午前中、部屋で岩波の「新訂一茶俳句集」を読む。2万句の中から2千句を年代順に配列した句集。一茶の生涯を辿れるよう工夫してある。「行春の町やかさ売すだれ売」。西国の俳諧修業に出た30歳のときの句。大阪の大江丸が詠んだ「夕立や江戸は傘うりあしだうり」に倣った。「剃捨て花見の真似やひのき笠」。これも西国へ颯爽と旅発つ意気込みを表現した。故郷へ戻ってからは「我里はどうかすんでもいびつ也」とか「陽炎にぱっかり口を蜊哉」とか「死んだならおれが日を鳴け閑古鳥」(52歳のとき)とかすねた自己主張の強い一茶調が波起つ。古いわびさび調を超え近代自我の目覚めの先駆けとなったように思える。大阪的といおうか。人間臭い。現代俳句の祖のようにも見える。お昼は、パスタ。きのうの鶏肉とタマネギ炒めとアボガド・レタスで。
午後、スーパーへパスタと即席ソース、発泡酒と浅利を買いに。浅利は水と料理酒半々で醤油小匙1の酒蒸し。きざみ葱を散らして。さっそくつくったもののジャリジャリガリガリ。とんでもないくわせもん。泥ではない白い砂利のようなのが何個も。熊本産と表示があるが輸入もんかもしれん。
一茶読みじゃりじゃり口の浅蜊汁 昇龍子
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ノーやん
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