呆けてるのはどっちや

　晴れのち曇り。きょうも寒い。午前中の気温は多分ひと桁。日産のゴーン会長逮捕のニュースを追う。西川社長の記者会見のようすとか司法取引があったとか、会社声明があげた三つの不正の具体的な実態は?とか。ゴーン容疑者を拘置所にお迎えした護送車はどこの車だったかなどとチャ化しメディアの不真面目さには腹立ちさえ覚えた。年間10億円もあった報酬の過少申告のほか、投資の私的流用や不正支出があったとのこと。が、監査法人もいてなんでそういうことがまかり通っていたの?西川社長も周知のことやなかったの?企業ガバナンスとかコンプライアンスとか、みんなええかげんなことやってたの?疑問がつのるばかり。

　事件をすっきり理解できるニュースは出ないのかね。わが輩の関心は、日産の経理帳簿にはない。マルクスがロンドンの図書館に籠って調べたように、彼がべらぼうな報酬を可能にしたのはなぜか、その経営・労働の実態調査である。そのデータが、企業にあるのか労働組合にあるのか、監督機関の労働局にもあるのか。わが輩は知らない。それを究明するのが本筋ではないのか。まだらボケでもまだ本ボケやないぞ。

　午前、老人クラブの用事を済ませ、千里図書館へ「俳句世がたり」を返却し、「百歳までの読書術」(津野海太郎著)を借りる。千里東町の公園を通って八中の南側に抜ける。スーパーの青もんが安かった。ネギ一把38円、寄せ揚げと食パンを買って帰る。昼は寄せ揚げうどん。

　「寒なりましたねえ」「お元気ですか」。午後、買い物に出てあいさつを交わす。南千里の魚屋で冷凍の海鼠が目に入り買う。ちょっと高かったが奮発する。写真は上下とも、千里東町。
　　　　　　　　　　解凍の海鼠ふにゃふにゃナンマイダ　昇龍子
　　　　　　　　　　自転車を漕ぎつつくしゃみ4度5度　　同