雑草レポートの第2弾づくり。2月に採集した雑草の観察結果を各自発表した。ぼくの受け持ちは、オランダミミナグサ、キツネノボタン、スズメノカタビラの三つ。名前は、採集したときに判断したもので、花と実をつけてみないと断定できないものがある。たとえば、キツネノボタンがそうだった。ぼくはキツネノボタンのことしか調べていなかった。すると、ケキツネノボタンとの違いを指摘されオタオタした。帰って調べてみると良く似たものにトゲミノキツネノボタンというのも図鑑にのっていた。キツネノボタンとケキツネノボタンの花の咲き方はそっくりだが、そう果をみると違いがわかるらしい。葉の形を見るとキツネノボタンでなくトゲミノキツネノボタンのようにも見える。べつにキツネ同士が化かし合いをしているわけではないだろうがちょっと目の特徴だけでは見誤る。相当根気強く観察し、類似のものとの比較観察を重ねないと分からない。オランダミミナグサも在来種のミミナグサがある。雑草の代表格スズメノカタビラもツルスズメノカビラとかスズメノテッポウという似たものがある。コニシキソウかオオニシキソウか大騒ぎしたときも驚いたが雑草の世界はじつに複雑怪奇や。「私はだれでしょう」と雑草クイズでもしたらおもろいかもしれない。雑草を細かく比較調査研究してはる人に頭が下がります。こっちは米朝師匠の「怪異霊験」でキツネが人を化かすバカ話を読んで笑ってるだけ。

けさは、朝8時半ごろからマンションと千里の花壇で雑草引き。どちらも菜の花が真っ盛り。近づくといい花の香がする。ミツバチがたくさん集まっている。通りがかりの女性から「いつもここを通るのがたのしみです。菜の花はいいですね。明るくって。元気をもらいます」といわれた。「ありがとうございます」。ムスカリやヒヤシンス、スイセンの類も花をつけ花壇は急に春らしくなってきた。
すっくと狐すっくと狐日に並ぶ 草田男