酔仙翁がいっせいに開花した。別名フランネルソウ。南欧原産。ナデシコ科の多年草。水やりもせずほったらかしにしていた。株は白毛で覆われている。花は一重の紫紅色。
金環食がピークを超えた頃、唐招提寺界隈にある奈良の友人Ｉ君のお参りに出かける。風致地区ののどかな田園を借景にした閑静なお宅だった。「田に水が入ると蛙の鳴きはじめます」。失意の奥さんの健気な口吻に安堵する。
奈良にはお昼前に着き奈良まち界隈を散策してＯＢ会に出席した。懐かしい面々に会うとつぎからつぎへと現役時代の記憶が蘇える。奈良の地酒でたんまり酔う。午後５時過ぎに帰宅すると酔仙翁が真赤な顔で迎えてくれた。
金環の興奮さめぬ酔仙翁 愚老
