写真上は、鳴門の渦潮と観潮遊覧船。正午過ぎ撮影。10連休の4日目。すごい人出で30分おきの船乗り場に行列ができた。うずしおは、潮汐が鳴門海峡の北側に明石周りで入って5時間後に南流する潮と紀伊水道から北流する潮とがぶつかり、そ水位の差から発生するという。干満差は1に4回毎日繰り返される。180人乗り観潮船は水飛沫をあげて渦潮のスレスレを通り「ワアー」と歓声が上がる。少し離れたところでは釣り船がのんびり糸を垂れている。島は若葉の萌黄色。青い海、青い空。鶯の美声も聞こえた。藤棚には熊蜂がぶんぶん唸っていた。展望台でお握りをつまんでびわのソフトクリームを舐める。ちょっくら海のハイキング気分。
船乗り場から徒歩数分の岬に大塚国際美術館がある。大型観光バスや乗用車がひっきりなし。「NHKが紅白歌合戦で紹介しよったんで(どっと人が増えました)。きょうは臨時の駐車場を5カ所も(つくりよった)」。交通整理のガードマンが教えてくれた。長いエレベーターを登ると、そこは「地下3階」。ヴァチカン王国のシスティーナホールを原寸大に再現したというミケランジェロの大天井画を見上げる。娘が解説してくれた。「あれが最後の晩餐」「天地創造」の場面。「地下3F」から「地下1Fまで、古代・中世・ルネッサンス・バロック・近代の名作の陶板画がどっさり展示されている。1~2Fには現代とテーマ展示がある。とても全部は見きれない。マップガイドで見たい作品をまず選ぶ。
ぼくは、ゴッホの7枚のひまわりを希望した。迷子にならないよう注意しながら見て回る。写真撮影は自由。ゴッホがアルルでゴーギャンと共同生活をしていたときゴーギャンの描いた「ひまわりを描くフィンセント・ファン・ゴッホ」に目が留まる(写真下)。ゴッホの描くひまわりとまったく違うひまわりを描いたゴーギャン。ゴッホの顔の表情も陰鬱に。二人の画家が芸術論でも人間関係も対立した内面を見る思いがした。鳴門ワカメと鳴門金時をお土産に買って帰る。
ひまわりのこころ沁みたる美術館 昇龍子
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ノーやん

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