が来て咲いたまでの話。幽霊花ではないよ。赤い花なら曼珠沙華(さげ)~。